コインを落とすのではなく手裏剣のようにシュッと投げる、忍者がテーマの純和風コイン落としゲーム(コインプッシャー)が登場しています。
「CoinFalls 忍」(CoinFallsNinja)です。
先に言ってしまいますが、このゲームは iTunes のレビューで賛否両論が真っ二つです。
ゲーム自体のクオリティーは高めなので賞賛する意見も多いのですが、一方でコイン落としとしてはあまりに高額な課金や、後発にも関わらず他のアプリよりも貯まらないコインに批判が続出。
初期バージョンにはアプリの安定性にも問題があったようで、ゲーム内容以外の面で失敗している印象ですね。

画面は見てのように和風の綺麗なデザインです。
海外のコイン落としゲームはケバいデザインのものが多かったのですが、このアプリはスタイル良くまとまっている印象ですね。
ゲームの最大の特徴は、画面上部にコインを落とすのではなく、手前から「投げ込む」こと。
画面の左下と右下にコインがセットされていて、その部分を上にフリックすることで、コインがシュッと飛んでいきます。
フリックする方向を変えることで投げ入れる場所を調整することも可能で、たまに「忍者」が出現し、これを投げたコインで撃墜することでボーナスが得られる仕掛けもあります。
また、上部の段からコインを落とすとランプが点いていき、ランプを3つそろえるとスロットが回転。
同じ数字や絵柄がそろうとコインが大量に落ちてきたり、ボーナスアイテムが出現したりします。
スロットがあるコイン落としにはすでに Dungeons and Coin がありますが、CoinFalls 忍 は日本製らしく「リーチ演出」があり、ゲームの演出のメインはこのスロットが担っている感じですね。
プレイ中にある程度時間が経つと、季節が春から夏、夏から秋に変わっていき、フィールドの景色も変化します。
またボーナスとして「鞠」や「ダルマ」などが出現する事があり、鞠を落とすことでゲームが有利になる特典も得られます。
ダルマは落とす事で「フィギュア」を貰えますが・・・ これは単なるコレクションのようです。



単純に「コイン落としゲーム」としての内容だけを見れば、出来の良いゲームだと言えます。
コインの動き(物理シミュレート)はやや不自然で違和感がありますが、全体的なクオリティーは決して低くはありません。
しかも無料で公開されているのですから、決して悪くはないのですが・・・
しかし iTunes レビューで賛否両論、ボロクソに批判されまくっている理由もよく解ります。
まず、「コイン落とし」としてのゲーム展開が地味。
スペシャルコインの数が少なく、しかもそのいくつかは条件を満たさなければ出現しません。
最初に出てくるスペシャルコインはスロットの当選率を上げるものと、コインが数枚降ってくるものの2種類のみ。
しかしスロットの当選率アップは効果を実感しにくいうえに一定時間のみなので、実質目に見えて効果が解るスペシャルコインはたったの1つ。
後発でありながら、こんなにスペシャルコインが少ないんじゃ他と比較して地味に見えるのは否めません。
おまけにゲームが進んでスペシャルコインの種類が増えても効果がどれもイマイチで、スロットを回すためのランプが一部点きっぱなしになるとか、台の動きが少し変わるなどがありますが、ほとんど意味がない。
加えて景品と言える「鞠」や「ダルマ」の出現率が非常に低く、景品ゲットの楽しみも少ない。
「鞠」は最初は1つ入手するだけで特殊効果が現れるので、それで他のアプリより出現数が少ないのだと思いますが、ここは他のゲームのように「景品がたくさん出て来て、たくさん集めないと効果が現れない」というシステムの方が、ゲームとしては面白かったですね。
つまり「コインを手裏剣のように投げる」というオリジナリティーはありますが、コイン落としゲームの基本部分は、後発でありながら先に登場している Coin Dozer に大きく劣ります。
さらにスロットがゲームの中心になっていて、それはそれで悪い訳ではないのですが、Dungeons and Coin のように何度も当たる訳ではないので、「スペシャルコインが少ない。景品も出ない。だから展開が地味。それでいてスロットも当たらない」では、そりゃユーザーは怒りますね。
当たった時の効果は大きく、コインが 50 枚とか 100 枚とかジャラジャラ落ちてくる事もあり、リーチ後の当選率も決して低い訳ではないのですが、もうちょっと「小当たり」も多くないと当たらない印象は避けられないでしょう。
そして「スペシャルコインがイマイチ。スロットもそうそう当たらない」おかげで、当然のようにコインが減るのが早くなります。
