タイトーが 1986 年に発売したアクションゲーム「バブルボブル」。
シンプルで解りやすいゲームシステムとかわいいキャラクター、それでいてマニアも唸る程の謎と奥深さを持っていた、当時の大ヒットゲームです。

そのバブルボブルを元にした、新しいゲームが登場しました。
その名も「バブルボブル ダブル」。

新しいゲームモードだけでなく、旧来のオリジナルの「バブルボブル」も収録されているという、お得なカップリングアプリです。
どちらか一方だけでも十分にアプリとして成り立つと思うのですが、わざわざ「ダブル」にしたのは、ニューモードだけだと iTunes のレビューで「オリジナルがやりたかった」と言われまくるのが目に見えているからでしょうか?

バブルボブル ダブル

まずは新モード(NEW STYLE)の方から説明します。
先に言っておきますが、オリジナルのバブルボブルとは「まったく違うゲーム」なので悪しからず。

周囲から敵キャラクターが次々と出現し、一定のルートを通りながら、特定の位置に「固定」されているバブルン(主人公)に向かって進んで行きます。

プレイヤーは敵をタップして「泡」に包み、さらにタップして割ることで倒していきます。
泡は割れた衝撃で周囲の敵を倒すことができ、その衝撃で倒された敵もさらに破裂、近くの敵を巻き込みます。
このように「連鎖」を発生させて敵を倒すことで高得点が得られ、倒した後に出てくるフルーツも上位のものに変わります
フルーツは指でなぞることでまとめて取っていくことができ、重要な得点源となります。

単に割っていくだけでは高得点にならないので、出来るだけ敵が集まっている時に割り、まとめて倒すのを狙うのがゲームのポイントですね。
泡はドラッグで「飛ばす」事ができ、泡と泡をぶつけると大きな泡になります。
大きな泡は割った時の衝撃が大きいので、多くの敵をまとめて倒すのに使えます。
倒しきれずに敵がバブルンに触れてしまうとミスとなります。

ゲームはステージクリア制で、1つの「ゾーン」が8つのステージに分かれていますが、数秒で終わるステージもあるのでプレイ時間は短く、短時間で終わるショートゲームと言っていいでしょう。

ゾーンのラストではボスが出現します。
倒すと次のゾーンが現れますが、プレイは1ゾーンごとであり、スコアなどもゾーンごとの集計です。
なお、各ステージには「分岐」があり、クリアランクが高くなければ上位のゾーンは出現しません。

バブルボブル ダブル

通常のモードの他に、ひたすら敵を倒しながらハイスコアを狙う「2分チャレンジ」と「5分チャレンジ」もあります。
このゲーム性だと、こちらの方が楽しめる気がしますね。
出来ればエンドレスモードも欲しかったように思います。

ショートゲームとして見るとなかなか楽しめるゲームで、テンポの良い展開とハデで綺麗なグラフィック、ノリの良いサウンドを持つアプリです。
ただ、元々のバブルボブルのイメージでプレイすると、ショートゲームであることに拍子抜けするかもしれません
「短時間でプレイし、ハイスコアを競うゲーム」であることを事前に承知しておいた方がいいでしょう。


一方、昔ながらの「バブルボブル」が楽しめる、クラシックモード(CLASSIC STYLE)ですが・・・

ゲーム自体は、おなじみのバブルボブルです。
ただ、指で画面が見えなくなるのを防ぐためか、画面が小さくなっています。
それでなくても小型の iPhone の画面で、さらにゲーム画面が狭いのですから、さすがに「うーん、小さいなぁ」と感じずにはいられませんね・・・
指の配置のことを考えると仕方がないとは思いますが。

※現在は iPad にも対応しています。 iPad なら大きな画面で遊べます。

バブルボブル ダブル

仮想ジョイパッドでの操作ですが、操作性は悪くなく、普通にプレイする事が可能です。
ゲーム自体は細かいところまでは解りませんが、ほぼ忠実にオリジナルのゲームが再現されていると思います。

そしてなんと言っても注目なのが・・・ 2プレイヤーの「ボブルン」。
このゲームは1人用ですが、スタートボタンのコマンドからボブルンを参加させることが出来ます。
そしてこのボブルンがなんと、自動で動きます!

ステージによってはやられまくりますが、ちゃんと敵の攻撃をかわしたり倒してくれたりします。
相応に考えて動いているようで、おかげで「疑似2人プレイ」が可能になっており、これが結構楽しい。
自動行動する2プレイヤーがいるなんて思わなかったので驚きでした。 新鮮な感じでプレイする事が出来ますね。


と言う訳で「バブルボブル ダブル」、私的にはなかなかオススメのアプリです。
ただ、ニュースタイルのゲームは前述したように「ショートゲーム」なので、クラシックモードのバブルボブルに興味がない方だと「ショートゲームに 600 円」ということになります。
これだと割高に感じるのは否めないでしょう。

逆にオリジナルのバブルボブルが好きな方だと、「クラシックに加えてニューゲームも遊べる」という形になるでしょうから、高くは感じないと思います。
やはり元のバブルボブルが好きかどうかで評価は分かれるでしょうね。

ニュースタイルも悪くはないと思うので、私としては値段分の価値はあると思いますが、ショートゲームは好き嫌いがあるので、iTunes のレビューは賛否分かれるような気もします。

バブルボブル ダブル(iTunes が起動します)