バイオハザード4をベースにした、ほぼオンライン対戦専用の FPS/TPS (3D ガンシューティング)がカプコンから発売されました。
「バイオハザード マーセナリーズ VS.」です。
本家のバイオハザードのようなストーリー性はなく、約3分ほどで終わる対戦のみがメインのため、ややミニゲーム的な印象を受けますが、やはりオンライン対戦は楽しめますね。
ただ、先に個人的な印象を言ってしまうと、iPhone / iPod / iPad にはすでに完成度が非常に高いオンライン対戦が実装されている「モダンコンバット2」があるため、どうしてもそれと見比べてしまい、見劣りする印象を受けてしまいます・・・
ただモダンコンバット2とは違う、バイオならではのゲーム性を取り入れようとしている点も伺えます。

フィールド上で他のプレイヤーと撃ち合う FPS/TPS ですが、モダンコンバットなどの他の FPS とは操作性などが異なります。
まず、モダンコンバット2などの一般の FPS はスティックを横に入れると向きはそのままで横に移動(カニ歩き)しますが、このゲームは向きも横方向へと曲がっていきます。
つまり日本で一般的な 3D 視点のゲームの動きに近く、この点は FPS としては特殊だけど、バイオらしいと言えますね。
また、移動スティックで向きを変えられるためか、画面のドラッグや本体の傾きで視点を動かすことは出来ません。
後退する時だけは向きはそのままで後ろに下がります。
壁に隠れ、そこから真横に移動して身を乗り出して敵を撃つ、と言ったアクションは行えませんが、日本のゲームの一般的な操作方法ではあるので、やっていて違和感はありませんね。
そして特に大きな違いは、一度「構え」を取らないと攻撃出来ないこと。
つまり動きながら撃てないのです。
射撃ボタンを押すとその場で立ち止まって銃を構え、その後に射撃を行い、そこから逃げたい時は一旦構えを解除する必要があります。
構え中は視点や狙いを動かすことしか出来ず、さらに素早く動かす事はできません。
この「構えて立ち止まらないと撃てない」「真横移動がなく視点の素早い変更も出来ない」という「動きの鈍さ」が、このゲームの最大の特徴であり、バイオハザードらしさでもあります。
バイオハザードでゾンビに囲まれてピンチの時、立ち回ろうとしたけどうまく移動出来なくて死んでしまった・・・ そんな状況がこのゲームでも再現されます。
勝敗は一定時間内に稼いだ「ポイント」で決まります。
このゲームはライバルだけでなく「ゾンビ」も大量に出現し、このゾンビを倒す事でもポイントを稼ぐ事が出来ます。
ゾンビを倒す事でゲージが貯まっていき、最大になると強力なゾンビがライバルに襲いかかるという仕掛けもあります。
また、各所に隠されているコインを撃つことでもポイントが入ります。
一番ポイントが入るのはやはりライバルを攻撃したり倒す事ですが(ライバルにダメージを与えるだけでもポイントは入る)、ゾンビを倒しながら逃げ切る戦法もアリな訳ですね。
このザコ敵がいると言う点も、この手のゲームのオンライン対戦では珍しいと言えます。
他にも、体力回復や特殊効果を発揮するアイテムを持っている、銃弾にあまり余裕がない、はしごを立てかけて登ったり出来る、などもバイオらしい点と言えます。
フィールドはあまり広くありませんが、広すぎても迷子になるだけなので、4人で対戦するならちょうど良いぐらいではあります。

