いやぁ、久々に「クソゲー」らしいクソゲーをやりました・・・
先に言っておきますが、今日のレビューは「購入したら後悔します」という警告の意味を込めての記事ですのでご了承を。

見た目が面白そうで、各所で紹介もされているため、欲しいと思った方もいると思われますが、実際には全くオススメ出来ない2つのアプリ
Mortal Skies」 と 「ArcadeGuardian」 です。

この2つは同じメーカー(個人作成?)のゲームで・・・
音楽、自機の攻撃、クリア後のリザルト画面など、多くの部分が使い回されています。
よってここでは合わせて解説いたします。

まずは「Mortal Skies」の方から。

MortalSkies

グラフィックの解像度がかなり細かい、綺麗な見た目のシューティング
正式名は「Mortal Skies - Modern War Air Combat Shooter」です。
見た目が SkySmash 1918 に似ているので関連があるのかと思いましたが、全然別物でした。

自機が耐久力制+残機制で、敵編隊を倒すとアイテムやパワーアップが出る一般的なシューティングですが、パワーアップはステージごとにリセットされます。
アイテムはダブルタップで使用し、支援機が出たり一定時間無敵になるなどの効果があります。

書き込みが細かく、演出も悪くありません。
見た目「だけ」なら高レベルと言えます。
iPhone / iPod touch のアプリはスクリーンショット(画像)で判断される場合が多いので、これだと見た目で売上げを伸ばすことは出来そうですが・・・

当たり判定、ゲームバランス、ゲーム展開、その全てがダメです。
まず当たり判定。 自機が大きいのに羽根の先に弾がかすっただけでも被弾したことになります。
よって回避しているつもりでも当たる事が連発。

そしてゲームバランス。 初期状態が弱すぎて敵の耐久力も高いため、ぜんぜん敵編隊を倒せません。
しかし敵編隊を倒さないとパワーアップが出現しないため、ますます敵を倒せずハマります。
よって、最初の敵編隊を「体当たりで無理やり倒し」、パワーアップする必要があります。 なんだこのバランスは・・・
難易度設定を一番低くすれば若干マシになりますが、それでも最初は「体当たり」するのが一番の攻略です。

最後にゲーム展開
背景グラフィックなどが綺麗で「おおっ」と思いますが、最初から最後までずっとこんな感じでほとんど変化なし
敵の種類も少なく、最後の方はボスも使い回し。 単調過ぎます。
前述したように難易度を低くしないとやってられませんが、難易度を低くするとあっさり終わります。 しかも変わり映えしない展開のまま・・・

と言う訳で、まったくオススメできない内容でした。
価格は 115 円なので安いのですが、やってみたくてしょうがない人にしかオススメできません。


次いで、「ArcadeGuardian Pro」。
他のバージョンもありますが、それらは自機が1種類しかありません。
価格は同じなので Pro が一番良いようです。

ArcadeGuardian

見た目からして「レトロ風シューティング」ですが・・・
iPhone / iPod touch の「レトロ風グラフィック」のゲームの多くは、見た目や基本システムはレトロだけど、演出や動きなどのプログラム部分は最新のものになっていて、言わば「新旧融合」なゲームになっていることが多いです。

しかしこのゲームは単に「古いだけ」って感じ
しかもその古さは「ファミコン初期のゲーム」という感じのかなりの古さ。
演出の何もかもがショボイのです。 歩兵とかを倒しても「パッ」と消えます。
戦闘機と同じ大きさの歩兵が弾を撃ってくるとか、世界観もメチャクチャ。

さらに難易度や当たり判定(加えて自機の攻撃や音楽など)は「Mortal Skies」と同様なため、そもそもゲームシステム自体が残念な感じ

Mortal Skies はまだ見栄えがしたけど、こっちはそれさえもない。
価格は 115 円なので安いのですが、やってみたくてしょうがない人でもオススメできません。


どちらも、「縦スクロールシューティングの事をよく解っていない人が作った」という感じです。
シューティングゲームはスクリーンショットだけでは、面白いかどうか判別しにくいのが難点ですね・・・

Mortal Skies(iTunes が起動します)
Mortal Skies Lite(無料体験版です)