美しく書き込まれたコースを上空から見下ろした、ドリフトしまくりなオフロード・カーレースゲーム
それが「Reckless Racing」です。

こうした空から見下ろした感じのレースゲームは昔は良くあったのですが、最近はあまり見かけませんね。
しかしゲームとしては解りやすくて面白いタイプだと思います。
また、このアプリは非常に細かく書き込まれたグラフィックと物理シミュレートされた動きによって、昔ながらのゲームシステムでありながら、むしろ新鮮さを感じる内容に仕上がっています

発売元は EA(エレクトロニック・アーツ)、開発元はスウェーデンの Pixelbite という新興メーカー。
このメーカーの創設者は iPhone / iPod touch 初期のレースゲームの名作「Fastlane Street Racing」を作った方のようです。
そのためか、レースゲーム中心の開発を行っているようですね。

Reckless Racing

まず目に付くのがグラフィックの細かさ。
非常に美しく書き込まれた風景、タイヤの跡が付き砂ぼこりが舞うリアルな演出など、上空から見た形のレースゲームとしては「最高クラス」と言って良いグラフィックではないでしょうか。

さらに車の挙動なども「物理シミュレーション型レース」と言っても良いぐらいリアルで、画像では 2D に見えますが実際の画面は 3D で表現されており、看板やコーンにぶつかるとそれもリアルに吹っ飛んでいきます。

オフロードレースなので車はドリフトしまくりで、常に横滑りしながらコーナーを抜けていく感じです。
さらにコースにはジャンプ台とか崖とか池とか、いかにもデンジャラスなものが各所にあって、転倒するわ谷底に落ちるわ池にハマるわのハデな展開が繰り広げられます。
しかし走行不能になっても短時間で復帰でき、しかも「イャーホォゥ!」とか言う歓声が上がります。
いわゆる「事故る(事故らせる)のも楽しいゲーム」ですね。

Reckless Racing

1レースは1~2分で終わるため、1回のプレイはかなり短いゲームです。
「ショートゲーム」と言っても良いでしょう。
しかし難易度は ブロンズ・シルバー・ゴールド の3種類が用意されていて、ゴールドはかなり手強いので、思わず勝つまで繰り返してしまう楽しさとテンポの良さがあります。

コースは全部で5コース。 逆走コースもあるので合計 10 コース。
ただ、基本コースが5つというのはちょっと少ないかな、というのも本音です。

オンラインランキングに対応していて、レース終了後にすぐ現在の順位が表示されるため、上位ランキングを目指すのが最終的な楽しみ方になるでしょうか。
気軽にオンライン対戦が出来る「マルチプレイ」もあるので、そちらで遊ぶのも楽しいのですが、現在のところマルチプレイでのレートや戦績はないようです。
なお、大きなコースで指定の場所まで荷物を運ぶのを繰り返す「デリバリーモード」も用意されています。

車は全部で6種類。 特に説明はありませんが、車の挙動は少し違うようで、例えば小型ジープは小回りが効き、トレーラーは車体が重いためかなり流されます。

このゲームは iPad 版も用意されています。
そして iPad 版には iPhone / iPod touch 版にはない、3つのコース(逆走を含めると6つ)が追加されています。

※現在は iPhone 専用版が廃止され、iPhone / iPad 両用の「Reckless Racing HD」のみとなっています。

Reckless Racing HD

海岸のショッピングモールや工事現場、夜の倉庫など、iPad 用コースはちょっと変わったものが多いですね。
難易度は総じて高めです。

価格は iPhone / iPod touch 版が 350 円、iPad 版が 600 円です。

※現在は両用版が 120 円になっています。

1プレイが短時間で終わるショートゲームではありますが、クオリティーを考えると決して高くはなく、むしろ割安なぐらいではないでしょうか。

気軽に短時間で遊べて、技術・グラフィックのレベルも高い、秀作のゲームだと思います。
今後のアップデート次第では定番アプリになり得るのではないでしょうか。

Reckless Racing HD(両用版です)