ハドソンが発売している超定番の国民的スゴロクゲーム「桃太郎電鉄」。
その iPhone / iPod touch がついに登場しました!
「桃太郎電鉄JAPAN+」です。
先に書いておきますが、このアプリは無料として公開されていますが、無料のままでは1年しか遊べない「体験版」の状態です。
フルで(最大20年で)遊ぶには 800 円の課金が必要になりますのでご注意下さい。
※Apple のレート改定の影響で、2016 年時点では 1080 円になっています。
ゲームは携帯電話アプリ用にアレンジされた「桃太郎電鉄JAPAN」を、iPhone / iPod touch に合わせて最適化したものです。
つまりガラケーアプリの移植ですが、グラフィックは全て iPhone 向けに作り直されており、インターフェイスもタッチパネルで操作しやすいものに変更されています。
ゲーム内容を一言で言うと、「普通の桃鉄」ですね。
特別なルールがある訳でもなく、特殊なキングボンビーがいる訳でもない、メジャーな桃鉄です。
ただマップは携帯アプリが元のため全体的に縮小されていて、ややコンパクトになっています。
桃鉄を知らない方向けに、ゲームを簡単に解説すると・・・
サイコロを振って電車を進めていくスゴロクゲームですが、分岐点では好きな方向に進むことができ、一方向にしか進めない訳ではありません。
各駅では「物件」を購入することができ、買っておけば年度末に収益を得ることができます。
カードを入手できる事も多く、効果も多種多様で、その使い方がゲームのポイントとなります。
決められた目的地に向かって進んで行き、最初に到着できれば大きな資金を得られますが、逆に一番遠かったプレイヤーには様々な不利益をもたらす「貧乏神」が付いてしまいます。
最終的に一番お金を持っている人が勝利者ですね。
iPhone / iPod touch 版の桃鉄は前述したようにガラケー版が元となっていますが、グラフィックは全然違い、かなり綺麗になっていて、キャラクターも 3D で表現されています。
他の桃鉄と見比べてみましたが、マップ画面は DS 版はもちろん、PSP 版よりも装飾の密度が多く綺麗です。
最新の Wii 版に近い印象ですね。
さらにタッチパネルでも操作しやすいよう、最短ルートを自動的に通るボタンや、1マス戻るボタンなどが用意されていて、画面を直接タップしての操作も違和感を感じることはなく、操作性は非常に良好です。
ゲームシステムは最新の桃鉄のものを踏襲しており、例えば昔の「いけるかな?」ボタンは「いけますよ!」ボタンに変わっていて、移動出来るマスを明るく表示するものになっています。
また「ぶっとび駅」というマスもあり、ここに止まるとランダムな駅にぶっとぶ効果(つまりぶっとびカードと同じ効果)を得られます。
最近の桃鉄の定番イベント「地名クイズ」も盛り込まれており、ちょっとした勉強にもなりますね。
ルール面での他バージョンとの違いは、まず「増資」がありません。
よってすでに物件が買われている駅に止まっても意味はありません。
ただ、そこが自分が独占している駅なら、たまにカードを貰えることがあります。
プレイ人数は3人までで、4人でプレイする事はできません。
また、ゲームの年数は 1・3・5・10・20 で、最長でも20年です。
前述したようにマップもコンパクトなため、携帯向けに短時間で終わるようになっているようですね。
と言っても 10 年以上だと相応に長くなりますが。
ボンビー(貧乏神)はミニボンビ、ノーマル、キングボンビーの3種類。
特殊なタイプは存在しませんが、これが一番バランスが取れていると思います。
難点は、コンピューターのキャラクターが少ないこと。
「赤鬼」「餓鬼」「風神」「さくま」の4人が存在しますが、この中の「さくま」は半端じゃない「運」を持っています。
以前の桃鉄からそうだったのですが、2010 年版から「さくま」の運がさらに強化されたらしく、iPhone / iPod touch 版もそれを受け継いでいるようです。
(実際に私もやってみましたが、5回連続で目的地に「1発で」到着して、さすがに止めました・・・)
元々桃鉄は1位の人にボンビーが付くとキングボンビーになりやすいなど、内部調整が加えられているゲームで、それは周知の事なので良いのですが・・・
しかしキャラクターが4人で、「さくま」が特殊で、「赤鬼」が弱すぎるので、そうするとまともな AI が「餓鬼」と「風神」の2人だけになってしまう。
これはさすがに少ないですね。
そして、これは簡単なことではないと思うのですが、やはり残念なのは・・・
「オンライン対戦」に対応していないことでしょう。
Wi-fi や Bluetooth を使った対戦にも対応しておらず、現時点では本体を手渡ししながらの対戦しかできません。
