敵の出現パターンや攻撃パターン、自機のパワーアップなど多くの要素がプレイごとに変わる、ランダム要素の強い縦スクロールシューティングゲーム
それが「Phoenix」です。

「縦シュー」ですが短時間で終わる、最近 iPhone で流行りの「サバイバルシューティング」に近い内容と言えますね。
開発したのは「Firi Games」というオランダのメーカーで、Fee ree さんという方が代表の小さな開発スタジオ(もしくは個人作成)のようです。

phoenix

ドラッグで自機が移動、ショットは自動で連射され、ボタンはありません
次々出て来る敵を倒し続けるというシンプルな内容ですが、ゲームバランスと操作性が良く、ゲームもスピーディーに展開し、思わず繰り返してしまう楽しさとテンポの良さがありますね。

俗に言う「弾幕シューティング」で、敵の攻撃はかなり激しく、画面が敵弾で埋め尽くされる事も多いのですが、自機は耐久力制で多少の被弾ではやられません。
加えて敵の「砲台」を破壊すると回復アイテムがバラまかれるため、まとめて被弾しない限りやられません。

敵を倒すとアイテムが出てくるのですが、何が出るかはランダム
パワーアップの場合、メインショットがパワーアップしたり、誘導ミサイルやウェーブが付いたりするのですが、それもランダム。
どの敵が出るかもランダムで、さらに敵に付いている1つ1つの砲台の攻撃方法も毎回ランダムです。
よってプレイごとに違う展開になるのが面白いところですね。

と言っても序盤からいきなり難しかったりする事はなく、敵の攻撃レベルに沿った弾の多さになるため、最初のうちは簡単で、徐々に難しくなっていくという基本の形は出来ています。
敵の出現パターンも強敵ばかりが続くような事はなく、基本的に強敵の合間に回復アイテムをばらまく敵が入るようになっているので、強敵を何度か切り抜ければ回復して耐えられる形になっています
この辺りの調整がうまく出来ている点が、やっていて楽しめる要因と言えるでしょう。

弾幕は「ケイブ系」と言え、放射状にバラまかれる弾や、間を抜けて行くための道が明確に作られている連なった弾などが多いです。
これに自機狙いのやや弾速が早い弾が組み合わさっている感じでしょうか。
砲台を破壊すると、その砲台が撃っていた弾が全て得点アイテムに変って、自動的に自機に吸い込まれる点も「ケイブっぽい」と言えますね。

Phoenix

とは言え、シューティングとして荒い点や難点も目立ちます。
まず自機の「当たり判定」が弾幕シューティングの割にはかなり大きい
このため最近のシューティングに慣れていると、「避けているつもりなのに当たってしまう」という状況が多発します。

しかも当たり判定が自機の中央ではなく前方にあるため、最初はやや解り辛い。
当たり判定の位置は「Instructions」で説明されているため、プレイ前に必ず見ておきましょう。
当たり判定が前方にあるのは、指の真下に当たり判定が来ないようにしているためだと思われ、これはこれで良い事だと思うのですが、出来ればゲーム中に当たり判定の位置が判る演出が欲しかった所です。

また、最近のゲームは「当たり判定の位置=自機の位置」であるため、例えば画面の右端に行く時は当たり判定の位置が画面右端まで動くのが普通なのですが、このゲームは「自機の見た目の右端」が画面の端に達したところで止まってしまいます
このため、「もっと画面端まで行けそうなのに行けなくて被弾してしまった」という事も慣れないうちは良く起こります。

ダメージの蓄積は自機から噴き出ている炎で確認出来ますが、自機の後方が指で隠れているためそれが確認し辛いのも難点でしょうか。


しかし高い耐久力と頻繁に出て来る回復アイテムのおかげで、被弾しまくっても持ち直したり出来るのがこのゲームの良いところ。
Game Center やオンラインランキングにも対応していて、地域別のランキングなどもチェック可能です。
難易度や敵の攻撃レベルが高いほどスコア効率も良くなって行くため、ハイスコア争いも楽しいゲームですね。

価格も 115 円と安く、購入しやすい値段です。
「弾幕シューティング」なので楽しめるかどうかは人によると思いますが、個人的にはかなり気にいっている、シューティング好きの方にはぜひオススメしたいアプリですね。

Phoenix HD (iTunes が起動します)