「iPhone / iPod touch でモンスターハンターが出る!」
そんな衝撃的なニュースが広まったのが、つい2週間前。
ゲーム関連メディアはもちろん、ビジネスニュースとしても広く報じられ噂になったその iPhone / iPod touch 版モンスターハンターが、早くも発売されました。
「モンスターハンター Dynamic Hunting」です。
モンスターハンターは PS2 で最初に発売され、多人数協力プレイが手軽に出来るようになった PSP 版で人気が爆発した、巨大モンスターを「狩猟」するゲームです。
単にモンスターと戦うだけでなく、鉱山で鉱石を採掘し、草むらで薬草を採取し、動物から剥ぎとった肉を焼いて食料にするなどの「生活感」のあるゲームで、その辺りも人気となった一因ですね。
しかし最初に公開された iPhone / iPod touch 版のモンスターハンターの画像と動画は・・・
単にタップとフリックでモンスターと戦うだけの内容になっていて、「コレジャナイ」感が爆発。
各所で「これモンスターハンターじゃねーだろ」「Infinity Blade の絵が変わっただけじゃん」などの意見が続発しまくりました。
私も正直、「剥ぎ取りがなくて肉も焼けないモンハンなんてモンハンじゃない」と思っていたのですが・・・
1回やって、意見が変わりました。 「これはこれでアリだな」「意外とモンハンしてるな」 と。
良い意味で誰でも手軽に、解りやすく遊べる「モンハン風アクション」に仕上がっていますね。
画面をドラッグすると前後左右に移動する事ができ、タップすると武器を振ります。
武器は連続で振ることができ、横にフリックすると大きく横に斬る攻撃、縦にフリックすると縦斬りの吹っ飛ばし攻撃になります。
ただし横斬りや縦斬りを使うと「フリックストック」が消費され、なくなると使用できなくなります。
二本指で横にフリックするとその方向に転がって回避、また二本指で画面を押しっぱなしにするとガードになります。
敵の攻撃に合わせて回避やガードが成功すると「フリックストック」が貯まるので、うまく避けることがその後の攻撃にも繋がります。
ゲームをやる前は、同じようにフリックによる斬り攻撃で敵と戦う「Infinity Blade」に酷似しているかと思ったのですが・・・
立ち止まったままで、反撃メインで戦う Infinity Blade に対し、こちらは自由に移動が可能で、距離を取って危険を回避したり様子を見たり出来るので、かなりプレイ感覚は異なります。
もちろん自分から攻撃に行けるし、より自由に戦える感じで、ちゃんとモンハンらしい立ち回りが出来ますね。
一方で、敵の攻撃が来るタイミングで画面にマークが表示されたり、与えたダメージが数字で表示されたりするため、ゲームはかなり解りやすくなっています。
アバウトにしか敵に体力を知る事ができなかったのもオリジナルのモンハンの良さ・リアルさだったかも知れませんが、こちらは初心者やライトユーザーでもプレイしやすい形にアレンジにされている印象です。
武器は3種類で、一般的な「片手剣+盾」、リーチと威力はあるが動きが鈍い「大剣」、素早いがガードが出来ない「双剣」です。
剣ばっかりですが、大剣と双剣ではかなりプレイスタイルは変わって来ます。
※現在はアップデートで「ハンマー」と「ランス」も追加されています。
回復薬やタル爆弾などのアイテムもあり、画面右下のアイコンをタップする事で使用出来ます。
相手がダウンしている間に離れて薬を飲むとか、距離を取ってシビレ罠をしかけて敵が突っ込んでくるのを待つなど、モンハンらしい使い方が出来ます。
シビレ中に横斬りを決めると相手がひるんで攻撃のチャンスになるなど、モンスターごとの特定の攻略パターンも再現されていて、そう言った状態になると画面に「CHANCE !」と表示され、連続攻撃のチャンスなのがすぐに解るようになっています。
「部位破壊」もあり、モンスターのシッポや羽などを切断することが可能で、それによって相手のリーチが短くなったり、特定の攻撃や防御が弱くなったりします。
また部位破壊によって倒した後の「素材」の入手率も変わるようです。
このようにオリジナルのモンハンにあった要素が色々と取り入れられていて、出来るだけモンハンらしさを再現しようとしているのが伺えますね。
一方でオリジナル要素として、相手の攻撃に合わせてカウンターを決めていくと「カウンターゲージ」というものが上昇し、最大になると必殺技のようなものを発動することが出来ます。
ここは海外のアクションゲーマー向けに、何かの派手な技を用意しておきたいという意図があったのでしょうか?
