3D の物体を回転させ、縄をすき間なく巻き付けていく・・・
そんな類似のゲームが存在しない、あまりにも独特なパズルゲーム。
それが Zen Bound シリーズです。
最新作は「Zen Bound 2 Universal」。
1作目の Zen Bound はその独特のアイデアと美しいグラフィックで 2009 年度に数々のゲーム賞を受賞しました。
iPhone / iPod touch のアプリとしては大定番の1つと言っていいでしょう。
今まで iPhone AC では扱っていませんでしたが、特に理由がある訳ではなく、「なんとなく後回しになっていた」というだけです。
本来ならもっと早くに紹介すべきだったアプリの1つですね。
画面を指でスライドすると、その方向と速度に合わせて画面内の彫像が回転します。
また、二本の指で彫像の向きを変えることも出来ます。
彫像にはロープが繋がっていて、これを彫像に巻き付けるとその周囲に色が付いていきます。
色の付いた範囲を一定以上にして、釘にロープを繋げるとステージクリアとなります。
ゲームとしてはシンプルですね。
彫像に色の付いた範囲は画面左下に % で表示されていて、その割合が多いほど評価が高くなります。
70%で評価1、85%で評価2、99%で評価3です。
しかしロープの長さには制限があり、この長さを超えてしまうともう巻き付けることが出来なくなります。
よって限られたロープの長さで、出来るだけ高い評価を狙う、という所がパズルになっていると言えます。
また彫像の形は様々で、かなり巻き付けづらい形状をしている場合もあります。
すき間にどうやってロープを通すか、どこにロープを引っかけ、どんな風に巻いていくか、などもゲームのポイントになりますね。
Zen(禅)の名が付いている通り、ゲームは和風で神秘的な雰囲気となっています。
アンビエントの BGM と効果音が独特の世界観を醸し出しており、ステージセレクトの画面も「一本の木」になっていて、クリア時の評価の数だけ花が咲きます。
この雰囲気もこのゲームが高い評価を受けている所以でしょう。
Zen Bound は1作目と2作目の2つが公開されていて、基本的には同じですが、2作目には周囲に一気に色を付ける釘や、広範囲を塗る特殊なロープなどが存在します。
また2作目は Retina ディスプレイに対応しており、より綺麗な画面でプレイする事が出来ます。
このゲームはグラフィックの美しさが大きな魅力の1つなので、これは大きなポイントですね。
2作目のみ iPad にも対応していて(ユニバーサルアプリ)、ステージ数もかなり増えています。
価格は両方とも 350 円なので、今買うなら2作目のみでいいでしょう。
やっていて「飛び抜けて面白い」と思うようなゲームではありません。
でも、なにか没頭してやってしまうゲーム性と、引き込まれる独特な雰囲気を持っています。
やはり世界的に評価されているアプリだけありますね。
タッチパネルを有効に活用した iPhone らしいアプリでもあります。
楽しいとかオススメとか、そう言うタイプのゲームではありませんが、間違いなく「秀作」です。
そんな一風変わったアプリですね。
・Zen Bound 2 Universal(iTunes が起動します)
Steam・(Mac版)AppStoreでも配信されたんですよね。
>タッチパネルを有効に活用した iPhone らしいアプリ
マウス・トラックパッドでやるとこれを痛感します。
ゲーム内容はまったく同じなんですけどね…