世界的に大ヒットしているシンプルでクールな、列車を使ったパズルゲーム。
それがこの「Trainyard」です。

販売直後から日本はもちろん欧米でもかなりの高評価を受けていて、すでに iPhone / iPod touch の定番となりつつあるアプリです。
私的には「そこまで大絶賛されるほどでは」という気もするのですが・・・
いや、秀作であることは確かだと思うのですが。

開発したのはカナダの小メーカーで、最近カナダの秀作アプリが増えつつありますね。

trainyard

マスの上に列車のスタート地点とゴールがあります。
画面を指でなぞるとそれに沿って「線路」が敷かれ、スタートボタンを押すと線路に沿って列車が走り出します。
列車を全てゴールに到着させればステージクリアとなります。

列車には赤や青の色が付いていて、ゴールも各色に色分けされています。
赤のゴールには赤の列車を、青のゴールには青の列車を到着させなければなりません。
また、ゴールごとに到着させる列車の数が指定されている場合もあります。

線路は交差させたりポイント(分岐点)を作ったりすることも可能で、ポイントは列車が通過するごとに切り替わります。
初期のポイントの状態はダブルタップで変更できます。

ゲームのルール、画面の構成などは非常にシンプルにまとめられています。
そのためハデさはありませんが、解りやすくてクールな印象で、パズルらしいパズルと言う感じですね。

そして操作性が非常に良く、削除(ERASE)モードで指をサッとなぞると線路を消すことができ、かなりの手順まで戻せるアンドゥ(一手戻る)機能も付いています。
列車をスタートさせた後も、ダメだと思ったらすぐボタンで停止して設置モードに戻れるし、列車のスピードもコントロールできます。
全体的に「キビキビ」とした操作感ですね。


最初の頃はかなり簡単なステージが続き、あまりにも簡単過ぎてダレて来ました。
しかし中盤以降になると「列車を同時にゴールさせなければならないステージ」「色の違う列車を合わせて別の色にしてからゴールさせなければならないステージ」などが登場。
こうなると各列車をどこで合流させるか、どうやって時間を合わせるかなどを考えなければならなくなり、急にパズルとしてのレベルが上がります。

それでもパズルとしてはそんなに難しい訳ではないのですが、思考性はかなり高く、かなり頭を使うゲームである事も確か。
程よい難易度が、逆にクリアする気持ち良さを与えてくれますね。
難しいステージでも、失敗したと思った時にすぐ設置モードに戻れるので、やっていてストレスになりません。

Trainyard

ただ私的にはこのゲーム、ちょっと物足りなさもありますね。
全体的に淡々としていて、派手な演出がある訳でもなく、イマイチ盛り上がりに欠けます
私がこの手のパズルに慣れてしまっているというのもあるかもしれませんが・・・

しかし日本でも、そしてアメリカやヨーロッパでもかなり評価されていて、iTunes レビューでも大絶賛の嵐です。
一般の人にとってはゲームっぽい派手な演出はない方がプレイしやすいだろうし、複雑なルールよりシンプルなルールの方が解りやすいです。
このアプリはそれらの条件を満たしていて、それでいて思考性と操作性に優れるので、それがこれだけのヒットになっている要因でしょうか。

私は序盤が簡単過ぎると思ったのですが、「万人ウケ」の事を考えると、むしろこのぐらいの方が良いのかもしれません。
後半になると本格的な難易度になるので、パズルに慣れている人は序盤だけでゲームを判断しないようにして下さい

価格も 200 円と安く、無料の「Trainyard Express」も用意されています。
有料版は 150 ステージ、Trainyard Express は 60 ステージですが、無料版でも(タダの割に)十分なボリュームと言え、さらに有料版と無料版のステージは全て異なるので、無料版も単なる「体験版」という訳ではありません。

このアプリの場合、ゲームっぽくないシックな雰囲気が大ヒットの要因と言えるでしょうか。
普段ゲームなどをあまりやらない一般の方に、特にオススメしたいアプリですね。

Trainyard(iTunes が起動します)
Trainyard Express(iTunes 起動、無料版)