少し前から各方面で話題になっていた、角川書店の電子書籍プラットフォーム(電子書籍販売店)の iPhone / iPad アプリが遂に登場しました。
「BOOK☆WALKER」です。
ゲームアプリではありませんが、今後の iPhone / iPad に重要な役割を果たす・・・ かもしれないアプリなので、ここで取り上げようと思います。
基本的には電子書籍を購入して閲覧するためのアプリで、その点で言うと ebook Japan や 電子文庫パブリ などの電子書籍アプリと変わりません。
BOOK☆WALKER は実際にはまだプレオープンさえしておらず、2011年の4月にプレオープンし、2011年の7月にグランドオープンとなる予定です。
iPhone / iPod touch、及び iPad 用の BOOK☆WALKER アプリはそれに先駆けて公開されたもので、つまり現時点では市場調査や先行テスト的な意味合いが強いと言えます。
いずれにせよ BOOK☆WALKER は iPhone / iPad への積極展開を明言しているため、iPhone ユーザーには嬉しいところですね。

アプリの大きな特徴は、メニュー画面や購入画面のインターフェイスがアプリ内に作成されていることでしょう。
他の電子書籍アプリの多くは書籍購入を選ぶとブラウザが起動し、ウェブページが表示され、そちらで購入を行うというものでした。
しかしこのアプリは、アプリ自体で書籍の表示と購入を行えます。
アプリが終了して safari が起動するという事はなく、書籍のリストも非常に見やすくなっています。
購入した書籍の一覧も単に文字でリストが表示されるのではなく、iBooks や i文庫HD のように表紙が並んだ画面から選ぶことが出来ます。
本の中身の表示は T-Time というソフトウェアの iPhone / iPad 用を利用しているようで、ページを画像として表示する PDF ではなく、テキストとして表示する .book 形式のようです。
よって拡大縮小しても文字は綺麗に整形されます。
コミックの場合は画像なので拡大するとややドットが目立ちますが、画質は良いですね。
メニューは画面を上か下にスライドすると表示される形式で、ヘルプを読んでいない人だとちょっと解りにくいかもしれません。
この操作は同じ T-Time を使っている 電子文庫パブリ のアプリと同じですが、パブリのものは PDF だと操作方法が変わっていたのに対し、BOOK☆WALKER はどの本でも同じ操作が可能です。

