バカです。 名前からして「ネタアプリ」です。
ハッキリ言って内容もあって無きが如く。 それなのに有料
そんな意味不明なアプリが「僕とちくわと鉄アレイ」です。

画面を見れば解りますが、見た目も完全におバカでシュール。
常識を超越した「訳わからなさ」に溢れています。

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ゲームは画面をフリックして「ちくわ」を投げ、「鉄アレイ」に当てるだけ。
ちくわが鉄アレイに当たるとなぜか「装着」されて点数が入ります。
それをひたすら延々と続けます。

フリックで物を投げ目標に当てるという内容は、一応 Paper TossiQuarters に似ています。
でもこのゲームには風向きとか微妙な跳ね返りとか、そんな要素は一切ありません。
単に投げて当てるだけ。 鉄アレイの位置は変化しますが、難易度が大きく変わる訳ではありません。
だからひたすら延々と続きます。

つまりゲーム性は非常に乏しく、私に言わせればこんなのはゲームでさえないです。
私は「バカゲー」は好きですが、これはバカゲーでさえなく、単なる「バカ」です。
単なるバカは評価できません。

ゲームモードは通常の「華麗遊技」の他に、鉄アレイがベルトコンベアーで延々流れてくる「単純作業」と、ゲームオーバーさえない「無限作業」がありますが、どれも延々と続き、やってて「虚しさ」さえ覚えます。


ただ、このゲームを作った RucKyGames は他にも「i刺身」とか「ぬ」とか「!」とか、シンプルでシュールなゲームばかり作っているので、このゲームの内容も一応納得が出来るものではあります。

このゲームは前述したようにゲーム性に乏しく、ただ「ちくわ」を投げ続けるだけですが、ここが以前作った「i刺身」もただひたすら「刺身の上にたんぽぽを乗せる作業」を繰り返すだけでした。
しかしそれがなぜか大評判になっていたため、それと同じものを狙ったのが見て取れますね。

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ただ、私は「i刺身」もなぜあんなに評判だったのか全く理解できず、各情報ブログなどでこぞって持ち上げられ、大手ゲーム情報サイトまで取り上げていた事に疑問しか持ちませんでした。
だからそれと同じものを狙っているであろう「僕とちくわと鉄アレイ」も、また各方面で評判になりそうですが、私は評価しません。

「i刺身」は元ネタがあって、それを知っている人なら抱腹絶倒だったのかもしれませんが、「僕とちくわ」にはそんなネタさえないでしょうしね。

また、今回はハドソンとのコラボ作品なのですが・・・ 何考えてるんだハドソン。
おかげでグラフィックのクオリティーは大きく(ナナメ上に)向上していますが、「先生なにやってんすか」って感じです。

ちなみに元ネタに関しては、昔ハドソンがファミコンで発売した「忍者ハットリくん」のゲームから来ているようで、このゲームには取るとスコアになる「ちくわ」と、取ると気絶してしまう「鉄アレイ」が出てきました。
忍者でちくわで鉄アレイな上にタイトル曲も似ているので間違いないと思いますが、そんなの今どき誰もわかんないし

と言う訳で「僕とちくわと鉄アレイ」、ゲームとしては全くオススメしません

ただ「i刺身」がウケていた事からも解るように、私には理解できない世界もあるので、そういう方面の方には楽しいのかもしれません・・・
単に人に見せる「宴会用アプリ」としては相応にウケるかも。
まあこのおバカな雰囲気とグラフィックは、私も嫌いではないです。
そのためだけに 230 円とか 115 円とかを払うのは、とても勧められませんが。

しかしそれでも、やっぱり各所で大絶賛されるんだろうなぁ・・・
(すでにそんな雰囲気がちらほらと・・・)

僕とちくわと鉄アレイ(iTunes が起動します)