ゲームとしては、本来のモンハンにあった生活感は存在しないものの、ボスモンスターとの戦闘部分は十分にモンハンしています。
ただしゲームの難易度はそれ程高くなく、1回の戦闘もそんなに長くはありません。
よってオリジナルを知っていると「あのボスがこんなにいとも簡単に~!」なんて思ったりもするのですが、サクサクとテンポ良くプレイ出来るので、これはこれでアリかな、とも思います。
ここまでテンポ良く進むのであれば、肉を焼いたりとか素材を剥ぎ取ったりなどの部分は省略されていても良いように思えますね。
ただし、大きな難点が・・・ モンスターが少ないこと。
4体のモンスターで1つのレベルが構成されていて、現在はレベル3まで、つまり 12 体しか存在しません。
前述したように難易度が低めでサクサク進むので、モンハンの経験者ならレベル3まではあっという間です。
レベル3からは敵も強くなって苦戦し始めるのですが、強敵が出始めて「さあこれから」と言うところでアッサリ終わるため、ゲームが面白いこともあってボリューム不足を感じざるを得ません。
正直、エンディングになった時は思わず「え、うそ!?」と声を出してしまいました。
まあモンハンというゲームのエンディングは単なる一区切りでしかなく、私もクリアした時点で防具は1つ、武器も数個しか作っていません。
まだまだ出していない武具は数多く、各ステージのクリア評価も低いので、これからのやり込みが本番という感じではあるのですが・・・
それでもステージが少ないのは否めませんね。
この点は今後のアップデートに期待でしょうか。
※現在はアップデートでレベル5まで拡張され、モンスターは 20 体に増えています。
また、後半のモンスターはかなり手強いです。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 800 円と高めの設定ですが、モンハンの経験者にはオススメのゲームですね。
なかなか良くモンハンしてるなと思うはずです。
アクションゲームや格闘ゲームが好きな方にもお勧めです。
ただ、ステージ数を考えると 800 円のボリュームじゃない気もするんですよね・・・
やっぱり素材を集めて上の武器を求めるのは、より強い敵がいるからと言うのもあると思うので、そこそこの武具でも全部クリア出来てしまう現段階では、素材を集めようという気も薄れるというもの。
今後アップデートでモンスターが追加されていくとは思うので、今の時点で購入するのは「先行投資」的な意味も含めてと思った方が良いかもしれません。
※現在は 500 円に値下げされ、ボリュームも増しています。
アレンジ的には、巷では「iPhone に特化したモンスターハンター」と言われていますが、私的にはこれは「海外でもヒットするように調整されたモンスターハンター」という印象を受けました。
日本では大ヒットとなったモンスターハンターですが、海外ではあまり売れていません。
リアルな表現や生活感、非常に強いモンスターなどがあまり欧米向けではなかったようで、そのためゲームを解りやすくし、派手な演出とアクションを加え、サクサクとプレイ出来るようにアレンジした、世界で展開できる iOS 用のモンスターハンター、それがこの モンハンDH である気がします。
ともあれ、うまく作ったなぁと言うのが正直な感想です。
Infinity Blade を参考にした事は確かだと思いますが、それとはまた違う、新しいジャンルのフリック格闘アクションになっていると言えますね。
・モンスターハンター Dynamic Hunting(iTunes が起動します)
そんな衝撃的なニュースが広まったのが、つい2週間前。
ゲーム関連メディアはもちろん、ビジネスニュースとしても広く報じられ噂になったその iPhone / iPod touch 版モンスターハンターが、早くも発売されました。
「モンスターハンター Dynamic Hunting」です。
モンスターハンターは PS2 で最初に発売され、多人数協力プレイが手軽に出来るようになった PSP 版で人気が爆発した、巨大モンスターを「狩猟」するゲームです。