現時点での難点は、「立ち読み」「チラ読み」が出来ないこと。
ebook japan や 電子貸本Renta! などの先行している電子書籍店は、無料で中身を数ページ見ることの出来る「立ち読み」に対応しています。
これを見て実際に買うかどうかを判断出来るのですが、BOOK☆WALKER はまだそうしたものに対応していません。
本屋で本を買う時だって、少し中身を見てから判断すると思いますが、そういう買い方が出来ないのでどうしても購入し辛いです。
また、ジャンル別のトップメニューにオススメ書籍が並んでいますが、それをタップすると直接購入になってしまう。
書籍の解説を見たい時はわざわざ五十音順のリストからチェックしなければならないというのが、ちょっと手間ですね。
そしてなんと言っても、まだ書籍が少ない。
話題作・有名作が集まっているので書籍が少なくても見たくなる本が多く、この点は「流石だ」と思うのですが、総数はまだまだ少なく、これからと言ったところです。
とは言え、前述したように BOOK☆WALKER はまだ正式にはスタートしておらず、iPhone / iPad のものは先行テストに近い状態。
今後プレオープンやグランドオープンに向けてアップデートと書籍の追加が続いていくでしょうから、これからに期待したいところです。
それに今の時点で「ハルヒ」や「エヴァンゲリオン」、「ダ・ヴィンチ・コード」や「池上彰」などを並べ来たのは、さすが角川だなぁと思えますね。
購入は iTunes のアプリ内課金のシステムを使って行われます。
よって、一度購入した書籍のデータはアカウントごとに記録されており、もう一度購入しようとすると無料でダウンロードが行われます。
iPhone で購入した書籍を iPad 側に自動で反映させる、ということは現時点では出来ませんが、iPhone で購入済みなら iPad 側では(同一アカウントなら)無料でダウンロードが行えます。
書籍の価格はオリジナルの 7~8 割ほどで、電子書籍としては高く思えるかもしれません。
実際、iTunes でも「高い」という意見があります。
ただ、他の電子書籍店などを見ても解るのですが、どうも電子書籍の値段は各社で談合や提携のようなものがあるのか(それとも暗黙の了解なのか)、「原本価格の 7~8 割」という相場が決まっている様です。
よって安くはないけど、他社と比較して特別高いという訳でもないですね。
それに iTunes のアプリ内課金というのは Apple が 30% の手数料を取っていくので、そのシステムを使っていると言う事は、これでもかなりギリギリのような気がします。
ユーザーにとっては便利なシステムではありますけどね。
iPhone AC の「電子書籍案内」のページを作る際に、私も電子書籍の現状について色々と調べました。
その時に解ったのは、電子書籍への協力体制は出版社ごとに違っていて、かつ「派閥」のようなものがあると言う事。
そして角川書店はその中でも特に電子書籍に協力的で、様々な電子書籍プラットフォームに本の提供を行っていたことです。
だから、角川書店が自社で電子書籍プラットフォームを立ち上げるというのを聞いた時は、意外に思いました。
だってすでに多くの電子書籍プラットフォームに、書籍を提供していたのですから。
ただ、日本の電子書籍の現状を調べるほど、それが全然うまくいっていないことも解ります。
紀伊國屋書店や大日本印刷などの計画は遅れたまま音沙汰なしだし、凸版印刷は進んでるのか進んでないのかよく解らないし、Amazon は和書への対応が進んでいるように見えないし・・・
おそらく角川書店は、そんな現状についに嫌気と危機感を感じて、「もう俺がやらないとダメだぁ!!」みたいな感じになったのではないでしょうか?
現在の BOOK☆WALKER には2冊だけ、ちら読みできる書籍が付いています。
1冊はハルヒですが、もう1冊は角川グループの会長さんが電子書籍と日本のポップカルチャーの今後の展望について述べたものになっています。
その内容は 100 %納得出来るものではないのですが、これが BOOK☆WALKER の最初にあることに、この電子書籍プラットフォームの立ち上げに対する角川書店の考えが垣間見えます。
と言う訳で BOOK☆WALKER、そして今後の日本の電子書籍がどうなっていくのかは解りませんが・・・
とりあえず、予定通りに始まってくれた事は iPhone や iPad にとっても嬉しい事と言えますね。
アプリ自体は無料なので、とりあえず入れておいて損はないはずです。
ちなみに現在のラインナップで個人的にオススメなのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」と「ダ・ヴィンチ・コード」でしょうか。
私はどちらも紙の本の方を持っているので、このアプリでは買っていませんが・・・
・BOOK☆WALKER(解説ページへ)
「BOOK☆WALKER」です。
ゲームアプリではありませんが、今後の iPhone / iPad に重要な役割を果たす・・・ かもしれないアプリなので、ここで取り上げようと思います。
基本的には電子書籍を購入して閲覧するためのアプリで、その点で言うと ebook Japan や 電子文庫パブリ などの電子書籍アプリと変わりません。
BOOK☆WALKER は実際にはまだプレオープンさえしておらず、2011年の4月にプレオープンし、2011年の7月にグランドオープンとなる予定です。
iPhone / iPod touch、及び iPad 用の BOOK☆WALKER アプリはそれに先駆けて公開されたもので、つまり現時点では市場調査や先行テスト的な意味合いが強いと言えます。
いずれにせよ BOOK☆WALKER は iPhone / iPad への積極展開を明言しているため、iPhone ユーザーには嬉しいところですね。

アプリの大きな特徴は、メニュー画面や購入画面のインターフェイスがアプリ内に作成されていることでしょう。
他の電子書籍アプリの多くは書籍購入を選ぶとブラウザが起動し、ウェブページが表示され、そちらで購入を行うというものでした。
しかしこのアプリは、アプリ自体で書籍の表示と購入を行えます。
アプリが終了して safari が起動するという事はなく、書籍のリストも非常に見やすくなっています。
購入した書籍の一覧も単に文字でリストが表示されるのではなく、iBooks や i文庫HD のように表紙が並んだ画面から選ぶことが出来ます。
本の中身の表示は T-Time というソフトウェアの iPhone / iPad 用を利用しているようで、ページを画像として表示する PDF ではなく、テキストとして表示する .book 形式のようです。
よって拡大縮小しても文字は綺麗に整形されます。
コミックの場合は画像なので拡大するとややドットが目立ちますが、画質は良いですね。
メニューは画面を上か下にスライドすると表示される形式で、ヘルプを読んでいない人だとちょっと解りにくいかもしれません。
この操作は同じ T-Time を使っている 電子文庫パブリ のアプリと同じですが、パブリのものは PDF だと操作方法が変わっていたのに対し、BOOK☆WALKER はどの本でも同じ操作が可能です。

