1800年代、無償で与えられる土地を求めてアメリカ西部から東海岸へと移住して行った移民団が通った道「オレゴン・トレイル」。
その危険な旅路をゲーム化したアメリカの学習用ゲーム。
それが「オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~」です。

※このゲームはアップデートによって課金仕様が導入されてしまい、ゲームバランスが変わってしまいました。
このレビューはそうなる前のものなので、ご了承下さい。


かなり昔に発売されたゲームのリメイク版のようで、ジャンルとしては「サバイバル アドベンチャー」になるでしょうか。
病気、猛獣、盗賊、自然災害などのあらゆる困難を乗り越えながら、ひたすら東への旅を続けます。

登場したのは 2009 年の6月末で、結構前からあるアプリですが、今もアップデートが続いていて Retina ディスプレイにも対応しました。
ゲームロフトのロングセラーアプリと言えますね。

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~

子供3人の夫婦が馬車に物資と食料を積み込んで、移民の道「オレゴントレイル」を走り続けます。
走っていると徐々に食料が消費されますが、途中で狩りや釣り、果実採集などの様々な「ミニゲーム」を行って、食料を補充しながら旅を続けます。

移動中には他にも様々なイベントが頻繁に発生、それにどう対処していくかがゲームのポイントとなります。
大抵は病気やケガ、悪路や悪天候などのバッドイベントで、安全に行くなら病気やケガをする度に休憩し、悪路は迂回する方が良いのですが、そうしていると予定よりも進行が遅れてしまいます
次の冬までに到着できないと食料を調達できなくなるため、あまりゆっくりすぎるのも問題です。
到着が遅いとクリア評価も低くなってしまいます。

イベントの発生は完全にランダムなので、プレイするごとにゲーム展開は異なります。
旅のスピードは3段階から調整できますが、急ぐほど食料の減少が早くなり、健康状態の低下も早まるため、この判断も重要ですね。

なかなか難易度はシビアで、慣れないうちは子供の何人かは途中で脱落してしまうと思います。
さらに物資が尽きるとその時点でゲームオーバーになってしまいますが、アップデートにより「イージー」と「ノーマル」の場合は1つ前のチェックポイントから再開できるようになりました。

旅のルートは一本道ではなく、多数の分岐が用意されています
ゴールも土地を得られる「オレゴン」と、ゴールドラッシュに湧く「カリフォルニア」の2ヶ所が用意されていて、ルートが違えばイベントや登場人物なども変わるため、何度も楽しめるゲームだと言えますね。

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~

旅の出発からゴール到着までは2~3時間ほどでしょうか。
達成感を得られるぐらいの、ちょうど良い長さと言えます。

ゴールまで到着できれば最終スコアが表示され、さらに「ハード」と「スーパーハード」を選べるようになります。
簡単だという人は上位の難易度でプレイすれば、さらに「過酷な旅」らしさを体験することができるでしょう。


グラフィックも綺麗で遊びやすく、やり応えのあるゲームです。
iTunes のレビューでは妙に批判的な意見が目立ちますが、私はそんなに批判されるようなゲームではないと思います。
むしろ万人にお勧めできる良作のゲームですね。
落ちるような事もありませんし、そんなに子供向けという訳でもありません。
十分にサバイバルアドベンチャーとして成り立っていると思います。

価格は以前は高かったのですが(600円)、現在は特にセールでなくても 115 円のようなので、値下がりしたのだと思われます。
115 円なら非常にお買い得で、かなりオススメできます。

海外ではとても評価が高く、数々の賞を受賞したゲームで、私も以前は攻略ページを作ろうかと思っていました。
日本でももっと有名になって良いゲームだと思います。

オレゴン・トレイル ~開拓者のミニミニ冒険~(iTunes が起動します)