ハドソンと、一風変わったゲームを量産している「RucKyGAMES」とのコラボアプリ第2弾。
ボンバーマンを題材にしたマッチ3ゲーム(ズーキーパー系パズル)。
それが「ボンバーマン・チェインズ」です。

ハドソンと RucKyGAMES のコラボと言えば、笑いどころに困るおバカアプリ「僕とちくわと鉄アレイ」が非常に有名で、その内容はゲーム性皆無、私にはどう楽しめば良いのか全く理解できなかった代物なのですが・・・

今回のコラボアプリは、ちゃんとゲームとして楽しめるものになっています。 特におバカでもありません。
ゲーム内容を一言で言うと「アクティブ連鎖型マッチ3ゲーム」ですね。

ボンバーマン・チェインズ

任意のパネルを上下左右に1マス動かす事ができ、同じパネルが3つ以上並ぶと消去されます。
消した分だけパネルは上から補充され、連続でパネルが消えると「連鎖」(チェイン)が発生します。
画面下にはタイマーがあり、パネルを消すごとに補充されていきます。
指定の数だけパネルを消すとクリア、その前にタイマーが尽きるとゲームオーバーで、一般的な「マッチ3ゲーム」のルールと同じですね。

このゲームではパネルを4つ以上まとめて消すと、画面上部にいるボンバーマンが「爆弾」を落としてくれます。
これはタップで爆発させることができ、上下左右のパネルを消すことが出来ます。
タップでいつでも簡単に起爆できる」ところがポイントで、爆発の範囲は連鎖によって上昇していきます。

そしてこのゲームの最大の特徴にして、面白い点は・・・ 「アクティブ連鎖」にあります。
アクティブ連鎖はパネルを消している間でも次のパネルを動かせる事で、これを連続で行うことで「連鎖」扱いになります。

この「アクティブ連鎖」は多くのマッチ3ゲームに導入されているため、それ自体は珍しくはないのですが、このゲームはアクティブ連鎖を他に類を見ないほど行いやすくなっています

例えば、下の方でパネルを消すと、その上にあるパネルはすべて下に落ちて来ます。
そして通常のマッチ3ゲームは、この「下に落ちるパネル」は落下が終わるまで動かせなくなります。
しかしこのゲームの場合、実際に落下し始めるギリギリのタイミングまで、「これから落下するパネル」でも動かす事が出来るのです。

これは些細なことに思えますが、今までのゲームにはなかった大きな違いで、これによりアクティブ連鎖で消せるパネルを非常に見つけやすくなっています。

加えてゲーム序盤はパネルの数が少なく、連鎖が発生しやすくなっていて、さらにパネルを消してから連鎖が途切れるまでの時間(連鎖の猶予時間)も長めなので、他のゲームではあり得ない大連鎖を起こす事が可能です。
20連鎖、30連鎖は当たり前で、ボンバーマン「チェインズ」の名前は伊達ではありませんね。

ボンバーマン・チェインズ

私も以前から「アクティブ連鎖を重視したマッチ3ゲームが出ればいいのになぁ」と思っていたのですが・・・
それを実現したのが RucKyGAMES とは、ちょっと意外。
とにかく爽快感のあるゲームになっています。

ただ、連鎖しやすくて爆弾もタップだけで起爆できるので、簡単過ぎてマッチ3ゲームにそこそこ慣れている人だと延々続いてしまいます。
ステージが進むと「爆弾で消したパネルしかカウントされない」「一定連鎖以上で消したパネルしかカウントされない」というルールが付くため、相応に難易度は上がるのですが、それでもそんなに難しい訳ではありません。

そのためか、30秒と60秒で終わる短時間のスコアトライアルのモードが付いています。
ずっとやる時間がない人は、こちらをどうぞ、という感じでしょうか。


いくつか気になる点もあり、1つは先のステージに進むほど点効率が悪化していくこと。
通常、ゲームというものは後になるほど高得点が狙えるものですが、このゲームは先のステージになるとパネルの種類が増えて連鎖しにくくなるうえに、得点にステージ数による補正などが付かないため、序盤ステージと後半ステージの点効率が違いすぎます

ハッキリ言ってハイスコアを狙う場合、ステージ7までに大きなスコア(大連鎖)を取れるかどうかがポイントで、それ以降は点効率が悪化する一方なので、そこまでの成績が悪い場合はやり直した方が良くなります。
合間に大連鎖を狙えるステージなどがあれば良かったのですが・・・

また、30秒モードと60秒モードがありますが、この2つはどちらもパネルの種類が多い状態からスタートするので、特に種類が最大数で始まる60秒モードの場合、それでなくても時間が短いのに連鎖し辛いおかげで、スコアが出るかどうかが完全に「運まかせ」です。
ランキングのことを考えて簡単に「全繋ぎ」出来ないようにしているのだと思いますが、運良く連鎖が繋がるパネルが落ちてくるかどうか、それだけで決まってしまう印象ですね。

そしてもっとも気になるのは・・・ 「アクティブ連鎖」に関する説明がほどんとないこと。
ヘルプや iTunes の説明文には「消えている間も他の敵キャラクターを動かせます」と言う表記がありますが、それだけでは気付かない人も多いのではないでしょうか?
ハッキリ言ってこのゲームは、アクティブ連鎖をしない場合、何の変哲もない普通のマッチ3ゲームです。
アクティブ連鎖で大チェインしてナンボなので、そこをプレイヤーにもっと意識させた方が良かった気がします。

と、気になる点もありますが、でも大きな難点という程でもありません。
非常に爽快感のあるマッチ3ゲームで、その点では Babo Crash HD に匹敵するものがありますね。
難易度が低いので、この手のゲームが苦手な方でも楽しめると思います。

グラフィックも「ラクガキが動き出した」という設定の味のある絵で、シュールな絵柄とプルプルしているところがウゴウゴルーガっぽくて良いです。

価格は現在はセールで 115 円ですが、定価でも 230 円と高くはありません。
ハドソンのアプリの中では一番安い方ですね。

Retina ディスプレイにも対応しており、オススメ出来るアプリです。
ただ iPhone 3GS / iPod touch 第3世代以降用で、iPhone 3G などの旧機種では動かないのでご注意下さい。

ボンバーマン チェインズ(iTunes が起動します)