戦闘機同士のリアルなドッグファイト(空中戦)が行える、フリーミアム(本体無料+追加課金型)のゲームが登場しました。
「MetalStorm: Online」です。
エースコンバットや H.A.W.X のような、俗に言う「フライトシミュレーター」風のゲームですが、機体を簡単にコントロール出来るようになっていて、初心者でも思い通りに飛べるよう設計されています。
ミサイルのロックオン範囲や機銃の当たり判定も大きく、画面をスライドするだけで回避行動(ローリングなど)が行えるなど、リアルさよりもゲームとして気軽に楽しめることを重視しているスタイルですね。
Retina ディスプレイに対応したグラフィックはかなり綺麗です。
開発したのはアメリカ・カリフォルニアの、俗に言う「シリコンバレー」にあるメーカーです。

本体を傾けて機体をコントロールし、画面左の上下ボタンでスピードの調整、画面右のボタンでミサイルと機銃の発射を行います。
本格的なフライトシミュレーターは右に旋回する時、まず機体を右に半回転させて、それから操縦桿を引くことで旋回行動を行います。 これが本来の飛行機の操縦方法です。
しかしこのゲームは単純に、本体を右に傾ければ、機体が右に傾きながら同時に旋回も行われます。
つまり前述したようにコントロールが初心者向けになっていて、リアル志向ではありません。
またストール(失速)もないようで、地面からかなり上空を飛ぶため墜落するようなことも滅多にありません。
つまりリアルではないけれど、誰でも楽しめるゲームになっている訳ですね。
フリーミアム(本体無料の追加課金型)の場合、プレイヤーを増やすため誰でも楽しめる形にまとめる必要があるので、このアレンジは正しいと言えるでしょう。
画面をスライドすると、横にスライドでローリング、上にスライドで急上昇、下にスライドで縦旋回を行います。
これらは全て回避行動を兼ねていて、これを使ってミサイルをかわせますが、ミサイルは誘導してくるので回避が早すぎると当たってしまうし、使用するとエネルギーが減少して、尽きるとしばらく使えなくなります。
これらの「アクロバチックなアクション」を画面をスライドするだけで行えるのもこのゲームの特徴です。
ゲームとしては戦闘機とのドッグファイトしかなく、背景もかなり綺麗ですが、数種類の山岳地帯のみです。
地上攻撃や特殊なミッションなどがある訳ではない、単純化された内容です。
エースコンバット や H.A.W.X のような、有料のフライトシミュレーターに匹敵できるほどの内容・ボリュームではありません。
しかしこのゲームは「オンライン対戦」がメインになっていて、Game Center を通した自動マッチングにより気軽に 1 vs 1 のドッグファイトが楽しめます。
無料アプリであるためプレイヤーも多く、対戦中の挙動も自然です。
やはり他プレイヤーとの対戦は面白く、ここがゲームの最大の魅力でしょう。
対戦だけでなく「協力プレイ」も可能で、コンピューターの戦闘機を倒してステージをクリアしていくモードを2人でプレイする事も出来ます。
また日本語に完全対応していて、翻訳がおかしいところも少なく、日本人でもプレイしやすいのも良い点です。


戦闘機や武装も数多く用意されていて、機体のパワーアップも可能です。
武装の購入やパワーアップはゲームのプレイによって得られる「クレジット」と、レベルアップや追加課金で得られる「コイン」で行います。
ただ、このパワーアップ関連が、このゲームの最大の欠点でもあります・・・
ハッキリ言って、「課金をしないとロクに強化できないゲーム」なのです。
ゲームのプレイで得られるクレジットでは、初期ランクの機体と、ミサイル2種、機銃2種しか買えません。
機体の強化も最初はクレジットで行えますが、強化を進めていくとコインが必要になります。
ところがこのコイン、経験値を貯めてレベルアップしても1枚しか貰えず、ミサイルや機銃を買うには 10 枚以上、機体を買おうと思ったら 60 枚以上必要になるのです。
ハッキリ言って、無料のままでは途方に暮れます。
加えてミサイルや機銃は消費アイテムで、尽きたら買い足す必要があります。
さらに有料課金で得られるコインは 115 円では 20 枚。 正直言って少ない。
その上は(30%OFFでも)600 円で 150 枚ですから、これはもう 600 円課金しないと買えないレベルです。
もちろんフリーミアムですから、メーカーとしては「ユーザーに課金させてナンボ」ではあるのですが、ちょっとこれは設定が厳し過ぎますね・・・
似たシステムのフリーミアムのガンシューティング Overkill は、普通のクレジットでも購入できる武器が複数用意されていたし、パワーアップもかなり可能でした。
レベルも最初はサクサク上がったので、いずれ頭打ちになるとしても、そこそこのコインは獲得できました。
だから無料でも「パワーアップする楽しみ」を十分得られた訳です。
しかしこのゲームは初期状態から1つ上を目指すだけでも、無課金ではあまりに遠い。
手が届く範囲のゴールなら頑張る気になれるけど、ゴールが遠すぎるとやる気が削がれます。
オンライン対戦がメインなので、双方とも無課金なら同条件で戦えるから良いのですが、それでもパワーアップなしというのは悲しいですね。

