Angry Birds のように物をぶつけて建物を破壊するゲームですが、「狙ったところに確実に投げることができる」という点が新しい、物理シミュレート型のパズルゲームが登場しました。
Siege Hero」です。

公開したのは Armor Games というメーカーで、元々この「物を投げて建物にぶつけ、物理法則にしたがって建物がリアルに崩れてゆき、中にいる敵を全滅させればステージクリアになる」というタイプのゲームは、iPhone では Armor Games が発表した Crush the Castle が最初でした。
今では Angry Birds や Angry Birds Rio の方が有名ですが、どちらかというと Angry Birds の方がアイデアを模倣した側です

その Armor Games が、逆に Angry Birds の「コミカルなキャラクター」「拡張性のあるステージ構成」などを模倣して作ったと言えるゲームが今回取り上げる Siege Hero で、言わば「本家側の逆襲」と言えるかもしれません。

Siege Hero

画面には木や石の板などで組み立てられた建物が表示されています。
これに石や爆弾などを放り投げると、当たった部分が破壊され、それにより建物が重力と物理法則に従った動きでリアルに崩れ落ちていきます
建物を崩し、その中にいる敵兵を全滅させればステージクリアです。
全滅させる前に石がなくなってしまうとミスとなりますが、何度でもリトライ可能です。

このあたりの基本システムは Angry Birds シリーズや Crush the Castle と変わりません。
違うのは、このゲームは側面から石を投げるのではなく、手前から投げること。
そして、狙った場所に確実に投げることができることです。

今までの投射型ゲームは鳥や石が放物線を描いて飛んでいったため、狙った場所に当てるのが難しくなっていました。
それはそれで、うまく当てるテクニックがゲームの1つの要素になっていた訳ですが、このゲームはその部分が完全に廃されており、タップした場所にそのまま石が飛んでいきます。
さらに画面を押しっぱなしにしていると狙っている場所が拡大表示され、そこには照準まで付いており、精密に狙いを付けることが可能です。
つまり、このゲームに「投げミス」はありません

「この手のゲームで投げミスがなかったら簡単すぎるんじゃない?」と思うかもしれませんが・・・ 実際、難易度は低めです。
しかしステージが進むと「どこから崩していくか」「どういう壊し方をするか」が重要になる場合も出てきて、徐々に難易度が上がってきます。
また、このゲームには「倒すと減点になってしまうキャラクター」も存在し、これがパズルとしての難しさを高めています。
つまり、Angry Birds や Crush the Castle よりもパズル性が高いゲームになっているといえますね。

Siege Hero

Siege Hero

最初に述べたようにキャラクターや演出はコミカルな形になっていて、ミニストーリーも表示されるなど、全体的な雰囲気はいかにも Angry Birds 的になっています。
Crush the Castle には残酷な表現があり、見た目もやや地味だったので、垢抜けた感じですね。

ステージの並び方やアップデートを考慮した構成も Angry Birds 的で、今後もステージが増えていくことが予定されており、継続して楽しめることが期待できます。
一方で、「周囲の木を燃やす火炎弾」などの Crush the Castle から引き継いだ固有要素も見られます。

以下は海外のゲーム情報サイト GameTrail で公開されているゲームトレーラーです。



価格は 115 円と安く、内容を考えるとかなりお得です
難易度が低い割にステージ数がまだ少なめなので、早期に終わってしまう難点もありますが、それを差し引いて考えても秀作と言えるでしょう。

「確実に狙ったところに投げられる」おかげでストレスのないプレイができ、より誰でも楽しめるゲームに仕上がっています。
正直、私はこちらのシステムのほうが好きですね。

Angry Birds 側にとっては、思わぬライバルの出現といったところでしょうか?
まだボリュームや演出などを含めて考えると Angry Birds シリーズの方が上ですが、このゲームも今後の展開次第では、十分対抗できる面白さとクオリティーを持っていると思います。

Siege Hero(iTunes が起動します)
Siege Hero HD(iPad 専用版、350 円です)