ヒゲ面のゲリラのおじさんが銃を撃ちまくりながら突き進む、全方向スクロールのライトなシューティングゲーム。
それがこの「Guerrilla Bob」です。

ゲーム内容は(解る人にしか解らない説明ですが)「Minigore」+「戦場の狼」と言った感じで、全方向スクロールのシューティングではありますが、ゴールを目指して進み続けるタイプのゲームですね。

販売は iPhone アプリのマーケティング会社の大手 Chillingo ですが、開発は Angry Mob Games という開発スタジオ。
国籍は不明ですが、たぶんアメリカの小規模メーカーだと思います。
かつて「IGF」というインディーズゲームの表彰で、最終候補にノミネートされたゲームでもあります。

Guerrilla Bob

左下のスティックで主人公を操作、右下のスティックで銃を撃つ方向を指示するという、全方向スクロールシューティングおなじみの操作方法です。
操作性は良好で、カーソルから指がズレてもちゃんと補正してくれます。

ゲームは横やナナメ方向に向かう場合もありますが、基本的には「縦スクロール」のシューティングゲームです。
ただし強制スクロールではなく、プレイヤーが前進しなければスクロールも止まります。

ゲームの最初に EASY と HARD を選択出来ますが、EASY にするとかなり簡単で、HARD でもそんなにすごく難しいという程ではありません
キャラクターのグラフィックもポップな感じで、ゲリラが主人公の近代戦のゲームではありますが、全体的にコミカルなイメージです。

加えて、このゲームには「オートエイミング」(自動照準)が用意されており、開始時の選択でこれを ON にすると、自動的に銃を敵の方向に撃つようになります。
つまり「狙う必要さえない」訳で、iPhone / iPod touch のユーザー層に合わせてか、誰でも楽しむ事ができる、かなりライト(軽い)感じのゲームになっています。

操作感覚は Minigore に近いのですが、画面がスクロールしていきボスも出現する点と、敵キャラの多くは立ち止まって銃を撃つ場合が多いのが異なります。
多くの全方向スクロールシューティングゲームは体当たり攻撃がメインの敵が多いので、それらとはちょっと違う印象ですね。

ゲームモードは3種類、スコアがあり武器はステージ内で手に入れる「ARCADE」と、敵を倒すとお金を入手でき、それを使ってステージ間に行けるショップで武器の購入やアップグレードが行える「MERCENARY」、さらに延々と敵と戦い続ける「SURVIVAL」です。

マーセナリーとサバイバルはアップデートで追加された新モードで、アーケードとマーセナリーはシステムが違うだけで、プレイするステージは同じです。

Guerrilla Bob

難点は、そんなにボリュームがないことでしょうか。
ステージは全8ステージで、1時間ほどでオールクリアしてしまえます。
HARD だとそれなりに難しいですが、1UP しまくるし、セーブしたところから再開できるので、クリア出来るのは早いでしょう。
最初から最後まで似たようなステージばかりで、変化があるのは最終面ぐらいなのもちょっと欠点です。

継続してプレイするゲームと言うより、1回ごとのプレイのスコアを競うタイプのゲームなのだと思いますが、そう考えた場合、1ステージの長さも、クリアまで1時間近くかかるというのも、ちょっと長いように思いますね。
この手のゲームとしては、もうちょっと派手さも欲しかったところです。

サバイバルモードなら短時間でのスコアアタックが出来ますが、サバイバルで言うなら MinigoreiDracura の方が面白いかなと思います。

とは言え海外で表彰を受けただけあって秀作ゲームであることは確かです。
全方向スクロールのシューティングゲームが好きな人にはオススメ出来ますね。
「他の全方向スクロールのシューティングは自分にはちょっと難しい…」という人でも、このゲームなら十分楽しめると思います。

価格は 350 円と、内容相応かなと思える値段で、決して高くはないと思います。
ただ個人的には・・・ まだ他の全方向スクロールシューティングをやっていないのなら、Meteor BlitzMiniGoreiDracura などの方がいいかなぁ、というのも本音です。

Guerrilla Bob(iTunes が起動します)
Guerrilla Bob Free(iTunes が起動します)