単にモンスターと戦うだけでなく、鉱山で鉱石を採掘し、草むらで薬草を採取し、動物から剥ぎとった肉を焼いて食料にするなどの「生活感」のあるゲームで、その辺りも人気となった一因ですね。
しかし最初に公開された iPhone / iPod touch 版のモンスターハンターの画像と動画は・・・
単にタップとフリックでモンスターと戦うだけの内容になっていて、「コレジャナイ」感が爆発。
各所で「これモンスターハンターじゃねーだろ」「Infinity Blade の絵が変わっただけじゃん」などの意見が続発しまくりました。
私も正直、「剥ぎ取りがなくて肉も焼けないモンハンなんてモンハンじゃない」と思っていたのですが・・・
1回やって、意見が変わりました。 「これはこれでアリだな」「意外とモンハンしてるな」 と。
良い意味で誰でも手軽に、解りやすく遊べる「モンハン風アクション」に仕上がっていますね。
画面をドラッグすると前後左右に移動する事ができ、タップすると武器を振ります。
武器は連続で振ることができ、横にフリックすると大きく横に斬る攻撃、縦にフリックすると縦斬りの吹っ飛ばし攻撃になります。
ただし横斬りや縦斬りを使うと「フリックストック」が消費され、なくなると使用できなくなります。
二本指で横にフリックするとその方向に転がって回避、また二本指で画面を押しっぱなしにするとガードになります。
敵の攻撃に合わせて回避やガードが成功すると「フリックストック」が貯まるので、うまく避けることがその後の攻撃にも繋がります。
ゲームをやる前は、同じようにフリックによる斬り攻撃で敵と戦う「Infinity Blade」に酷似しているかと思ったのですが・・・
立ち止まったままで、反撃メインで戦う Infinity Blade に対し、こちらは自由に移動が可能で、距離を取って危険を回避したり様子を見たり出来るので、かなりプレイ感覚は異なります。
もちろん自分から攻撃に行けるし、より自由に戦える感じで、ちゃんとモンハンらしい立ち回りが出来ますね。
一方で、敵の攻撃が来るタイミングで画面にマークが表示されたり、与えたダメージが数字で表示されたりするため、ゲームはかなり解りやすくなっています。
アバウトにしか敵に体力を知る事ができなかったのもオリジナルのモンハンの良さ・リアルさだったかも知れませんが、こちらは初心者やライトユーザーでもプレイしやすい形にアレンジにされている印象です。
武器は3種類で、一般的な「片手剣+盾」、リーチと威力はあるが動きが鈍い「大剣」、素早いがガードが出来ない「双剣」です。
剣ばっかりですが、大剣と双剣ではかなりプレイスタイルは変わって来ます。
※現在はアップデートで「ハンマー」と「ランス」も追加されています。
回復薬やタル爆弾などのアイテムもあり、画面右下のアイコンをタップする事で使用出来ます。
相手がダウンしている間に離れて薬を飲むとか、距離を取ってシビレ罠をしかけて敵が突っ込んでくるのを待つなど、モンハンらしい使い方が出来ます。
シビレ中に横斬りを決めると相手がひるんで攻撃のチャンスになるなど、モンスターごとの特定の攻略パターンも再現されていて、そう言った状態になると画面に「CHANCE !」と表示され、連続攻撃のチャンスなのがすぐに解るようになっています。
「部位破壊」もあり、モンスターのシッポや羽などを切断することが可能で、それによって相手のリーチが短くなったり、特定の攻撃や防御が弱くなったりします。
また部位破壊によって倒した後の「素材」の入手率も変わるようです。
このようにオリジナルのモンハンにあった要素が色々と取り入れられていて、出来るだけモンハンらしさを再現しようとしているのが伺えますね。
一方でオリジナル要素として、相手の攻撃に合わせてカウンターを決めていくと「カウンターゲージ」というものが上昇し、最大になると必殺技のようなものを発動することが出来ます。
ここは海外のアクションゲーマー向けに、何かの派手な技を用意しておきたいという意図があったのでしょうか?
