Canabalt のようなダッシュ系ゲームと、スキージャンプゲームが合わさった異色作。
しかも操作するのは主人公ではなく、なんと「地面」。
あまりに特徴的なハイスピード・ダッシュジャンプゲーム
それが「Solipskier」です。

毎年2月末に開催される、欧米の個人や小規模メーカーの優秀ゲーム表彰式「IGF」(インデペンデント・ゲーム・フェスティバル)のモバイルゲーム部門で最終選考に残っているゲームです。
IGF 2011 はまだノミネート作の発表の段階なので、後日改めて取り上げたいと思います。

Solipskier

画面に指を置くと、そこから「地面」が作られていきます
画面は常に右にスクロールしているので、出てきた地面は左へと流れていくような形になります。

そして画面中央には「スキーヤー」がいて、プレイヤーが作った地面(雪原)の上を自動で滑っていきます。
地面が下に傾斜していればスピードが付きますが、上に傾斜しているとスピードは落ちてしまいます。

スピードが十分にある状態で登り斜面が途切れているとそこでジャンプ!
大ジャンプだと飛行中に様々な「トリック(演技)」を決め、それに応じた技術点が入ります。
また前方からは「ゲート」が出てきて、これを通過するとスコア倍率が上がり、少しスピードも増します。
ジャンプ中にゲートを通過するとボーナス点が加算されます。

全ての得点はスピードが速いほど高くなり、逆にスピードが落ちるとスコア倍率も下がるので、いかに高スピードを維持できるかがポイントになりますね。

下に落下したり、垂直に近い地面にぶつかったり、×マークのゲートに触れてしまうとゲームオーバーとなります。
地面が描けない「ジャンプポイント」もあり、ここでジャンプしていないとそのまま落下してしまうため、この時もゲームオーバーです。
ゲートやジャンプポイントは出現する位置と距離の予告が表示されるので、それを見ながら操作する必要があります。

「トンネル」という連続した青いゲートもあり、これを通過していくとかなりのハイスピードになります。
超高速になった時のスピード感はかなりのもので、この手のダッシュ系ゲームの中でも群を抜いています。

Solipskier

とにかくゲーム性が異色です。
走り系ゲームなのにプレイヤーを操作しない点も、大ジャンプに技術点が付いたりする点も、圧倒的なスピード感も、すべて他にはないもので、よくこんなゲームを考えたものだと感心します。

トンネルがどれだけ出てくるかでスコアが左右されてしまう「運」の要素も強いのですが、この手のゲームは元々そう言ったランダム性も楽しさのうちですし、高速連続ジャンプがやっていて非常に気持ちよく、サクサクとテンポ良く繰り返せるゲームで、やればやるほど平均スコアも上がっていきます。
まさに噛めば噛むほど味の出る「スルメ系ゲーム」と言えますね。

ゲームシステムもタッチパネルならではで、クールなデザインも iPhone に良くマッチしています。


価格は 350 円と、ショートゲームとしては高めです。
そのため定価ではやや手を出し辛いのですが、現在はセールで 115 円となっています。
私的には、この内容なら定価でも悪くないと思います。 それだけやっていて気持ちの良いゲームですね。

日本での知名度は低いのですが、私的には iPhone / iPod touch の定番になり得るアプリだと感じました。
iPad に対応しているユニバーサルアプリで、Retina ディスプレイにも対応しています
ショートゲームが嫌いでなければ、私としてはかなりオススメのアプリですね。

Solipskier(iTunes が起動します)