あのスクウェア・エニックスが昨年発売した iPhone / iPod touch / iPad オリジナルの長編本格 RPG 、「CHAOS RINGS」。
圧倒的なクオリティーと奥深いストーリー、iPhone アプリとしては高額な価格設定とスクエニの知名度によって、2010 年最大級の話題作の1つとなったアプリですね。
その CHAOS RINGS の続編が、満を持して登場しました。
「CHAOS RINGS_Ω」です。
ちょっと読み辛いタイトルですが、「ケイオスリングス オメガ」と読みます。
ストーリー的には前作より前の物語となり、続編と言うよりは「スピンオフ作品」(派生作品)と言った方が良いでしょう。
ゲームシステムは前作とほぼ同じで、キャラクターモデルやグラフィックなども前作と同様の部分が多いのですが、演出やゲームの流れ、一部のシステムで改良が行われています。
CHAOS RINGS の前作は 2010 年4月に発売されたもので、当時としては破格の 3D グラフィック、携帯向けに調整されたストーリー展開とゲーム性で、高い評価を得た RPG です。
レベルがどんどん上がり、いつでも町に戻ることが可能で、どこでもセーブでき、戦闘後に HP が自動回復し、ダンジョンのマップも確認可能で、敵の出現を完全に止めてしまうことすら出来る、携帯向けに「割り切った」システムは iPhone / iPod touch でも快適にプレイ出来る RPG として最適化されていました。
今回もこの基本システムは引き継いでおり、相変わらずサクサク進む内容となっています。
ボスは前作より手強くなっているのですが、負けてゲームオーバーになっても直前から再開出来るし、レベルが上がるのが早いので「敵が強すぎて行き詰まる」というようなことはありません。
(ザコに負けた場合はお金が減って控え室に戻されます)
フィールド画面や町はなく、ダンジョンと控え室のようなものがあるだけですが、情報収集や時間のかかる移動をする必要がないので、ここも携帯向けに手軽になっていると言えますね。
ダンジョンも中間地点まで進んでいれば、そこから再開することが可能です。
一方で、今回はストーリーが語られるシーンが長めになっています。
前作はいきなり闘技場に放り込まれ、短いストーリーシーンの後にすぐダンジョンに行くことになり、どうしてそうなったのかはゲームの進行と共に徐々に明らかにされていきました。
これは一般の携帯ユーザー向けに、ゲーム冒頭で長いストーリーやムービーを見せるのを避けたのだと思われます。
しかし今回は続編だからか、冒頭のストーリーシーンがちょっと長めで、途中で挿入されるイベントも前作より長くなっています。
ケイオスリングスはそのストーリーに定評がありますが、今作はよりストーリーを重視した形になっていますね。
前作は4組のペアがいて、全てのペアでゲームをクリアしないと最終決戦へと進めない形になっていました。
1組目・2組目のペアは個別のストーリーにはなっているものの、物語の真相には触れないまま展開し、3組目から徐々に真相に繋がっていくという形です。
この「同じようでだんだん変わってくる」という形式は私的には非常に面白かったと思うのですが、巷には1組目をクリアした時点でゲームを辞めてしまった人も多かったようで、「同じダンジョンを何週もするのは面倒だ!」という意見もあり、賛否両論がありました。
※一応追記しておきますが、1週目で得られたスキルなどを2周目以降に引き継げたため、4周すると言っても毎回1周目と同じぐらいの時間がかかる訳ではありません。 念のため。
そのためか、今回は何週もする話ではなく、基本となるペアも1つだけです。
よってクリアにかかる時間も前作より短くなっています。
何周も出来ないような人でもストーリーの全体像がわかる形になっていて、今作をプレイした人が本編にも興味を持てるような展開にもなっていますね。
しかしそのために本編と言うよりは、やはり「スピンオフ」と言った印象が強いです。
ただ、今回はクリア後にプレイ出来る「エクストラダンジョン」が用意されています。
レベルやアイテムは初期状態に戻りますが、習得したスキル(ジーン)はそのまま引き継げます。
このダンジョンは言わば「ボーナストラック」や「ファンディスク」的な内容で、ストーリーはコミカル、ボスもパロディー系、全体的に「お笑い」な内容になっています。
