Paper Toss や Flick kick Football のような、「フリックゲーム」の秀作無料アプリ。
それが「Can Knockdown」です。
ボールをフリックして(指で払って)飛ばし、積み重ねられている缶を全部倒すというシンプルなショートゲームですね。
単純な内容ですがやればやるほど点数が上がるゲーム性と、物理シミュレーとされたリアルな缶の動きが特徴です。
ルールは単純、手前のボールをフリックして奧の缶に当てて倒すのみ。
全部倒せば次のステージへ。
一度で全部倒せなかった場合は、以後1度投げるごとにボールが減っていき、手持ちの5つのボールが全てなくなるとゲームオーバーです。
このゲームは前述したように缶の動きが「物理シミュレート」されているため、当たり所によって毎回違う動きをするのがポイントです。
そのため Paper Toss と言うよりも、3D 視点の Angry Bird や Crush the Castle 型のゲームと表現した方が良いかもしれません。
「3D 視点の物理シミュレート投射ゲーム」というのは、良いアイデアと言えるかも知れませんね。
ステージが進むと当てると爆発する赤い缶、ボールが増える緑の缶なども登場します。
また、スコアシステムが「1発でクリアすると次のステージの得点倍率が増える」という形式になっているため、うまくなるほど点数が飛躍度的に上がっていきます。
壁に映る影が良い渋いグラフィック、バーのような雰囲気と歓声・拍手なども、非常に雰囲気があって良いです。
ただ、やっていて色々と残念な点も目立つゲームです・・・
まず、フリックに対するボールの反応にリアルさがない。
指でフリックしてから、1テンポおいてボールが飛んでいくのです。
そのため「指でボールを弾き飛ばしている」という実感がありません。
これはフリックの長さや速さを正確に反映するためにこうなっているのだと思いますが・・・
Paper Toss や Flick kick Football などはフリックと同時にボールが飛んでいくため、「飛ばしている」という実感がありました。
それがないだけで、この手のフリックゲームとしては大きく劣る印象を受けます。
さらに、ステージが 10 ステージしかない。
10 ステージ目をクリアすると、1ステージ目に戻るのです。 以後、延々ループ。
1回の投射でクリア出来るステージも多いので、慣れると 10 ステージまですぐ到達します。 で、以後はその繰り返しですから・・・ 単調。
ハイスコアを狙う場合はかなり周回することになりますから、ずっと同じステージばっかりじゃあねぇ・・・
そして、ステージのクリアに「運」の要素が絡んでしまう事も問題。
Angry Bird をやった方なら解ると思いますが、破壊が「物理シミュレート」によって行われている場合、対象物の動きが毎回変わります。
その予想が付かない動きもゲームの面白さと言える訳ですが、このゲームの場合は「1ミスが大きなダメージ」なので、それが「運」で決められてしまうと、ハイスコアも「運次第」になってしまいます・・・
Angry Bird のようにステージクリアごとにボールの数がリセットされるのなら良いのですが、ミスが累積するシステムでこれはダメだろう、という感じがしますね。
正直「投射系フリックゲーム」としては、悪くはないけど「佳作」かなぁ、という感じですね。
もうちょっと調整したり、ボリュームを増やせば定番アプリになってもおかしくない素材だと思うのですが、1ヶ月半経ってもアップデートがないようなので望み薄です。
しかし「無料アプリ」であることを考えると、十分なクオリティーとは言えます。 やって損のないアプリだと言えますね。
課金すると雪原ステージが追加されますが・・・ 内容はあまり変わりませんし、より運次第と言えるステージが多いため、あまりオススメしません。
でも 115 円なので、好きになった方は課金しても良いかも。
まあ、タダで提供されているのですから、あまり文句を言うのもお門違いでしょう。
「無料アプリとしては」オススメ出来るゲームですね。
・Can Knockdown(iTunes が起動します)
感心しちゃいました。
また良さげなのあったら、
お勧めに参ります。