軍事企業の社長が自ら「パワードスーツ」を着て、悪と戦いながら広報活動も行うアメリカンコミックの人気作「アイアンマン」をテーマにした、3D アクションゲーム。
それが「アイアンマン2」です。

開発・販売しているのはゲームロフトで、日本語にも対応。
やる前は「格闘アクション」かと思っていたのですが、ゲーム内容は「FPS」(3D 視点のガンシューティング)に近い内容でした。

ただ、物陰に隠れて撃ち合ったりするようなシーンはなく、正面から突っ込んで撃ち合うし、ビームを撃つし空も飛ぶしで、一般的な FPS とはかなり異なります。
解る人にしか解らない説明ですが・・・ アーマードコアやガンダム系の 3D 対戦ゲームのような戦闘ですね。

ironman

左下のスティックで前後左右に主人公を操作し、右にあるボタンで攻撃やジャンプを行います。
画面をドラッグすることで視点の移動も可能です。

攻撃には「格闘」と「射撃」があり、射撃はボタンを押しっぱなしにすることで連射が可能です。 弾切れのようなものはありません。
また、ボタンをドラッグすることで「ビーム」を撃つ事も出来ます。

基本的には、相手を正面に捕らえて射撃していれば敵を簡単に倒していくことが出来ます。
敵に射撃を開始すると自動的にロックオンして、常にその敵を正面に捕らえ続けるので、その状態で横に移動していれば相手を中心に旋回し、攻撃もかわす事が出来ます。
ダメージを受けてもしばらく攻撃を食らわなければ、自動的に回復していきます。

よってゲーム自体はかなり簡単で、かつシンプルと言えますね。
初心者の方にはこの方がやりやすいと思いますが、この手のゲームに慣れた方だと物足りなさを感じるかもしれません。

そしてこのゲームの最大の特徴が・・・ 「自在に空を飛べること」。
ジャンプボタンを上にドラッグすると飛行して高度を上げ、下にドラッグすると高度を下げます。
飛行し始めると空中ではホバリングの状態になるので、重力による落下はありません。
もちろん空中でも戦闘が可能で、押しっぱなしにすることで巡航姿勢になって戦闘機のように飛ぶことも可能です。

ironman2

ただ、やっていて終始感じるのは・・・ 演出のショボさ
まったくリアルさのない人やロボットの動き、臨場感のまったくない効果音、質感がかけらも感じられない爆発や破壊など・・・
とにかく全体的に「軽くてショボイ」のです。

これだけの 3D グラフィックのゲームですから、iPhone 3G でも動かせるようにすることを考えると、どうしてもキャラクターの動きやグラフィックは簡略化しなければならないのだと思います。
iPhone 3G などの旧機種での動作を切り捨てれば、もうちょっとマシな動きや演出になるのかもしれませんが・・・
ゲームロフトの方針として旧機種でも動かせるのを基本としているようなので、グラフィックとしてはこれぐらいが上限なのかもしれません。

私も 3G 時代が長かったので、個人的には旧機種でも動くように調整するのは素晴らしい事だと思います。
しかし、町並みの美しさなどに比べて、キャラクターの動きや演出には「ガッカリ感」が否めません
もしかすると、3G 以前の初代 iPhone での動作なども視野に入れているのかもしれません。


オススメかどうかは、ちょっと微妙なところです。
定価は 600 円ですが、この価格だと「う~ん」という感じですね。
ステージは全部で9つ、1ステージが結構長いのでボリュームは相応にあります。
キャラクター同士の会話もフルボイスになっており、この辺りは良く作られています。

ゲームロフト製なのでセールが多く、実際に発売当初は 115 円のセールが行われていたようで、115 円のゲームとしてはかなり破格と言っても良いでしょう。
iTunes のレビューもその頃のものが多いようです。
やはり安くなっている時を狙うべきアプリでしょうか・・・

・アイアンマン2(公開終了)