iPhone / iPod touch で秀作ゲームを出し続けるゲームロフトが、遂に「ファイナルファンタジー」を作ってしまいました!
自称 JRPG の「インフィニット レガシー」です。

このゲーム、前述したように「ゲームロフトのファイナルファンタジー」と揶揄されていた訳ですが、やってみて解りました。
本当に FF を研究し、それに似たものをがんばって作ろうとした、まさに「FF もどき」なのです。
「ファイナルファンタジー Loft」ですね。

インフィニット レガシー

フィールド上を移動し、人と会話して情報を集めながら、ダンジョンなどで敵と戦いストーリーを進めていく、おなじみの「RPG」です。
設定やグラフィックはいかにも FF 風で、近代文明とファンタジーが融合したようなお決まりの世界観ですね。

フィールド上では敵の姿が見えていて、これに接すると戦闘になります。
よってうまく逃げれば戦闘を回避して進むことも可能です。
ただ敵も近づくと追いかけて来るので、狭い場所での回避は困難ですが。

戦闘は「ターン制」ですが、キャラクターが行動可能になるまでの時間を表すタイムバーがあり、これが最大になってからキャラクターは動き始めます。
俗言う FF の「アクティブタイムバトル(ATB)」ですね。

キャラクターは非常によく動き、敵も味方も FF っぽい感じに攻撃やダメージを受けた時のモーションを取ります。
動きはけっこう多彩です。

また、このゲームのオリジナル仕様として、コマンドは3つまで先行して「予約入力」しておくことが出来ます。
さらに主人公の「アストリアン」以外は(初期設定では)自動行動で、「攻撃優先」「回復優先」などの命令を出せるものの、基本的には AI で勝手に行動します。

ただ、これらの特有のバトルシステムはあまり有効に機能しているとは言えません・・・
各キャラクターのモーションの時間が結構長い(と言うか、次のモーションに移るまで間がある)ので、その間に行動時間のバーは一杯になり、ほぼ単なる「順番通りの行動」になるため、あまり ATB の意味がありません。

AI の自動行動も攻撃がバラつくため1体の敵に攻撃を集中させることが出来ず、敵が1体なのに全体攻撃魔法を連発したり、一度盗んだ相手に「盗む」(シーフ)を意味なく続けたり、毒が効かないボスにポイズン連発したりなど、ちょっとおバカな点が目に付きます
回復は割としっかり行ってくれますが、オプションで AI をオフ(全キャラ操作を ON)にした方がよっぽどラクに戦えますね。
まあ、オフに出来るのは良い点とは言えるでしょうか。

コマンドの予約も、予約した命令をキャンセルできないので「攻撃予約を入れた後にピンチになって、回復したいけど取り消しがないから回復出来ない」という事が起こるため、予約せずにコマンドを入力した方が良いです。

これらのシステムを活用しなくても普通に戦えるので問題はないのですが、逆に言うとこのゲーム特有の戦闘システムは使わない方がいいと言えます。

一方、フィールド上での固有システムは非常に便利です。
ダンジョンではいつでも「マップ」を表示する事ができ、そこには目的地も明記されていて、さらにフィールド画面では目的地への道順を矢印で示してくれるという親切設計。
これによって迷うことなく探索が行えます。

インフィニット レガシー

装備のシステムは FF を模したものになっています。
武器や防具には「ヴァーシュピース」という宝石のようなものをはめるスロットがあって、ここに付けたピースの効果を得ることができます。
これは FFVII の「マテリア」が元と言えますね。

敵キャラクターも FF で見たような敵が多く、そもそも主人公パーティーも大剣を背負ったイケメン、調子の良い武闘派野郎、魔術師系のお嬢様、元気な妹、二丁拳銃のクールガイという、どこかで見たような「おなじみの皆さん」です。
各所でちゃんと「お約束」を踏襲している作りになっています。

インフィニット レガシー

ただ、色々と難点と言える部分も目に付きます。

まずは「戦闘が長い」こと。
前述したように行動時のモーションが長めなのに加え、敵の耐久力がかなり高く、なかなか倒せません。
ザコ戦でも戦闘に時間がかかります。

ゲームがある程度進むと強力な武器や全体攻撃魔法、カウンターなどの特殊効果が手に入るため、相応に早く敵を倒せるようになるのですが、序盤は戦闘が「しんどい」ですね。
ダンジョンでの戦闘回数はそんなに多くないため、全体にかかる時間はそれ程でもないのですがのですが、ややテンポの悪さは感じます。

また、セーブできる場所が限られているのも問題。
町やダンジョンの特定の場所にある「セーブポイント」でセーブするという、いかにも FF っぽいシステムなのですが、しかしこれは iPhone のアプリ。
急に中断しなければならなくなる事もあるし、マルチタスクがあるとは言えメモリ不足などで本体再起動が必要になる事もあります。
そして何より、急にアプリが落ちる可能性もあります。

私もイベントシーンに入るところでゲームが止まってしまい、うんともすんとも言わなくなったので仕方なくアプリを再起動。
するとセーブしたところからやり直しになり、かなり前まで戻されて凹んだことがあります。
iPhone 版の FF だってもいつでもセーブが可能なのですから、そこは配慮して欲しかったところです。

他にも、ボタンの反応が今ひとつな場面がある、主人公の顔が濃すぎる、全機種対応のためかフィールド上の人物モデルがショボイ、イベントシーンの動きにゲームロフトに良くある「質感の無さ」を感じる、などの点も気になります。
まあ全機種対応なのについては、素晴らしい事でもあると思いますけどね。


と言う訳で「インフィニット レガシー」、ぶっちゃけて言うと「劣化ファイナルファンタジーVII~X」な訳ですが、それでもちゃんと FF している RPG だと言えます。
所々に「洋ゲー」と思える部分もありますが、JRPG と自称しているのは伊達ではなく、本当にファイナルファンタジー風の面白さを iPhone / iPod touch で楽しむ事が出来ます
これはポイント高いのではないでしょうか。
ボリュームもかなりあるようで、「大作」と言って良い内容ですね。

価格は 800 円ですが、値段以上のクオリティーとボリュームはあります。
ボリュームがあるぶん時間のかかるゲームなので、気軽に出来るアプリではありませんが、じっくりプレイ出来る RPG がやりたい人にはオススメです。

インフィニット レガシー(iTunes が起動します)
 
 
最後になってしまいましたが、以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。