ただ、やはり残念なのは・・・ iPhone / iPod touch の FPS/TPS としては、グラフィックが明らかに見劣りする事。
Retina ディスプレイに対応している訳でもないし、フィールドの書き込みやキャラクターの動きなども1年半以上前のゲームである iPhone 版バイオハザード4の頃と大差ありません。
この1年で iPhone のゲームは驚くほど進化したので、今でもこの見た目だと厳しいのは否めません。
さらに iPhone / iPod touch の FPS と言えばもう モダンコンバット2 が定番と言え、こちらは10人同時対戦可能、Retina ディスプレイ対応の美しいグラフィック、スピーディーなゲーム展開を持ちます。
これがすでに普及している中で、後発なのにこの内容では・・・
ゲームシステム自体はモダンコンバット2とは異なるものになっていますが、ちょっと全体的なレベルが違いすぎる印象です。
ゲームモードもシングルとチームの2種類がありますが、最大4人じゃチームと言っても2対2だし・・・
また、「クリス(1と5の主人公)」「ジル(1と3の主人公)」「ウェスカー(シリーズの敵役)」の3人のキャラクターが用意されているのですが、ジルのマシンガンが強すぎで、とてもバランスが取れているとは思えません。
クリスとウェスカーも使いこなせば強いのかもしれませんが、ジルがお手軽に強いので知らない相手に対してジルで戦うと圧勝できます。
今後調整されるとは思いますが、ここも現時点では難点ですね。

価格は定価で 600 円。
現在は発売開始セールで 450 円ですが(4/21 まで)、オンラインモードと練習モードしかないので、セール価格でもオススメし辛いところですね・・・
なお、iPhone 3GS、及び iPod touch 第3世代以降用ですのでご注意下さい。
本格的 FPS をやったことがない人が、オンライン対戦の入門として遊ぶには良いかもしれません。
耐久力が高めで、ダウンしても状況によっては回復することが可能なので、他の FPS より死ににくく、取っ付きやすいゲームであるとは思います。
しかし他の FPS の経験がある人や、すでにモダンコンバット2のオンライン対戦をしている人にとっては、劣化版のような印象しか持てないでしょう。
ゲームシステムには面白い部分もあるので、今後のアップデート次第と言ったところでしょうか。
もしかするとこのゲーム、Android での展開も考慮されてるのかなぁ・・・
Android のスペックに合わせた形で開発していると考えると、このグラフィックや Retina 非対応も納得はできますね・・・
・バイオハザードマーセナリーズVS.(iTunes が起動します)
「バイオハザード マーセナリーズ VS.」です。
本家のバイオハザードのようなストーリー性はなく、約3分ほどで終わる対戦のみがメインのため、ややミニゲーム的な印象を受けますが、やはりオンライン対戦は楽しめますね。
ただ、先に個人的な印象を言ってしまうと、iPhone / iPod / iPad にはすでに完成度が非常に高いオンライン対戦が実装されている「モダンコンバット2」があるため、どうしてもそれと見比べてしまい、見劣りする印象を受けてしまいます・・・
ただモダンコンバット2とは違う、バイオならではのゲーム性を取り入れようとしている点も伺えます。

