先日「名門ポケット学院2」を公開したばかりのカイロソフトから、また新しいアプリが登場しています。
ただ、もう名前からして嫌な予感がするアプリです・・・
ワクワク!まんが道場」です。

先に言ってしまうと、このアプリはユーザーの期待とカイロソフトのブランドイメージをぶち壊した、あの「ワイワイ!ゲーム販売店」と共通の点の多いアプリです。
どちらも一般携帯電話では無料で公開されていたもので、月額制のサイト「カイロパーク」の集客用体験版と言えます。
先に公開されていた「まんが 奥の細道」というゲームを無料アプリ用に「ダウングレードしたもの」で、つまりその程度の内容と言う事ですね。

ただ、ゲームシステムが破綻していた「ワイワイ!ゲーム販売店」よりはマシで、さらに現在はオープニングキャンペーンと言う事で無料で公開されています。
(セール中なら)「無料で出来る」という事を考慮すると、試してみて損はないアプリではあるかも・・・?

ワクワク!まんが道場

内容は「ゲーム発展国++」を大幅に簡略化したような感じです。
修行」で画力やセンスなどの基本能力を上げ、「取材」で知識ポイントを増やします。
その後、「ジャンル」と「設定(題材)」を2つ選び、その2つの題材に貯めておいた知識ポイントを振り分けることでマンガの製作が開始されます。

後は見ているだけで良いのですが、漫画家は 24 時間働く訳ではなく、朝に起きて夜に就寝します。
マンガの制作は起きている時間だけ行われ、寝ている間は体力が回復します。
そして画面右上には「生活リズム」の設定を行えるボタンがあり、これで睡眠時間を調整できます
「余裕リズム」にすると起床時間が遅くなり、就寝時間が早くなって体力回復優先。
「過酷リズム」にするとこの逆になり、体力を削って製作を優先します。
〆切りに間に合いそうにない時の漫画家の過酷な状況を、このシステムで再現しているようですね。

最初は連載などを持っていないため、描いたマンガを出版社に投稿して売り込みをしつつ、原稿料を貰います。
これにより経験値が増えてレベルが上がり、仕事のスピードを速めたり、能力値の上限をアップする事ができます。
修行や取材にはお金が必要ですが、能力値や取材で得た知識ポイントが多くないと良いマンガは書けないので、最初は自転車操業のようになりますね。

良いマンガを何度も投稿したり持ち込んだりしていると、出版社から「連載」を貰えます。
連載が始まると毎週〆切り前にマンガを書き上げなければならなくなりますが、定期的に原稿料が得られ、コミックスも発売され、その販売数に応じた収入も得られるので、急に資金繰りがラクになります。

こうして連載マンガが人気になれば、アニメ化などのイベントでさらに収入と売上げが上がり、漫画賞などの受賞も狙えます。
最終的には、コミックスの販売数がゲームのスコアとなります。

wakuwakumanga4

良いマンガを作るのに重要なのは、能力値や知識ポイントもさることながら、制作時のジャンルの組み合わせが大切になります
例えば「ストーリー+冒険+海賊」や「4コマ+学園+ほのぼの」などの組み合わせで良作になると言った感じで、この辺はゲーム発展国のシステムに似ていますね。

基本的には実際のヒット作を参考に考えれば良いようで、組み合わせがバッチリなら「傑作」も期待出来ます。
組み合わせに使う「設定(題材)」は修行して能力値を上げることで新しく覚えていきます。

ワクワク!まんが道場

ここまで読むと、シミュレーションゲームとして面白いように思えます。
実際、ゲーム序盤は割と楽しめます。

ところが連載を始めた辺りから急にやることが少なくなります
コマンドが製作開始以外には「修行」と「取材」しかなく、修行は能力値がその時の上限に達したらレベルが上がるまで使わなくなるため、ほぼ「マンガが出来るのを見る」→「取材する」の繰り返しのみになります。
取材も行き先は色々ありますが、必要な資金とポイントの入手量が違うだけで、表示される絵も変わりません。

仕事場の拡張やアシスタントを雇ったりする要素もないため、たとえマンガがアニメ化・映画化されてコミックスも 1000 万部売れようと、ずっと貧乏マンションの一室で一人で絵を描き続けるだけです。
ゲーム発展国++」のように題材ごとの熟練値がある訳ではなく、特定のジャンルのブームが起きたりすることもないため、ずっと同じジャンル・題材の組み合わせを続けていても特に問題ありません

つまり、中盤以降はかなり単調なのです・・・
カイロソフトは「まんが一本道」というアプリも作っていて、こちらは仕事場の拡張やアシスタントの雇用などもあるのですが、こちらはそれとは違いあえて簡略化されている形です。


これは「ワイワイ!ゲーム販売店」の時にも書いたのですが、このゲームを公開する意味が解りません
一般携帯電話のカイロソフトのアプリは月額制の会員サイト「カイロパーク」を通してプレイするため、このような無料の集客用アプリが用意されていたのは解ります。

しかしアプリ1つ1つを売り切りで販売する iPhone においては、そんなものを用意する必要は無い訳で、むしろ他のゲームで培った評判を落としてしまうだけの気がします
どういう意図があって、この簡易型のアプリを移植したのでしょうね・・・?

まあそれでも無料セールのうちは、なんと言っても「タダ」ですから、あまり文句を言うのもお門違いかも。
「ワイワイ!ゲーム販売店」よりは楽しめますし、簡易的ではあるにせよ、カイロソフトらしい経営シミュレーションゲームにはなっています。

有料ではオススメしませんし、名門ポケット学院2ゆけむり温泉郷のようなクオリティーは期待出来ませんが、最初から「簡易型なんだ」と思って試してみるのであれば悪くはないかも?

ワクワク!まんが道場(iTunes が起動します)