さらにこのエクストラダンジョンはレベル上限が6月~12月まで1ヶ月ごとにアップして行く予定で、その際に「隠しボス」も追加されることになっています。
「クリアした後は、このエクストラダンジョンで長期的に楽しんで下さい」という形のようですね。
戦闘システムは前作と変わりません。
攻撃前に1人ずつ行動する Solo か、2人でペア攻撃を行える反面ダメージもまとめて受ける Pair を選びます。
攻略に重要なのは「属性」と、どちらが優勢かを示す「ブレイクゲージ」で、この点も同じですね。
敵やフィールドのグラフィックは前作の流用のものが多いのですが、3D モデルは少し滑らかに修正されているようで、さらに吹雪や雨、砂塵などの環境演出が加わっています。
※火は風に強く、風は水に強く、水は火に強い。
重要なのは火の攻撃魔法を使うと、自身も火属性に変わる事。
さらに火属性の時に風属性を攻撃すると、それが物理攻撃であっても火属性攻撃となりダメージが増す。
逆に自分が火属性の時に水属性の敵から攻撃を受けると、それが物理攻撃であっても大ダメージを受ける。
属性で攻撃・防御の優劣が大きく変わるので、自在に対応できるジーンを装備しておこう。
また、属性を変えるローションは必ず用意しておくこと。
※先に攻撃した方が「優勢」となり、画面左上にブレイクゲージが表示される。
優勢な側が攻撃を受けるとブレイクゲージが減り、ゲージがなくなると優勢な側がチェンジする。
優勢な側は与えるダメージが大きくなり、受けるダメージは減少する。
守ってばかりだと相手が優勢なままになってしまうので、積極的に攻めていく必要がある。
また先手は絶対取りたいので、ボス戦でも最初は必ず攻撃をしよう。
アプリとして欠点と思える部分は特にありません。
前作でやや不評だった「パズル」のステージも、今作はスキップできるようになりました。
(ただし自力で解くとアイテムが貰えます。 まあそんなに悩むようなパズルではありません)
強いて難点を言うと、戦闘システムやダンジョンマップ、敵の種類などの多くが前作からの流用であることでしょうか。 iTunes レビューではここを不満とする意見が多く見られます。
しかしこのアプリは前作と同じ舞台・同じ設定・同じシステムの派生作品ですから、同じなのは当然と言えば当然です。
完全な新作と勘違いされている方が多いようなので、この点には注意して下さい。
基本的には「前作の5つ目のペアのゲーム+α」だと思った方が良いでしょう。
それに、あまり言うとネタバレになりますが・・・ このゲームの場合、同じ舞台・同じ設定にする「必然性」がありますし。
また、これは難点というか、個人的な感想なのですが・・・
今作は本編ストーリーのネタバレが多すぎた気がします。
前作を真のエンディングまでやらずにやめてしまった人が多かったためか、今回は序盤から真相に迫ったイベントが多いのですが、これじゃこの後に本編をやった時のストーリー上の「驚き」のようなものは体験できません。
加えてエクストラステージで前作の終盤のネタバレが過ぎる印象です。
「今作を先にプレイすると前作までの流れをすんなり理解できる」という事のようですが、その代わりに本編で真相が明らかになっていく面白さはほとんどなくなるため、私としてはまだ前作を全てクリアしていないのなら、先に前作からプレイするのをオススメいたします。
「前作を途中辞めしたから今回はオメガからやりたい」という人も、オメガクリア後にエクストラをやるのは、前作を終えてからにするのを勧めたいですね。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は iPhone / iPod touch 用が 1300 円、iPad 用が 1500 円。
今回も iPhone アプリとしては高額な設定ですが、十分にそのクオリティーとボリュームのあるゲームだと言え、もちろん文句なくオススメです。
なお、すでに CHAOS RINGS 2 の発売も告知されています。
公式トレーラーは こちら で公開されています。
・CHAOS RINGS_Ω (iTunes が起動します)
・CHAOS RINGS_Ω for iPad (iTunes が起動します)