オンライン対戦の実装は簡単なことではないと思いますが、今の iOS にはオンラインに対応したアプリが数多くありますし、Wii の桃鉄はすでに対応しています。
ハドソンにはすでにオンライン対戦アプリの運営実績もありますから、そうするとやっぱりみんな期待しますよね。
この辺りは今後のアップデートに注目でしょうか。
なお、Game Center には対応していて、総資産ランキングの確認やアチーブメントの獲得などが行えます。
と言う訳で「桃太郎電鉄JAPAN+」、ちゃんとした出来の良い桃鉄です。
日本の大手メーカーによる定番ゲームの移植だと、出来栄えが iPhone レベルじゃないとか、一般携帯アプリのベタ移植とかいう場合がありますが、このアプリはそういう感じは受けません。
面白さも「普通の桃鉄の面白さ」ですね。
桃鉄が好きな人には間違いなくオススメできます。
桃鉄のことを知らない方にも、「桃鉄入門版」としては一番向いているバージョンだと思いますし、定番ボードゲームだけあって面白さは折り紙付きなので、お勧めできるゲームです。
ただ、iPhone / iPod touch で多人数で桃鉄をやる機会というのは少ないと思います。
となると1人プレイがメインとなる訳ですが、そうすると増資がなく、年数も短い今作は、桃鉄の経験者には物足りないかもしれません。
アプリ自体は無料なので、1年しかできませんが、それを試してから課金するかどうかを考えても良いと思います。
・桃太郎電鉄JAPAN+(iTunes が起動します)
コメント一覧 (3)
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- 2011/02/18 00:01
- ・blood & honor
RISK系の傑作。
核、暗殺、同盟、反逆等の豊富なカードが使え、
演出もLUXより断然豪華(SE、グラフィック共に)
自分がLISK系のお勧めを聞かれたら、これか欧陸シリーズを勧めます。
欠点:
敵が謎の滅亡をしますw
条件がよく分かりませんが、
たぶん司令官が死んだとか司令室が潰されたとかそういう感じだと思います(やっぱりよく分かりません。。。)
・HEAVY GUNNER 3D
全方位シューティングの傑作だと思います。
ステージクリアでお金を貯めて装備を強化し、ラストまで進みます。
爽快感が半端ないです。
欠点:
チルト(デフォ)操作だとやり辛い。自分はタッチ操作でやってます。
「+」版があるが、こちらはステージクリアでの仮想マネーではなく、
リアルマネーで装備を買う。正直、お金の無駄。。。
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最近やった中で、お勧めはこんな所です。
既にblog上で紹介済みのものがあれば申し訳ありません
(検索してから自分のレビューを書き込んでいますが、検索漏れもあると思うので。。。)
それでは。
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- 2011/02/18 23:49
- お勧めゲームの推薦と詳細な解説、ありがとうございます!
blood & honor と HEAVY GUNNER 3D は全く知らなかったのですが、すごく面白そうなのでさっそく試してみたいと思います。
Prince of Persia warrior はおっしゃる通り、レトロ版の後に紹介する予定で購入もしていたのですが、他に取り上げたいゲームが出てきてそれらを扱っているうちに後回しになったまま、積みゲー化していました・・・
でもいい加減、やってみようと思います。 ファイルサイズがデカいから容量圧迫してるし。
Akinator はゲームじゃないから扱っていなかったのですが、いずれこう言うのもまとめて紹介したいですね。
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気が向けばお試しください。
・Akinator HD
キャラクターや人物を想像して、質問に答えていけば、
当ててくれるソフト。
ライトゲームの部類かもしれませんが、
アニメをよく見る自分は単純に面白いです。
欠点:
当たらないこともたまにある。>DBに追記できるが
思いつく人物には限りがあるので、飽きるのも早そうなこと。
・Prince of Persia warrior with in HD
レトロの方が紹介されていて、こっちが紹介されていなかったのか疑問だったので、推させて頂きます(というか昔記事あったような。。。消えた?)
アクションとしては傑作の部類だと思います。
HDだと画質も結構綺麗です。
欠点:
アクションとしての難易度が高いので、ライトゲーマーは操作になれる前に放棄してしまうかもしれません。
逆にハードゲーマーの方はやり応えあっていいと思います。
操作感に対して不満のレビューがありますが、
自分は許容範囲だと思います。