そのため短時間でコインが尽きてしまいますが、ゲームをしていない時のコイン増加速度や最大増加数が他のゲームより低めです。
iTunes のレビューでも一番批判が多いのは「コインがなくなるのが早すぎる」「コインが貯まらない」という意見です。
実際のところ、私自身は他のゲームと比較して特別コインがなくなるのが早いという印象はうけていません。
Coin Dozer や Dungeons and Coin も序盤はこのぐらいですし、最初の頃からコインが「貯まる」というのは他のアプリでもあり得ません。
ただしゲームをしていない時のコインの増加量は明らかに低く、これが「なくなりやすい上に貯まらない」と言う印象を高めている気がします。
これに加えて「課金すればチャッカー(コインをゲットできる穴)が広がる」というシステムが裏目に出て、「まともにゲームするには課金しなければならないのかよ!」という批判を受けることに繋がっている気がしますね。
そして何より一番ダメだと思うのが、この課金。
「広告を取り除くだけで 350 円」って、コイン落としとしてはあまりに高い。 これに「チャッカーが広がる」というエサが付いたことで、ある意味最悪に。
Coin Dozer も Dungeons and Coin も、基本的には無料で、Pro 版でも 115 円です。 そしてゲーム自体は無料版でも Pro 版でも変わりません。
Coin Dozer は Seasons になってよりアップグレードしましたが、それでも同様です。
先日紹介した iBear Story も現在は無料で公開されています。
他のアプリがこの状況なのにゲームバランスに大きく関わる課金が 350 円だと、「そりゃ反発受けるだろ」という感じですね。
Coin Dozer もコインが落ちにくくなったアップデートを行った時は、「これで課金させようという魂胆か!」という批判が付きまくりました。
iPhone / iPod touch のユーザーには「ゲームやアプリに一円も払いたくない」と考えている人も多く、そう言った人の意見も iTunes には多数寄せられます。
よって基本的に無料アプリに対する評価は、有料アプリに対するものよりも(無料であるにも関わらず)厳しくなります。
もちろん無料だとユーザーが多くなるので、問題点があれば批判が集中するというのもあります。
そこへ来て後発でありながら他のアプリよりも高額の課金があって、それをしないとゲームを長く続けられないという形になっているのでは、iTunes のレビューがこうなるのも「さもあらん」と言った感じです。
正直、ゲームのクオリティーを考えると 350 円は安くはないけど、べらぼうに高い、と言う程ではないと思います。
そして350 円課金した後は、スロットの当選次第ではあるけど、コインの減りは大幅に抑えられます。
だからコイン落としが好きな方なら課金する価値はあるように思います。
ただ「内容は悪くはないけど、iTunes で公開する基本料金無料のコイン落としゲームとしては、販売方法や対応が最悪だった」とは言える気がしますね。
なお、iTunes レビューには「落ちる」という意見も多数寄せられていますが、iPhone 4 でプレイした限りでは落ちた事は一度もありませんでした。
現バージョンは安定性に関しては改善されていると思われます。


と言う訳で CoinFalls 忍 (CoinFallsNinja)、iTunes でアプリを売ることの難しさを改めて実感できるようなゲームですね。
ゲームバランスや価格は「そのジャンルをプレイするユーザー層」や「ライバルアプリがどの程度なのか」も考慮して調整しなければ、批判を受けてしまうという実例と言えそうです。
まあ実際にはこの販売価格でメーカーは儲かっているのかもしれないし、利益が最大になる価格設定なんて誰にも解らない訳ですが、少なくともこの販売スタイルと価格・バランスでは iTunes レビューでの批判は免れないものだったでしょう。
ゲームとしては、私はなかなか楽しめるゲームだと思いますが、Coin Dozer Seasons や iBear Story とどちらがオススメかと言われたら、やはり Coin Dozer Seasons や iBear Story の方ですね。
コイン落としゲームが好きで、すでに他のコイン落としゲームをやっていて、さらに別の新しいものをやってみたいと思っている方にのみ、CoinFalls 忍 もオススメいたします。
無料の状態でも相応に楽しめますが、長期的にやりたいなら 350 円の課金が欲しい所なので、それは承知の上でプレイした方がいいでしょう。
