日本で iPhone / iPod touch の「陸上競技のスポーツゲーム」と言えば、コナミの「ハイパースポーツ(陸上競技)」ですが・・・
海外では、今回ご紹介するアプリの方がメジャーです。
それが「Playman Track & Field」です。

開発したのは Real Net Works とのことで、ここはインターネットの初期に広く使用された「Real Player(リアルプレイヤー)」を開発していたところです。
ここは Real Arcade(リアルアーケード) という無料のゲームサービスも展開していて、今回取り上げる 「Playman Track & Field」 もそのリアルアーケードのブランドの1つとなっています。

新しいネットワークシステムの登場で、すっかり寂れた(?)Real PlayerReal Arcade ですが・・・ 一応、サービスは続いています。
こうしたモバイルアプリ分野への参入で、新展開をしようとしているのでしょうか・・・?

trackandfield

ゲームは見てのように、「ハイパーオリンピック」のスタイルですね。
競技は 「100m走」、「幅跳び」、「100mハードル」、「棒高跳び」、「槍投げ」 の5種目。
操作は非常に解りやすく、操作解説をしてくれる「インストラクション」も付いています。

1つ1つの競技を単独でやるだけでなく、一通りの競技をプレイしてトータルスコアで順位を決めるモードもあります
やはりこういうモードがあった方がゲームとして楽しめますね。
ライバルに勝つと「マスコット」が手に入り、全てのマスコットを集めると(なぜか南極で)ライバルに負けるまで競技し続けてスコアを競える「サバイバルモード」も解禁されます。

操作方法はやや独特で、ハイパーオリンピック(ハイパースポーツ)のそれとは異なります。
走る方法はボタン連打ではなく、画面の左右にボタンが出てきてそれをタップするというもので、ボタンがない方をタップしてしまうとミスとなり減速してしまいます。
100mハードルも「表示されるボタンを順番に押す」という変わったものになっています。

棒高跳びや槍投げは左右のボタン押しっぱなしで準備開始、離すとリリース。
走り幅跳びは左右のボタンをタップでジャンプ、頂点で再度タップするとさらに跳躍。
この辺りは違和感がない操作方法ですね。

以下の動画は公式のトレーラーですが、開発中バージョンなのか実際のものとは操作方法やボタン位置が異なります
あくまでグラフィックのみ参考にして下さい。



画像や動画を見て解るようにグラフィックは綺麗で動きも良く・・・
ぶっちゃけ、コナミの「ハイパースポーツ(陸上競技)」とは雲泥の差ですね。
前述したように海外のトラック競技アプリはこちらの方がメジャーで、欧米ではハイパースポーツ(陸上競技)はかなり酷評されてますが、それも頷ける内容です。

ただ個人的に気に入らないのは、その操作方法でしょうか。
前述したように走るのが「左右に表示されるボタンをタップ、ボタンがない方をタップするとミス」なので、必死でボタンを連打するのではなく、1つ1つ慎重に判断しながらボタンを押していく感じなのです。
つまり、「全力疾走している」「がんばって走っている」という印象を全く受けません

100mハードルに至っては、表示される1~3のボタンを順番を素早く押す、というもの。
ハードル走らしさの欠片もない操作方法で、単に「シンプルなボタン押しゲーム」の背景に、ハードル走が写っているだけという感じ。

正直、操作スタイルに関してはハイパースポーツの方が良いかな、という感じはありますね。
まあハイパースポーツ(陸上競技)の操作の解り辛さも全く納得できないけど。

trackandfield2


ゲームとしては、「ちょっとしたミニゲーム」の域を出ていません
あくまでショートゲームなので、ボリュームはあまりありませんし、難易度もそんなに高くはありません。
(槍投げの上級モードだけ異常にライバルが強いけど・・・)

こうした「記録を競う」というタイプのゲームはオンラインランキングが必須だと思いますが、それらにも対応してないし、FaceBook で知人に記録を報告できるぐらいしかありません。
マルチプレイヤーモードもありますが、通信対戦には対応しておらず、1つの本体を交互に使う形です。

しかし価格は 115 円と安く、ちょっとした時に楽しむには良いアプリで、価格相応の内容だと思います。
オススメかどうかは微妙だけど、グラフィックやキャラの動きは良いので、この手のゲームをやってみたい方には悪くないかな、と思いますね。

Playman Track & Field(iTunes が起動します)