レースゲームには主に、「グランツーリスモ」に代表されるようなコースを周回するリアル系・サーキット系のものと、一本道をひた走る「アウトラン」や「スリルドライブ」のようなアクション系・ドライブ系のものに分かれます。
しかしそんな2つの中間的性質を持つ、非常に特徴的なレースゲームが登場しています。
それが今回取り上げる「Asphalt 5」です。

開発・販売は iPhone / iPod touch アプリの大手メーカー「ゲームロフト」。
他のゲームロフトのアプリと同じく完全日本語化されていて、プレイ方法などで悩む事はありません。

グラフィックも綺麗で、iPhone 3G でも十分快適に動作し、iPhone 4 なら Retina ディスプレイによる高解像度とジャイロスコープ(より精密に本体の傾きを検知できる機能)にも対応しています。

Asphalt 5

ゲームはコースを周回するタイプのレーシングゲームなのですが・・・
特徴的なのは、そのゲーム展開。 ほとんどブレーキが必要ないのです!
と言っても「オートブレーキ」な訳でもなく、コーナーが全体的に緩やかで、高速なまま曲がり切れてしまうのです。

加えてコースを周回するタイプなのに「公道レース」なので、一般の車も走ってるし、反対車線を走ってると正面衝突の危険もあります。
さらにパトカーが追って来たりして、派手なカーチェイスが繰り広げられます。

またコース上にはアイテムが転がっていて、これを取ることでお金が増えたり「ニトロ」がチャージされます。
ニトロは使用することで一時的に加速でき、このゲームはかなり連発可能です。
よってますますゲーム展開はハデになります。
コースの中には「わき道」や「近道」も用意されていて、看板をぶち破って進むとか、滝の中を直進とか、とんでもないショートカットも用意されています。

つまり「コース周回型のレースなのに一般道が舞台のアクション型のレースゲーム」という、ちょっと珍しい内容。
ステージも普通のレースのステージもあれば、パトカーに捕まらないよう逃げるステージ、自分が警察になって他の車をクラッシュさせるステージなど、アクション性が高いものが用意されています。

ステージをクリアすることでお金が貰え、それで車の購入やパワーアップを行う事が出来ますが、プレイヤー自身の「レベル」もあって、そのレベルが高くならないと上位の車は購入できません。
車やチューンナップ、ステージやコースは、ゲーム進行とプレイヤーのレベルによって徐々にアンロックされていく仕組みです。

車はちゃんと実際の車種が実名で登場します
その数はかなり多く、どんどん新しいものに乗り替えていくことが出来るので、その点もゲームの楽しさと言えますね。

Asphalt 5

ちゃんとコース全図も表示されているので、次にどちらに曲がるのかも解りやすいし、ライバルやゴールまでの位置関係も一目で解ります。

レースゲームとしてはかなり大雑把と言えますが、ライバルは結構手強いし、パトカーや対向車も来るので、ブレーキの必要がほとんどなくてもゲームは結構忙しく、それがまたアクションレースとしての楽しさになっています。
私的には、ゲーム全体に微妙に漂っている「おバカ」っぷりも気に入っています。
ムービーシーンが入る場合もあり、演出にも力が入れられていますね。


色々な意味で、「こういうレースゲームの作り方もあるんだ」と、ちょっと感心させられた内容です。
スピード調整がほとんど必要ないので非常に操作しやすく、誰でも楽しむ事ができる、割と万人にお勧めできるゲームですね。

価格は 600 円で、内容を考えると相応の値段だと言えるでしょう。
ゲームロフトなのでセールをしていることも多いです。
オススメできるアプリの1つで、個人的にも好きなゲームですね

・Asphalt 5(公開終了)