・CoinFallsNinja (iTunes が起動します)
「CoinFalls 忍」(CoinFallsNinja)です。
先に言ってしまいますが、このゲームは iTunes のレビューで賛否両論が真っ二つです。
ゲーム自体のクオリティーは高めなので賞賛する意見も多いのですが、一方でコイン落としとしてはあまりに高額な課金や、後発にも関わらず他のアプリよりも貯まらないコインに批判が続出。
初期バージョンにはアプリの安定性にも問題があったようで、ゲーム内容以外の面で失敗している印象ですね。

画面は見てのように和風の綺麗なデザインです。
海外のコイン落としゲームはケバいデザインのものが多かったのですが、このアプリはスタイル良くまとまっている印象ですね。
ゲームの最大の特徴は、画面上部にコインを落とすのではなく、手前から「投げ込む」こと。
画面の左下と右下にコインがセットされていて、その部分を上にフリックすることで、コインがシュッと飛んでいきます。
フリックする方向を変えることで投げ入れる場所を調整することも可能で、たまに「忍者」が出現し、これを投げたコインで撃墜することでボーナスが得られる仕掛けもあります。
また、上部の段からコインを落とすとランプが点いていき、ランプを3つそろえるとスロットが回転。
同じ数字や絵柄がそろうとコインが大量に落ちてきたり、ボーナスアイテムが出現したりします。
スロットがあるコイン落としにはすでに Dungeons and Coin がありますが、CoinFalls 忍 は日本製らしく「リーチ演出」があり、ゲームの演出のメインはこのスロットが担っている感じですね。
プレイ中にある程度時間が経つと、季節が春から夏、夏から秋に変わっていき、フィールドの景色も変化します。
またボーナスとして「鞠」や「ダルマ」などが出現する事があり、鞠を落とすことでゲームが有利になる特典も得られます。
ダルマは落とす事で「フィギュア」を貰えますが・・・ これは単なるコレクションのようです。



単純に「コイン落としゲーム」としての内容だけを見れば、出来の良いゲームだと言えます。
コインの動き(物理シミュレート)はやや不自然で違和感がありますが、全体的なクオリティーは決して低くはありません。
しかも無料で公開されているのですから、決して悪くはないのですが・・・
しかし iTunes レビューで賛否両論、ボロクソに批判されまくっている理由もよく解ります。
まず、「コイン落とし」としてのゲーム展開が地味。
スペシャルコインの数が少なく、しかもそのいくつかは条件を満たさなければ出現しません。
最初に出てくるスペシャルコインはスロットの当選率を上げるものと、コインが数枚降ってくるものの2種類のみ。
しかしスロットの当選率アップは効果を実感しにくいうえに一定時間のみなので、実質目に見えて効果が解るスペシャルコインはたったの1つ。
後発でありながら、こんなにスペシャルコインが少ないんじゃ他と比較して地味に見えるのは否めません。
おまけにゲームが進んでスペシャルコインの種類が増えても効果がどれもイマイチで、スロットを回すためのランプが一部点きっぱなしになるとか、台の動きが少し変わるなどがありますが、ほとんど意味がない。
加えて景品と言える「鞠」や「ダルマ」の出現率が非常に低く、景品ゲットの楽しみも少ない。
「鞠」は最初は1つ入手するだけで特殊効果が現れるので、それで他のアプリより出現数が少ないのだと思いますが、ここは他のゲームのように「景品がたくさん出て来て、たくさん集めないと効果が現れない」というシステムの方が、ゲームとしては面白かったですね。
つまり「コインを手裏剣のように投げる」というオリジナリティーはありますが、コイン落としゲームの基本部分は、後発でありながら先に登場している Coin Dozer に大きく劣ります。
さらにスロットがゲームの中心になっていて、それはそれで悪い訳ではないのですが、Dungeons and Coin のように何度も当たる訳ではないので、「スペシャルコインが少ない。景品も出ない。だから展開が地味。それでいてスロットも当たらない」では、そりゃユーザーは怒りますね。
当たった時の効果は大きく、コインが 50 枚とか 100 枚とかジャラジャラ落ちてくる事もあり、リーチ後の当選率も決して低い訳ではないのですが、もうちょっと「小当たり」も多くないと当たらない印象は避けられないでしょう。
そして「スペシャルコインがイマイチ。スロットもそうそう当たらない」おかげで、当然のようにコインが減るのが早くなります。
そのため短時間でコインが尽きてしまいますが、ゲームをしていない時のコイン増加速度や最大増加数が他のゲームより低めです。
