まだ「インベーダーゲーム」が登場して間もない頃のコンピューターゲーム黎明期に、アタリが開発した月面着陸ゲーム。
それが「ルナーランダー(LUNAR LANDER)」です。
慣性が大きく働く月面上で、ジェット噴射を使って宇宙船の動きを制御し、着陸ポイントにゆっくり着陸させるという内容です。
非常に古いゲームで日本での知名度はイマイチなのですが、当時の名作ゲームの1つとして知られていて、復刻版やアレンジゲームなども多く登場しているため、名前ぐらいは聞いたことがある方も多いでしょう。
そんなルナーランダーを iPhone / iPod touch 向けにアレンジしたアプリが登場しました。
今回ご紹介する「6th Planet」です。
使うボタンは2つだけというシンプルなゲームです。
左下のボタンを押すと右にジェット噴射して左に推進し、右下のボタンを押すと左にジェット噴射して右に推進します。
両方押すと下にジェット噴射して上に上昇していき、ボタンを押していない時は重力で徐々に下に下降します。
宇宙空間なので慣性が強く働くうえに、ジェット噴射の勢いは弱いので急な方向転換は出来ません。
宇宙船は非常にもろく、壁にちょっと触れただけで爆発してしまいます。
隕石や廃棄衛星などに当たってもダメで、噴出する水蒸気や隕石の後部の炎に触れてもアウトです。
着陸ポイントに宇宙船を着陸させればステージクリアですが、ゆっくりと着陸する必要があり、勢いよく降下してしまうとやっぱり壊れてしまいます。
また、ジェット噴射する度に燃料が減っていき、0になると噴射できなくなります。
スペランカー並に弱い宇宙船ですが、特別難しいという程ではなく、この慎重さを要求されるゲーム性が面白いところですね。
慣性をうまくコントロールするのがゲームのコツです。
ステージが進むとマップも広めになり、しかけも増えていきます。
燃料が尽きるまでにチェックポイントを何ヶ所通過できるかを競うトライアルステージも用意されています。
数ステージをクリアする度に、アメコミ調の漫画によるストーリーシーンが表示されます。
英文なので日本人が内容を理解するのは難しいのですが、「2001年宇宙の旅」を元にしたようなシリアスなストーリーが展開されていて、絵を見るだけでも続きを読みたくなる内容になっていますね。
特に難点と言えるところはありませんが、強いて言うとゆっくり移動しながら精密な操作を行うゲームなので、最近のスピーディーでハデな展開のゲームとは一線を画しています。
そのため好みが分かれるゲームかもしれません。
ただ、あまり忙しくないゲーム性で操作もボタンを2つ使うだけのシンプルなものなので、普段あまりゲームをやらない方でも楽しめる、万人受けするゲームであるようにも思えます。
ステージ数は全 50 ステージ+α と結構多めです。
集中してやると早く終わってしまうかもしれませんが、ちょうど良いぐらいの長さではないかと思います。
また、クリア後には「マスターレベル」も用意されています。
ストーリーシーンの絵も多くて、こちらも結構なボリュームですね。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 115 円と、かなり安め。
セールの表記は特にないので、これが定価の模様です。
(定価は 350 円で、現在はセール中だったようです)
115 円なら価格以上の内容はあるので、私的にもオススメできるアプリです。
350 円でも価格相応と言えるのではないでしょうか。
ただし注意として、どこにそんなに処理能力を使っているのか解りませんが、iPhone 3GS 以降(もしくは iPod touch 第3世代以降)用なのでご注意下さい。
レトロゲームっぽさのある、なかなか雰囲気の良いゲームです。
やや好き嫌いのある内容かもしれませんが、試してみて損のないアプリだと思いますよ。
・6th Planet(iTunes が起動します)
いまセールで115円になっています。
そして、いつの間にかブログ義援金の協賛ありがとうございます。
私含めて3人だけという…(笑)