またゲームの欠点として、1 vs 1 の対戦なので双方が旋回し合う展開になると、そのまま互いに手を出せなくなって終わってしまうというケースが多いです。
それを打開しようと縦旋回したりしても、した方が不利になってしまう事が多いですね・・・
また、これはこのゲームの欠点という訳ではないのですが、Game Center のマッチングは 1 vs 1 にしか対応していないため、2 vs 2 や 4 vs 4 などのゲームはプレイは出来ない事。
これは Game Center 側の大きな欠点で、3人以上のプレイを可能にしているゲームはすべて自前のサーバーを通してプレイする形になっています。
つまり、ある程度大きなメーカーでないと難しいのです。
ここは Game Center の改善/強化を期待したいところですね・・・
※現在の Game Center は iOS アップデートにより最大4人のマルチプレイに対応しています。
と言う訳で「MetalStorm: Online」、本体が無料なのでやって損のないゲームではあるのですが、課金の部分も含めて考えると、人に勧められるかどうかは微妙です。
無課金でもがんばれば利用できる機体や武装・強化がもっと多くあり、さらに課金も 115 円の上がいきなり 600 円とか 900 円とかではなく、加えて 115 円でもせめて1つ上の機体が買えるぐらいのコインが欲しい所です。
その方が結果的に課金するプレイヤーも多くなり、メーカーの売上げも上がる気がします。
ただ、ゲーム自体は面白いです。
前述したように有料のフライトシミュレーターに匹敵できるほどのものではありませんが、しかしオンライン対戦はやはり魅力で、このプレイヤーの多さも無料だからこそでしょう。
1プレイにかかる時間もそんなに長くないので、通信できる環境であれば気軽に楽しめます。
本体を傾けながらプレイするので、外でやるのは恥ずかしいですが。
今の時点では私的な評価は低めですが、今後のアップデートや課金システムの調整などに期待したいゲームですね。
・MetalStorm: Online(iTunes が起動します)
「MetalStorm: Online」です。
エースコンバットや H.A.W.X のような、俗に言う「フライトシミュレーター」風のゲームですが、機体を簡単にコントロール出来るようになっていて、初心者でも思い通りに飛べるよう設計されています。
ミサイルのロックオン範囲や機銃の当たり判定も大きく、画面をスライドするだけで回避行動(ローリングなど)が行えるなど、リアルさよりもゲームとして気軽に楽しめることを重視しているスタイルですね。
Retina ディスプレイに対応したグラフィックはかなり綺麗です。
開発したのはアメリカ・カリフォルニアの、俗に言う「シリコンバレー」にあるメーカーです。

本体を傾けて機体をコントロールし、画面左の上下ボタンでスピードの調整、画面右のボタンでミサイルと機銃の発射を行います。
本格的なフライトシミュレーターは右に旋回する時、まず機体を右に半回転させて、それから操縦桿を引くことで旋回行動を行います。 これが本来の飛行機の操縦方法です。
しかしこのゲームは単純に、本体を右に傾ければ、機体が右に傾きながら同時に旋回も行われます。
つまり前述したようにコントロールが初心者向けになっていて、リアル志向ではありません。
またストール(失速)もないようで、地面からかなり上空を飛ぶため墜落するようなことも滅多にありません。
つまりリアルではないけれど、誰でも楽しめるゲームになっている訳ですね。
フリーミアム(本体無料の追加課金型)の場合、プレイヤーを増やすため誰でも楽しめる形にまとめる必要があるので、このアレンジは正しいと言えるでしょう。
画面をスライドすると、横にスライドでローリング、上にスライドで急上昇、下にスライドで縦旋回を行います。
これらは全て回避行動を兼ねていて、これを使ってミサイルをかわせますが、ミサイルは誘導してくるので回避が早すぎると当たってしまうし、使用するとエネルギーが減少して、尽きるとしばらく使えなくなります。
これらの「アクロバチックなアクション」を画面をスライドするだけで行えるのもこのゲームの特徴です。
ゲームとしては戦闘機とのドッグファイトしかなく、背景もかなり綺麗ですが、数種類の山岳地帯のみです。
地上攻撃や特殊なミッションなどがある訳ではない、単純化された内容です。
エースコンバット や H.A.W.X のような、有料のフライトシミュレーターに匹敵できるほどの内容・ボリュームではありません。
しかしこのゲームは「オンライン対戦」がメインになっていて、Game Center を通した自動マッチングにより気軽に 1 vs 1 のドッグファイトが楽しめます。
無料アプリであるためプレイヤーも多く、対戦中の挙動も自然です。
やはり他プレイヤーとの対戦は面白く、ここがゲームの最大の魅力でしょう。
対戦だけでなく「協力プレイ」も可能で、コンピューターの戦闘機を倒してステージをクリアしていくモードを2人でプレイする事も出来ます。
また日本語に完全対応していて、翻訳がおかしいところも少なく、日本人でもプレイしやすいのも良い点です。