iTunes のレビューでも一番批判が多いのは「コインがなくなるのが早すぎる」「コインが貯まらない」という意見です。
実際のところ、私自身は他のゲームと比較して特別コインがなくなるのが早いという印象はうけていません。
Coin Dozer や Dungeons and Coin も序盤はこのぐらいですし、最初の頃からコインが「貯まる」というのは他のアプリでもあり得ません。
ただしゲームをしていない時のコインの増加量は明らかに低く、これが「なくなりやすい上に貯まらない」と言う印象を高めている気がします。
これに加えて「課金すればチャッカー(コインをゲットできる穴)が広がる」というシステムが裏目に出て、「まともにゲームするには課金しなければならないのかよ!」という批判を受けることに繋がっている気がしますね。
そして何より一番ダメだと思うのが、この課金。
「広告を取り除くだけで 350 円」って、コイン落としとしてはあまりに高い。 これに「チャッカーが広がる」というエサが付いたことで、ある意味最悪に。
Coin Dozer も Dungeons and Coin も、基本的には無料で、Pro 版でも 115 円です。 そしてゲーム自体は無料版でも Pro 版でも変わりません。
Coin Dozer は Seasons になってよりアップグレードしましたが、それでも同様です。
先日紹介した iBear Story も現在は無料で公開されています。
他のアプリがこの状況なのにゲームバランスに大きく関わる課金が 350 円だと、「そりゃ反発受けるだろ」という感じですね。
Coin Dozer もコインが落ちにくくなったアップデートを行った時は、「これで課金させようという魂胆か!」という批判が付きまくりました。
iPhone / iPod touch のユーザーには「ゲームやアプリに一円も払いたくない」と考えている人も多く、そう言った人の意見も iTunes には多数寄せられます。
よって基本的に無料アプリに対する評価は、有料アプリに対するものよりも(無料であるにも関わらず)厳しくなります。
もちろん無料だとユーザーが多くなるので、問題点があれば批判が集中するというのもあります。
そこへ来て後発でありながら他のアプリよりも高額の課金があって、それをしないとゲームを長く続けられないという形になっているのでは、iTunes のレビューがこうなるのも「さもあらん」と言った感じです。
正直、ゲームのクオリティーを考えると 350 円は安くはないけど、べらぼうに高い、と言う程ではないと思います。
そして350 円課金した後は、スロットの当選次第ではあるけど、コインの減りは大幅に抑えられます。
だからコイン落としが好きな方なら課金する価値はあるように思います。
ただ「内容は悪くはないけど、iTunes で公開する基本料金無料のコイン落としゲームとしては、販売方法や対応が最悪だった」とは言える気がしますね。
なお、iTunes レビューには「落ちる」という意見も多数寄せられていますが、iPhone 4 でプレイした限りでは落ちた事は一度もありませんでした。
現バージョンは安定性に関しては改善されていると思われます。


と言う訳で CoinFalls 忍 (CoinFallsNinja)、iTunes でアプリを売ることの難しさを改めて実感できるようなゲームですね。
ゲームバランスや価格は「そのジャンルをプレイするユーザー層」や「ライバルアプリがどの程度なのか」も考慮して調整しなければ、批判を受けてしまうという実例と言えそうです。
まあ実際にはこの販売価格でメーカーは儲かっているのかもしれないし、利益が最大になる価格設定なんて誰にも解らない訳ですが、少なくともこの販売スタイルと価格・バランスでは iTunes レビューでの批判は免れないものだったでしょう。
ゲームとしては、私はなかなか楽しめるゲームだと思いますが、Coin Dozer Seasons や iBear Story とどちらがオススメかと言われたら、やはり Coin Dozer Seasons や iBear Story の方ですね。
コイン落としゲームが好きで、すでに他のコイン落としゲームをやっていて、さらに別の新しいものをやってみたいと思っている方にのみ、CoinFalls 忍 もオススメいたします。
無料の状態でも相応に楽しめますが、長期的にやりたいなら 350 円の課金が欲しい所なので、それは承知の上でプレイした方がいいでしょう。
・CoinFallsNinja (iTunes が起動します)
ああいうアプリの収益って課金オンリーなんですかね?