現時点での難点は、「立ち読み」「チラ読み」が出来ないこと。
ebook japan や 電子貸本Renta! などの先行している電子書籍店は、無料で中身を数ページ見ることの出来る「立ち読み」に対応しています。
これを見て実際に買うかどうかを判断出来るのですが、BOOK☆WALKER はまだそうしたものに対応していません。
本屋で本を買う時だって、少し中身を見てから判断すると思いますが、そういう買い方が出来ないのでどうしても購入し辛いです。
また、ジャンル別のトップメニューにオススメ書籍が並んでいますが、それをタップすると直接購入になってしまう。
書籍の解説を見たい時はわざわざ五十音順のリストからチェックしなければならないというのが、ちょっと手間ですね。
そしてなんと言っても、まだ書籍が少ない。
話題作・有名作が集まっているので書籍が少なくても見たくなる本が多く、この点は「流石だ」と思うのですが、総数はまだまだ少なく、これからと言ったところです。
とは言え、前述したように BOOK☆WALKER はまだ正式にはスタートしておらず、iPhone / iPad のものは先行テストに近い状態。
今後プレオープンやグランドオープンに向けてアップデートと書籍の追加が続いていくでしょうから、これからに期待したいところです。
それに今の時点で「ハルヒ」や「エヴァンゲリオン」、「ダ・ヴィンチ・コード」や「池上彰」などを並べ来たのは、さすが角川だなぁと思えますね。
購入は iTunes のアプリ内課金のシステムを使って行われます。
よって、一度購入した書籍のデータはアカウントごとに記録されており、もう一度購入しようとすると無料でダウンロードが行われます。
iPhone で購入した書籍を iPad 側に自動で反映させる、ということは現時点では出来ませんが、iPhone で購入済みなら iPad 側では(同一アカウントなら)無料でダウンロードが行えます。
書籍の価格はオリジナルの 7~8 割ほどで、電子書籍としては高く思えるかもしれません。
実際、iTunes でも「高い」という意見があります。
ただ、他の電子書籍店などを見ても解るのですが、どうも電子書籍の値段は各社で談合や提携のようなものがあるのか(それとも暗黙の了解なのか)、「原本価格の 7~8 割」という相場が決まっている様です。
よって安くはないけど、他社と比較して特別高いという訳でもないですね。
それに iTunes のアプリ内課金というのは Apple が 30% の手数料を取っていくので、そのシステムを使っていると言う事は、これでもかなりギリギリのような気がします。
ユーザーにとっては便利なシステムではありますけどね。
iPhone AC の「電子書籍案内」のページを作る際に、私も電子書籍の現状について色々と調べました。
その時に解ったのは、電子書籍への協力体制は出版社ごとに違っていて、かつ「派閥」のようなものがあると言う事。
そして角川書店はその中でも特に電子書籍に協力的で、様々な電子書籍プラットフォームに本の提供を行っていたことです。
だから、角川書店が自社で電子書籍プラットフォームを立ち上げるというのを聞いた時は、意外に思いました。
だってすでに多くの電子書籍プラットフォームに、書籍を提供していたのですから。
ただ、日本の電子書籍の現状を調べるほど、それが全然うまくいっていないことも解ります。
紀伊國屋書店や大日本印刷などの計画は遅れたまま音沙汰なしだし、凸版印刷は進んでるのか進んでないのかよく解らないし、Amazon は和書への対応が進んでいるように見えないし・・・
おそらく角川書店は、そんな現状についに嫌気と危機感を感じて、「もう俺がやらないとダメだぁ!!」みたいな感じになったのではないでしょうか?
現在の BOOK☆WALKER には2冊だけ、ちら読みできる書籍が付いています。
1冊はハルヒですが、もう1冊は角川グループの会長さんが電子書籍と日本のポップカルチャーの今後の展望について述べたものになっています。
その内容は 100 %納得出来るものではないのですが、これが BOOK☆WALKER の最初にあることに、この電子書籍プラットフォームの立ち上げに対する角川書店の考えが垣間見えます。
と言う訳で BOOK☆WALKER、そして今後の日本の電子書籍がどうなっていくのかは解りませんが・・・
とりあえず、予定通りに始まってくれた事は iPhone や iPad にとっても嬉しい事と言えますね。
アプリ自体は無料なので、とりあえず入れておいて損はないはずです。
ちなみに現在のラインナップで個人的にオススメなのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」と「ダ・ヴィンチ・コード」でしょうか。
私はどちらも紙の本の方を持っているので、このアプリでは買っていませんが・・・
・BOOK☆WALKER(解説ページへ)

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