戦闘機や武装も数多く用意されていて、機体のパワーアップも可能です。
武装の購入やパワーアップはゲームのプレイによって得られる「クレジット」と、レベルアップや追加課金で得られる「コイン」で行います。
ただ、このパワーアップ関連が、このゲームの最大の欠点でもあります・・・
ハッキリ言って、「課金をしないとロクに強化できないゲーム」なのです。
ゲームのプレイで得られるクレジットでは、初期ランクの機体と、ミサイル2種、機銃2種しか買えません。
機体の強化も最初はクレジットで行えますが、強化を進めていくとコインが必要になります。
ところがこのコイン、経験値を貯めてレベルアップしても1枚しか貰えず、ミサイルや機銃を買うには 10 枚以上、機体を買おうと思ったら 60 枚以上必要になるのです。
ハッキリ言って、無料のままでは途方に暮れます。
加えてミサイルや機銃は消費アイテムで、尽きたら買い足す必要があります。
さらに有料課金で得られるコインは 115 円では 20 枚。 正直言って少ない。
その上は(30%OFFでも)600 円で 150 枚ですから、これはもう 600 円課金しないと買えないレベルです。
もちろんフリーミアムですから、メーカーとしては「ユーザーに課金させてナンボ」ではあるのですが、ちょっとこれは設定が厳し過ぎますね・・・
似たシステムのフリーミアムのガンシューティング Overkill は、普通のクレジットでも購入できる武器が複数用意されていたし、パワーアップもかなり可能でした。
レベルも最初はサクサク上がったので、いずれ頭打ちになるとしても、そこそこのコインは獲得できました。
だから無料でも「パワーアップする楽しみ」を十分得られた訳です。
しかしこのゲームは初期状態から1つ上を目指すだけでも、無課金ではあまりに遠い。
手が届く範囲のゴールなら頑張る気になれるけど、ゴールが遠すぎるとやる気が削がれます。
オンライン対戦がメインなので、双方とも無課金なら同条件で戦えるから良いのですが、それでもパワーアップなしというのは悲しいですね。

またゲームの欠点として、1 vs 1 の対戦なので双方が旋回し合う展開になると、そのまま互いに手を出せなくなって終わってしまうというケースが多いです。
それを打開しようと縦旋回したりしても、した方が不利になってしまう事が多いですね・・・
また、これはこのゲームの欠点という訳ではないのですが、Game Center のマッチングは 1 vs 1 にしか対応していないため、2 vs 2 や 4 vs 4 などのゲームはプレイは出来ない事。
これは Game Center 側の大きな欠点で、3人以上のプレイを可能にしているゲームはすべて自前のサーバーを通してプレイする形になっています。
つまり、ある程度大きなメーカーでないと難しいのです。
ここは Game Center の改善/強化を期待したいところですね・・・
※現在の Game Center は iOS アップデートにより最大4人のマルチプレイに対応しています。
と言う訳で「MetalStorm: Online」、本体が無料なのでやって損のないゲームではあるのですが、課金の部分も含めて考えると、人に勧められるかどうかは微妙です。
無課金でもがんばれば利用できる機体や武装・強化がもっと多くあり、さらに課金も 115 円の上がいきなり 600 円とか 900 円とかではなく、加えて 115 円でもせめて1つ上の機体が買えるぐらいのコインが欲しい所です。
その方が結果的に課金するプレイヤーも多くなり、メーカーの売上げも上がる気がします。
ただ、ゲーム自体は面白いです。
前述したように有料のフライトシミュレーターに匹敵できるほどのものではありませんが、しかしオンライン対戦はやはり魅力で、このプレイヤーの多さも無料だからこそでしょう。
1プレイにかかる時間もそんなに長くないので、通信できる環境であれば気軽に楽しめます。
本体を傾けながらプレイするので、外でやるのは恥ずかしいですが。
今の時点では私的な評価は低めですが、今後のアップデートや課金システムの調整などに期待したいゲームですね。
・MetalStorm: Online(iTunes が起動します)
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