オーソドックスな縦スクロールシューティングゲーム
しかし綺麗なグラフィック、良好な操作性、遊びやすいゲームバランスなど、全体的な完成度が高い良作のアプリ。
それがこの「Lightning Fighter」です。

縦スクロールシューティングの名作「雷電」に似た雰囲気がありますが、名前からしてそれを意識して作られているのだと思われます。
開発したのは台湾のメーカーのようですね。

Lightning Fighter

自機は指をスライドして移動する方法と、本体を傾けて移動する方法の双方で操作可能です。
このゲームはどちらの操作を使うかという選択はなく、画面に指が置かれているとスライド操作、置かれていないと傾き操作になります
これは面白い操作スタイルと言えます。

指をスライドしての操作は俗に言う「相対移動」で、指をどこに置いているかに関わらず、指を移動させた分だけ自機が動きます。
画面最下部に移動しにくい難点はありますが、操作性は良好です。

武器は最大 5WAY の青いワイドショット、自動的に最大4体の敵をロックオンする緑のサーチレーザー、爆発する高威力のミサイルを前方に発射する赤いミサイルの3種類があります。
どの武器にも長所があり、弱いと言える武器はありません
どれを使っても戦っていけるバランスの良さがこのゲームのウリと言えます。

また、時間と共に「スーパーチャージアタック」のパワーが貯まっていき、最大になってから「S」のボタンを押すと武器ごとに異なる強力な攻撃を繰り出すことが出来ます。
青いショットなら超連射、緑ならサーチレーザーを連発、赤のミサイルなら大量のミサイルをバラまき続けます。

同じ武器を取っているとパワーアップしますが、パワーアップは3段階目ですぐ最大になります。
しかしフルパワー後に同じパワーアップを取ると、スーパーチャージのパワーがその場で3割ほど貯まります。
スーパーチャージアタックは割と多用していけるので、強力な攻撃で敵をなぎ倒す爽快感もありますね。

全7ステージで、各ステージの最後にはボスが出現します。
ボスはかなり耐久力がありますが、非常に多彩な攻撃を持っており、しかも攻撃が変化するたびに何度も変形します
同じボスでもその弾幕や形状はバラエティーに富んでいますね。

Lightning Fighter

(ノーマルだと)ボスが手強いのと、後半の弾速がやや速いので、敵の攻撃の難度は相応に高めですが、「オートボム」があり被弾してもボムがある限りやられませんし、その際にしばらくシールドが張られて無敵になるため、連続でミスすることもありません。
死んでもパワーアップがバラまかれるなど初心者にも優しい仕様になっていて、ゲーム全体の難易度は低めと言えます。
自機の当たり判定もちゃんと光って表示されていますし、「シューティングゲームをよく解っている」シューティングだと言えます。

難易度もイージー、ノーマル、ハードの3つから選択可能で、イージーならこの手のゲームがあまり得意でない方でも十分に楽しめると思います。

唯一難点だと感じたのは、ボスの耐久力がかなり高く、初戦だと「いつになったら倒せるんだ」と思ってしまうこと。
出来れば「ボスの HP メーター」が欲しかった所でしょうか
敵の種類と攻撃パターンもやや少なめで、ザコ戦の変化が乏しいのも少し残念な点です。

※アップデートによりボスの HP メーターが追加されました。

ただ背景グラフィックがとても綺麗で、かつ変化に富んでいるので、ゲームが単調という印象は受けません。
都市上空から郊外、そして大気圏を脱出して宇宙へと進んで行く様子が美しい背景で描かれています。
ノリの良い BGM も良いですね。

以下は海外のトレーラーサイト GameTrail により公開されている Youtube のプレイ動画です。



iPhone AC のシューティング紹介のページで取り上げている AirAttackSuper Laser に肩を並べられる完成度のシューティングゲームだと思います。

iTunes のレビューでは最終面で落ちるなどの不具合が報告されていますが、私がプレイした限りではそうした症状は一切発生していません。

定価 250 円(現在は 170 円)ですが、たまにセールも行われています。
値段を考えてもオススメのアプリで、定価でもシューティング好きなら「買い」だと思います。

このゲームを見ても思うのですが、ケイブは別格だとしても、iFighter や Super Laser の Epic Force も香港のメーカーですし、シューティングは欧米よりアジアの方が良作を作っている印象を受けますね。

ライトニングファイター (iTunes が起動します)
ライトニングファイター 無料版 (iTunes が起動します)