各領土に兵力を配置し、敵領土に攻め込んで、サイコロを振って戦争を行う Risk (リスク)型ゲームの秀作「欧陸戦争」。
昨年末には舞台を第二次世界大戦に移した「欧陸戦争2」が発売されましたが、今度はその「全世界版」が登場しました!
その名も「世界の覇者1945」です。

舞台は今回も「第二次世界大戦」、しかしヨーロッパだけでなくアジアや南北アメリカ、オーストラリアまで含む全世界に規模が拡大されています。
これにより参戦国も大日本帝国中国(国民党)英領インドなどが追加されました。
日本人にとっては、日本でプレイ出来るのが非常に嬉しいですね

戦場が世界規模になったことで、RISK と言うよりも、第二次世界大戦を扱った戦略 SLG の定番「ハーツ・オブ・アイアン」に似た雰囲気のゲームになったと言えます。

sekainohasya1945-1

ゲームの基本システムは前作とほとんど変わっていません。
領土に兵力を配置して、敵地に進攻するとサイコロを振って戦闘を行う、ボードゲームライクな内容です。

地図は日本やヨーロッパが実際の縮尺よりかなり大きく描かれていて、逆に海が小さくなっている「デフォルメ」されたマップになっているのですが、これが結構プレイしやすくて良いですね。

攻め込んで相手の兵力を全滅させればその領土を占領することができ、領地が広がるほどターンごとの収入が増えていきます。
兵士は資金を使って雇うことができ、首都か都市レベルを最大まで上げた領地に配置することができます。

兵力には「兵士」「戦車」「野砲」があり、戦車は無傷で勝利すれば連続で攻め込むことが可能、野砲は相手も野砲でない限りノーダメージの砲撃が出来ます。
ただし戦車や野砲は価格が高く、補充数も少なめです。

また、今回は国ごとに兵の強さが大きく異なります
例えば日本は歩兵が強くて戦車は最弱、ソ連は歩兵が安くて戦車と大砲も優秀、ドイツは戦車が最強、アメリカは歩兵以外が優秀で、イタリアはヘタリアです。
ただ弱い方が生産費用は安いので、その点でバランスは取られています。

戦闘はサイコロを振って行う Risk や LuxBlood & Honor と同じ形式ですね。
ただしこのゲームは攻撃側も防御側も最大5部隊で戦闘可能です。
画面にサイコロの出目が表示されるため、被害の詳細が解りやすいのが良い点ですね。

sekainohasya1945-2

高額ですが「空爆」もあり、戦闘なしでサイコロを振った数だけ相手の兵力を減らせます。
また今作では空爆は「戦略爆撃」も兼ねていて、爆撃した領地の都市レベルを1つ下げることが出来ます。 これは攻略上、かなり重要です。

ほぼ前作と同じルールですが、1つだけ新たに追加されたのは「全滅しない限り消滅しない将軍・元帥」の存在。

将軍と元帥は資金を使って部隊に付加できるもので、これがあると将軍は攻撃時の一番高いサイコロが +1、元帥は防御時の一番高いサイコロが +1 されます。
ただしこの +1 されたサイコロが戦闘で戦死した場合、将軍や元帥は消滅してしまいます。

しかし今作はこの将軍や元帥が経験値のようなものを持っていて、生き残ったまま経験値が一定量溜まると星マークが付きランクアップします。
こうなると部隊が全滅しない限り、もう消滅しません。
これはかなり強力で、星付き部隊の活用が今回のポイントと言えますね。

登場する主要国は全部で10ヶ国、その全てが枢軸国(AXIS)連合国(ALLIES)に属していますが、枢軸はドイツ・日本・イタリアの3つだけです。
ですから通常モード(Conquest)だとどう見ても枢軸国が不利な訳ですが、ドイツや日本には最初から星付きの将軍や元帥が多く配置されていて、これで部隊を強くしてバランスを取っているようです。

国ごとの特殊なコマンドも用意されていて、アメリカなら核兵器を投下、ドイツなら指定した場所の歩兵を全て戦車に変更、ソ連なら全土の歩兵を補充するなどの、その国に合ったものが用意されています。

sekainohasya1945-3

ただし、中国・カナダ・オーストラリア・インドの4ヶ国は脇役的な扱いで、兵力が弱めで、特殊コマンドも存在しません。

新作が出るたびに細かい調整も行われていて、もう難点と思える部分はあまりありません。
前作は味方の国がこちらの領土を占領してしまうのが不満でしたが、その点もちゃんと改良されています。
中国メーカーのアプリのため日本語訳がちょっとヘンですが、ちゃんと意味が解る文章にはなっていて、英文よりも理解しやすいですね。

第二次世界大戦モノであるため、歴史に詳しくない人だと設定がやや解り辛いのが難点ですが、アジア地域が追加されたため、ヨーロッパのみだった前作よりも取っ付きやすくなっています
シナリオモードも増えていて、世界規模になったためボリュームも増しています。

ただ、ヨーロッパの戦争のみをピックアップしていた前作と比べると、欧州については前の方が詳細です
前作にはハンガリーやポーランドなどのヨーロッパの小国もあったので、今作はグレードアップ版と言うよりは、あくまで「世界版」という感じですね。


価格は 350 円。 もう戦略シミュレーションゲームとしては定番シリーズになったと言って良いのではないでしょうか。
値段的にも決して高くないと思います。
iPad 版も用意されていて、別アプリではありますが、価格は同じ 350 円です。

Risk 型のゲームとしては、もう決定版だと言えるでしょう。
戦略/戦術シミュレーションゲームや第二次世界大戦モノが好きなら、文句なくオススメです。

世界の覇者1945(iTunes が起動します)
世界の覇者1945 for iPad(iPad 専用版です)