圧倒的なクオリティーと奥深いストーリー、iPhone アプリとしては高額な価格設定とスクエニの知名度によって、2010 年最大級の話題作の1つとなったアプリですね。
その CHAOS RINGS の続編が、満を持して登場しました。
「CHAOS RINGS_Ω」です。
ちょっと読み辛いタイトルですが、「ケイオスリングス オメガ」と読みます。
ストーリー的には前作より前の物語となり、続編と言うよりは「スピンオフ作品」(派生作品)と言った方が良いでしょう。
ゲームシステムは前作とほぼ同じで、キャラクターモデルやグラフィックなども前作と同様の部分が多いのですが、演出やゲームの流れ、一部のシステムで改良が行われています。
CHAOS RINGS の前作は 2010 年4月に発売されたもので、当時としては破格の 3D グラフィック、携帯向けに調整されたストーリー展開とゲーム性で、高い評価を得た RPG です。
レベルがどんどん上がり、いつでも町に戻ることが可能で、どこでもセーブでき、戦闘後に HP が自動回復し、ダンジョンのマップも確認可能で、敵の出現を完全に止めてしまうことすら出来る、携帯向けに「割り切った」システムは iPhone / iPod touch でも快適にプレイ出来る RPG として最適化されていました。
今回もこの基本システムは引き継いでおり、相変わらずサクサク進む内容となっています。
ボスは前作より手強くなっているのですが、負けてゲームオーバーになっても直前から再開出来るし、レベルが上がるのが早いので「敵が強すぎて行き詰まる」というようなことはありません。
(ザコに負けた場合はお金が減って控え室に戻されます)
フィールド画面や町はなく、ダンジョンと控え室のようなものがあるだけですが、情報収集や時間のかかる移動をする必要がないので、ここも携帯向けに手軽になっていると言えますね。
ダンジョンも中間地点まで進んでいれば、そこから再開することが可能です。
一方で、今回はストーリーが語られるシーンが長めになっています。
前作はいきなり闘技場に放り込まれ、短いストーリーシーンの後にすぐダンジョンに行くことになり、どうしてそうなったのかはゲームの進行と共に徐々に明らかにされていきました。
これは一般の携帯ユーザー向けに、ゲーム冒頭で長いストーリーやムービーを見せるのを避けたのだと思われます。
しかし今回は続編だからか、冒頭のストーリーシーンがちょっと長めで、途中で挿入されるイベントも前作より長くなっています。
ケイオスリングスはそのストーリーに定評がありますが、今作はよりストーリーを重視した形になっていますね。
前作は4組のペアがいて、全てのペアでゲームをクリアしないと最終決戦へと進めない形になっていました。
1組目・2組目のペアは個別のストーリーにはなっているものの、物語の真相には触れないまま展開し、3組目から徐々に真相に繋がっていくという形です。
この「同じようでだんだん変わってくる」という形式は私的には非常に面白かったと思うのですが、巷には1組目をクリアした時点でゲームを辞めてしまった人も多かったようで、「同じダンジョンを何週もするのは面倒だ!」という意見もあり、賛否両論がありました。
※一応追記しておきますが、1週目で得られたスキルなどを2周目以降に引き継げたため、4周すると言っても毎回1周目と同じぐらいの時間がかかる訳ではありません。 念のため。
そのためか、今回は何週もする話ではなく、基本となるペアも1つだけです。
よってクリアにかかる時間も前作より短くなっています。
何周も出来ないような人でもストーリーの全体像がわかる形になっていて、今作をプレイした人が本編にも興味を持てるような展開にもなっていますね。
しかしそのために本編と言うよりは、やはり「スピンオフ」と言った印象が強いです。
ただ、今回はクリア後にプレイ出来る「エクストラダンジョン」が用意されています。
レベルやアイテムは初期状態に戻りますが、習得したスキル(ジーン)はそのまま引き継げます。
このダンジョンは言わば「ボーナストラック」や「ファンディスク」的な内容で、ストーリーはコミカル、ボスもパロディー系、全体的に「お笑い」な内容になっています。
