レールの上を転がってくるボールを消していく「パズループ系」のアプリの中でも、特に完成度が高いゲームの1つ。
それが「Sparkle」です。

先日紹介した「パズループ」を元に、海外では「ZUMA」というゲームが発売されました。
この ZUMA はパズループと同じシステムを持ちますが、レールが「渦巻き状」とは限らないことと、発射台が画面中央以外の場所にも設置されているのが特徴です。
そしてこの ZUMA は欧米で大ヒットし、ユーザー投票で決まるゲーム賞も受賞しました。
この受賞、ZUMA が模倣作であるため、その点に賛否があるのですが・・・
(ユーザー投票ならしょうがないと思うけど)

ともかく、人気の ZUMA をさらに模倣して作られた iPhone / iPod touch のアプリが「Sparkle」です。
開発は Azkend などでおなじみの、秀作アプリを多く発表しているメーカー「10tons」。
ちなみに盗作疑惑で削除されてしまった StoneLoops! を作ったのもここですね。

なお、ZUMA を作ったのは先日ご紹介した ロード・オブ・ザ・リング の TD を開発した Glu、発売は Plants vs. Zombies で有名な PopCap Games なので、本家の ZUMA が iPhone で登場してもおかしくはないのですが・・・ 今のところ、その動きはありません。
パズループ系は色々と「デリケートな状態」になってますからね・・・

Sparkle the Game

話がそれましたが、ゲーム内容は前述したように「パズループのレールが渦巻き状とは限らなくなったもの」です。

レールの上をボールが列になって転がって来ます。
プレイヤーは発射台から手玉を射出し、列の中に加えていきます。
そして同じ色のボールを3つ並べると消去する事ができます。

消えたボールの両側にあるボールの色が同じなら、引き寄せられくっつきます。
くっついた事で再び同じ色が3つ以上そろっていたら「連鎖」が発生。
ボールを消しきれなくなって、レールの終点までボールが来るとゲームオーバー。
基本ルールは「パズループ」とまったく同じですね。

ただステージクリアの条件は異なっていて、ボールを全て消すことではなく、ボールや列を消すことで発射台の周囲のルーン文字が点灯していき、全て点灯させてから画面内のボールを消せばクリアとなります。
このルーン文字は連鎖や一度に多くのボールを消すと多めに灯るので、連鎖などを狙う事がクリアの早道にもなっています


Sparkle の特徴は、全体的にゲームのスピードが速いことでしょう。
他のパズループ系よりボールが速く転がり、発射台がボールを射出する間隔も短めです。
判断も速く行わなければなりませんが、スピーディーでテンポの良いゲーム展開が良いところですね。
また、アイテムが多数出現し、派手にボールを壊していくことが出来るのも特徴です。

そしてなんと言っても、グラフィックが綺麗
10tons らしい「パーティクル」(光の粒子)が効果的に使われた美しい演出で、幻想的な雰囲気が醸し出しています。

マップ画面もあり、チェックポイントでは「アミュレット」を手に入れることができ、これを装備するとゲームが有利になります。
この辺は Azkend に似たシステムだと言えますね。

Sparkle the Game

これらのグラフィックと追加システムで ZUMA とは違ったゲームにしようとしているのも伺えます。
操作性も良好で、やっていてやりにくさを感じる事はありません。
なお、発射台をタップすると先頭のボールと2つ目のボールが入れ替わります。

以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
このトレーラーは NOKIA 版のものなのですが・・・ ゲーム自体は iPhone 版とほぼ同じです。



価格は 350 円。 クオリティーや内容を考えると妥当な価格かなと思います。
iPad 版の「Sparkle HD」も用意されていますが、こちらは 600 円とやや高めの設定。
しかし iPhone / iPod touch 版、iPad 版ともに無料体験版も公開されているので、まずはそちらで試してみるのもいいでしょう。

今あるパズループ系のゲームの中では、価格とクオリティーの双方を考えると、これが一番オススメかなと思います。

Sparkle the Game(iTunes が起動します)
Sparkle the Game Lite(iTunes が起動します)
Sparkle HD(iTunes が起動します)
Sparkle HD Lite(iTunes が起動します)