フィールド上で他のプレイヤーと撃ち合う FPS/TPS ですが、モダンコンバットなどの他の FPS とは操作性などが異なります。
まず、モダンコンバット2などの一般の FPS はスティックを横に入れると向きはそのままで横に移動(カニ歩き)しますが、このゲームは向きも横方向へと曲がっていきます。
つまり日本で一般的な 3D 視点のゲームの動きに近く、この点は FPS としては特殊だけど、バイオらしいと言えますね。
また、移動スティックで向きを変えられるためか、画面のドラッグや本体の傾きで視点を動かすことは出来ません。
後退する時だけは向きはそのままで後ろに下がります。
壁に隠れ、そこから真横に移動して身を乗り出して敵を撃つ、と言ったアクションは行えませんが、日本のゲームの一般的な操作方法ではあるので、やっていて違和感はありませんね。
そして特に大きな違いは、一度「構え」を取らないと攻撃出来ないこと。
つまり動きながら撃てないのです。
射撃ボタンを押すとその場で立ち止まって銃を構え、その後に射撃を行い、そこから逃げたい時は一旦構えを解除する必要があります。
構え中は視点や狙いを動かすことしか出来ず、さらに素早く動かす事はできません。
この「構えて立ち止まらないと撃てない」「真横移動がなく視点の素早い変更も出来ない」という「動きの鈍さ」が、このゲームの最大の特徴であり、バイオハザードらしさでもあります。
バイオハザードでゾンビに囲まれてピンチの時、立ち回ろうとしたけどうまく移動出来なくて死んでしまった・・・ そんな状況がこのゲームでも再現されます。
勝敗は一定時間内に稼いだ「ポイント」で決まります。
このゲームはライバルだけでなく「ゾンビ」も大量に出現し、このゾンビを倒す事でもポイントを稼ぐ事が出来ます。
ゾンビを倒す事でゲージが貯まっていき、最大になると強力なゾンビがライバルに襲いかかるという仕掛けもあります。
また、各所に隠されているコインを撃つことでもポイントが入ります。
一番ポイントが入るのはやはりライバルを攻撃したり倒す事ですが(ライバルにダメージを与えるだけでもポイントは入る)、ゾンビを倒しながら逃げ切る戦法もアリな訳ですね。
このザコ敵がいると言う点も、この手のゲームのオンライン対戦では珍しいと言えます。
他にも、体力回復や特殊効果を発揮するアイテムを持っている、銃弾にあまり余裕がない、はしごを立てかけて登ったり出来る、などもバイオらしい点と言えます。
フィールドはあまり広くありませんが、広すぎても迷子になるだけなので、4人で対戦するならちょうど良いぐらいではあります。

ただ、やはり残念なのは・・・ iPhone / iPod touch の FPS/TPS としては、グラフィックが明らかに見劣りする事。
Retina ディスプレイに対応している訳でもないし、フィールドの書き込みやキャラクターの動きなども1年半以上前のゲームである iPhone 版バイオハザード4の頃と大差ありません。
この1年で iPhone のゲームは驚くほど進化したので、今でもこの見た目だと厳しいのは否めません。
さらに iPhone / iPod touch の FPS と言えばもう モダンコンバット2 が定番と言え、こちらは10人同時対戦可能、Retina ディスプレイ対応の美しいグラフィック、スピーディーなゲーム展開を持ちます。
これがすでに普及している中で、後発なのにこの内容では・・・
ゲームシステム自体はモダンコンバット2とは異なるものになっていますが、ちょっと全体的なレベルが違いすぎる印象です。
ゲームモードもシングルとチームの2種類がありますが、最大4人じゃチームと言っても2対2だし・・・
また、「クリス(1と5の主人公)」「ジル(1と3の主人公)」「ウェスカー(シリーズの敵役)」の3人のキャラクターが用意されているのですが、ジルのマシンガンが強すぎで、とてもバランスが取れているとは思えません。
クリスとウェスカーも使いこなせば強いのかもしれませんが、ジルがお手軽に強いので知らない相手に対してジルで戦うと圧勝できます。
今後調整されるとは思いますが、ここも現時点では難点ですね。

価格は定価で 600 円。
現在は発売開始セールで 450 円ですが(4/21 まで)、オンラインモードと練習モードしかないので、セール価格でもオススメし辛いところですね・・・
なお、iPhone 3GS、及び iPod touch 第3世代以降用ですのでご注意下さい。
本格的 FPS をやったことがない人が、オンライン対戦の入門として遊ぶには良いかもしれません。
耐久力が高めで、ダウンしても状況によっては回復することが可能なので、他の FPS より死ににくく、取っ付きやすいゲームであるとは思います。
しかし他の FPS の経験がある人や、すでにモダンコンバット2のオンライン対戦をしている人にとっては、劣化版のような印象しか持てないでしょう。
ゲームシステムには面白い部分もあるので、今後のアップデート次第と言ったところでしょうか。
もしかするとこのゲーム、Android での展開も考慮されてるのかなぁ・・・
Android のスペックに合わせた形で開発していると考えると、このグラフィックや Retina 非対応も納得はできますね・・・
・バイオハザードマーセナリーズVS.(iTunes が起動します)
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。