パイプから流れてくるオイルを様々なアイテムを使って誘導し、指定された場所まで流し込むとクリアになる「流体シミュレーション」の物理パズルゲームが登場しています。
「Feed Me Oil」です。
「オイルを目的の場所まで運ぶ」というゲームは、すでに世界的に評価されている物理パズルゲーム「World of Goo」があり、それを模倣したゲームなのかなと思ったのですが・・・ 全然違いました。
「World of Goo」は「構造物の強度・耐久シミュレートパズル」だったのですが、こちらは流れていく「流体」の道筋を作っていくもので、ゲームとしては ENIGMO によく似ています。
ジャンルとしては「ピタゴラスイッチ系」と言った方が解りやすいでしょうか。
ENIGMO が「水滴」だったのに対し、こちらは「流体」ですから、ある意味「Feed Me Oil」の方が「エニグモタイプのゲームの理想型」と言えるかもしれません。
水ではなくオイルにしているのは、ドロッとした動きの方がゲームとして表現しやすいからではないかと思います。
ステージ内にパイプがあり、これをタップするとオイルが流れてきます。
プレイヤーは壁や床になる「板」、風でオイルを舞い上げる「プロペラ」、回転する風でオイルを巻き込む「輪っか」などのアイテムを設置して、流れ出るオイルがゴールに一定量流れ込むように導いていきます。
ゲームシステムも操作方法も ENIGMO に似ているのですが、ENIGMO が常に水滴が出っ放しだったのに対し、こちらはパイプをタップした時に一定量だけオイルが出て来ます。
つまり、オイルを無駄にするとクリア出来なくなります。
オイルが流れている最中でも、画面をタップするとすぐに配置モードに戻り、オイルの流れは止まります。
配置を変更して再度パイプをタップすると、またオイルが流れ出し、つまり何度でもリトライが可能です。
オイルの流れはかなりリアルで、こうした「流体シミュレート」はプログラム的に難しいと思うのですが、違和感のない見事な液体の流れが表現されています。
ステージによっては特殊なしかけもあり、ボタンを押す事で開く扉、オイルの色を変える染料、押し続けると壁が動くスイッチなどが存在します。
ゴールが2ヶ所にある場合もあり、この時は双方に一定量ずつのオイルを流し込まなければなりません。
何とも言えないアーティスティックなデザインのグラフィックが独特な雰囲気を醸し出していますね。
BGM やサウンドもこのイメージに合ったものになっていて、オルゴールやアコースティックギターなどの特徴的な音色で演奏されます。
パズルとしての難易度は結構高く、かなり配置を考えないとクリア出来ないステージも多いです。
しかし「ヒント機能」があって、これを使うとアイテムの配置場所を1つ教えてもらう事が出来ます。
ヒントはステージごとに使用回数が決まっていて、さらに1度使うとしばらく使用できません。
(追加課金で連続使用できるようにする事も可能です)
なかなか手強いパズルですが、ヒントがあるので行き詰まる事はないでしょう。
またリトライが素早く出来てサクサク操作出来るため、テンポ良くプレイすることが出来ます。
クリア方法が複数あるステージも多く、アイテムを残してクリアする事でクリア評価が高まります。
1ワールドが 15 ステージで構成されており、現時点(2011/6)では3ワールド 45 ステージ。
サクサクプレイ出来る分、集中してやると早く終わってしまいますが、少なすぎるという程ではなく、今後のアップデートでステージは追加される予定です。
以下は Youtube で公開されている公式のプレイムービーです。
価格は 115 円と安く、iPad 専用版(HD 版)もありますが、こちらでも 230 円です。
内容を考えるとお得な値段だと言えるでしょう。
特に欠点と思える部分のない、リーズナブルで高クオリティーなパズルゲームです。
やや取っ付き辛いグラフィックかもしれませんが、オススメ出来るアプリです。
・Feed Me Oil (iTunes が起動します)
・Feed Me Oil HD (iPad 専用版です)
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。