ゲームとしては、本来のモンハンにあった生活感は存在しないものの、ボスモンスターとの戦闘部分は十分にモンハンしています。
ただしゲームの難易度はそれ程高くなく、1回の戦闘もそんなに長くはありません。
よってオリジナルを知っていると「あのボスがこんなにいとも簡単に~!」なんて思ったりもするのですが、サクサクとテンポ良くプレイ出来るので、これはこれでアリかな、とも思います。
ここまでテンポ良く進むのであれば、肉を焼いたりとか素材を剥ぎ取ったりなどの部分は省略されていても良いように思えますね。
ただし、大きな難点が・・・ モンスターが少ないこと。
4体のモンスターで1つのレベルが構成されていて、現在はレベル3まで、つまり 12 体しか存在しません。
前述したように難易度が低めでサクサク進むので、モンハンの経験者ならレベル3まではあっという間です。
レベル3からは敵も強くなって苦戦し始めるのですが、強敵が出始めて「さあこれから」と言うところでアッサリ終わるため、ゲームが面白いこともあってボリューム不足を感じざるを得ません。
正直、エンディングになった時は思わず「え、うそ!?」と声を出してしまいました。
まあモンハンというゲームのエンディングは単なる一区切りでしかなく、私もクリアした時点で防具は1つ、武器も数個しか作っていません。
まだまだ出していない武具は数多く、各ステージのクリア評価も低いので、これからのやり込みが本番という感じではあるのですが・・・
それでもステージが少ないのは否めませんね。
この点は今後のアップデートに期待でしょうか。
※現在はアップデートでレベル5まで拡張され、モンスターは 20 体に増えています。
また、後半のモンスターはかなり手強いです。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 800 円と高めの設定ですが、モンハンの経験者にはオススメのゲームですね。
なかなか良くモンハンしてるなと思うはずです。
アクションゲームや格闘ゲームが好きな方にもお勧めです。
ただ、ステージ数を考えると 800 円のボリュームじゃない気もするんですよね・・・
やっぱり素材を集めて上の武器を求めるのは、より強い敵がいるからと言うのもあると思うので、そこそこの武具でも全部クリア出来てしまう現段階では、素材を集めようという気も薄れるというもの。
今後アップデートでモンスターが追加されていくとは思うので、今の時点で購入するのは「先行投資」的な意味も含めてと思った方が良いかもしれません。
※現在は 500 円に値下げされ、ボリュームも増しています。
アレンジ的には、巷では「iPhone に特化したモンスターハンター」と言われていますが、私的にはこれは「海外でもヒットするように調整されたモンスターハンター」という印象を受けました。
日本では大ヒットとなったモンスターハンターですが、海外ではあまり売れていません。
リアルな表現や生活感、非常に強いモンスターなどがあまり欧米向けではなかったようで、そのためゲームを解りやすくし、派手な演出とアクションを加え、サクサクとプレイ出来るようにアレンジした、世界で展開できる iOS 用のモンスターハンター、それがこの モンハンDH である気がします。
ともあれ、うまく作ったなぁと言うのが正直な感想です。
Infinity Blade を参考にした事は確かだと思いますが、それとはまた違う、新しいジャンルのフリック格闘アクションになっていると言えますね。
・モンスターハンター Dynamic Hunting(iTunes が起動します)
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