さらにこのエクストラダンジョンはレベル上限が6月~12月まで1ヶ月ごとにアップして行く予定で、その際に「隠しボス」も追加されることになっています。
「クリアした後は、このエクストラダンジョンで長期的に楽しんで下さい」という形のようですね。
戦闘システムは前作と変わりません。
攻撃前に1人ずつ行動する Solo か、2人でペア攻撃を行える反面ダメージもまとめて受ける Pair を選びます。
攻略に重要なのは「属性」と、どちらが優勢かを示す「ブレイクゲージ」で、この点も同じですね。
敵やフィールドのグラフィックは前作の流用のものが多いのですが、3D モデルは少し滑らかに修正されているようで、さらに吹雪や雨、砂塵などの環境演出が加わっています。
※火は風に強く、風は水に強く、水は火に強い。
重要なのは火の攻撃魔法を使うと、自身も火属性に変わる事。
さらに火属性の時に風属性を攻撃すると、それが物理攻撃であっても火属性攻撃となりダメージが増す。
逆に自分が火属性の時に水属性の敵から攻撃を受けると、それが物理攻撃であっても大ダメージを受ける。
属性で攻撃・防御の優劣が大きく変わるので、自在に対応できるジーンを装備しておこう。
また、属性を変えるローションは必ず用意しておくこと。
※先に攻撃した方が「優勢」となり、画面左上にブレイクゲージが表示される。
優勢な側が攻撃を受けるとブレイクゲージが減り、ゲージがなくなると優勢な側がチェンジする。
優勢な側は与えるダメージが大きくなり、受けるダメージは減少する。
守ってばかりだと相手が優勢なままになってしまうので、積極的に攻めていく必要がある。
また先手は絶対取りたいので、ボス戦でも最初は必ず攻撃をしよう。
アプリとして欠点と思える部分は特にありません。
前作でやや不評だった「パズル」のステージも、今作はスキップできるようになりました。
(ただし自力で解くとアイテムが貰えます。 まあそんなに悩むようなパズルではありません)
強いて難点を言うと、戦闘システムやダンジョンマップ、敵の種類などの多くが前作からの流用であることでしょうか。 iTunes レビューではここを不満とする意見が多く見られます。
しかしこのアプリは前作と同じ舞台・同じ設定・同じシステムの派生作品ですから、同じなのは当然と言えば当然です。
完全な新作と勘違いされている方が多いようなので、この点には注意して下さい。
基本的には「前作の5つ目のペアのゲーム+α」だと思った方が良いでしょう。
それに、あまり言うとネタバレになりますが・・・ このゲームの場合、同じ舞台・同じ設定にする「必然性」がありますし。
また、これは難点というか、個人的な感想なのですが・・・
今作は本編ストーリーのネタバレが多すぎた気がします。
前作を真のエンディングまでやらずにやめてしまった人が多かったためか、今回は序盤から真相に迫ったイベントが多いのですが、これじゃこの後に本編をやった時のストーリー上の「驚き」のようなものは体験できません。
加えてエクストラステージで前作の終盤のネタバレが過ぎる印象です。
「今作を先にプレイすると前作までの流れをすんなり理解できる」という事のようですが、その代わりに本編で真相が明らかになっていく面白さはほとんどなくなるため、私としてはまだ前作を全てクリアしていないのなら、先に前作からプレイするのをオススメいたします。
「前作を途中辞めしたから今回はオメガからやりたい」という人も、オメガクリア後にエクストラをやるのは、前作を終えてからにするのを勧めたいですね。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は iPhone / iPod touch 用が 1300 円、iPad 用が 1500 円。
今回も iPhone アプリとしては高額な設定ですが、十分にそのクオリティーとボリュームのあるゲームだと言え、もちろん文句なくオススメです。
なお、すでに CHAOS RINGS 2 の発売も告知されています。
公式トレーラーは こちら で公開されています。
・CHAOS RINGS_Ω (iTunes が起動します)
・CHAOS RINGS_Ω for iPad (iTunes が起動します)
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