昨年(2010年)3月に登場し、携帯機器とは思えない程の高クオリティーとタッチパネルで昇竜拳が出せる快適な操作性、旧機種でもサクサク動く動作速度で iPhone / iPod touch ユーザーを驚かせた「ストリートファイターIV」に、遂にオンライン対戦バージョンが登場しました!
ストリートファイターIV Volt」です。

前作とは違い iPhone 3GS / iPod touch 第3世代 以降用で、対戦も Wi-Fi 環境のみですが、それでも遂に iPhone で「スト4」をオンライン対戦できる時代がやって来た訳です。
前作の時もそうでしたが、「時代の進歩」を感じざるを得ないアプリですね。

さらに新キャラクター「バルログ」「M.バイソン」「コーディー」も追加され、前作のアップデートで追加されたキャラも一通り含まれており、これで登場キャラクターは総勢 17 名になりました。
前作の公開当初は8名だったのですから、よく増えたものです。

※現在はアップデートで総勢 22 名まで増えています。

オンライン対戦が最大の目玉ですが、1人でのプレイも普通に可能です。

ストリートファイターIV Volt

「ストリートファイターIV」は、対戦格闘ゲームの大定番「ストリートファイター2」の後継的作品です。
「ストリートファイター3」がややマニアックになり過ぎてあまり人気が出なかったのを反省し、スト2時代に原点回帰しつつ、最新技術のグラフィックや演出を盛り込んだゲームです。

iPhone / iPod touch 版はパンチボタンとキックボタンが1つずつで、他に必殺技を出す「SP ボタン」と、セービングアタックと呼ばれる溜め攻撃が出せる「Sボタン」の4ボタン操作になっています。
オリジナルのスト4よりボタンが少なめですが、ボタンの同時押しが難しいタッチパネルに合わせた操作方法になっていて、これでも方向キーとボタンの組み合わせにより多彩なパンチ・キックを出すことが出来ます

また「カンタン必殺技」と「オートガード」を利用する事もでき、カンタン必殺技にすると難しいスティックを操作をしなくても、SP ボタンを押すだけで必殺技を出す事が出来ます。
格闘ゲームというと操作が難しく感じますが、このシステムのおかげで初心者の方でも易しく遊べるゲームになっています


そして今回注目の、Wi-Fi 通信を利用したネットワーク対戦ですが・・・
乱入待ち受け設定」という項目があり、これを「ON」にしておくと、1人でのゲーム中に条件が合ったプレイヤーが見つかると「乱入」されて対戦が始まります。
つまり、他の多くの対戦ゲームのように「人が集まるまで何もせずに待つ」という事はありません
普通にゲームをプレイしながら対戦の開始を待つ事が出来る訳ですね。

また対戦での腕前を示す「BP」というポイントがあり、勝つと上がり、負けると下がります。
俗に言う「レート」のようなもので、乱入待ち受け設定で「相手の強さ」を「同じ強さ」にすると、BP が近い者同士でマッチングされます。
おかげで初心者が上級者にボコボコにされまくる、ということもあまりありません

これらはアーケード(ゲームセンター)の通信対戦ゲームでは当たり前の仕様ですが、家庭用や携帯機器のゲームでは、まだこれらに対応しているものは少ないです。
しかしこの「スト4 Volt」はこれら対戦ゲームの基本かつ理想のシステムが、きっちり導入されています

なお、1人用のゲームはメインとなる「アーケード」、勝ち抜き戦の「エンドレス」、練習モードの「フリーバトル」と「トレーニング」、課題コンボを練習する「チャレンジ」があり、「乱入ON」にしているとチャレンジ以外は全てオンラインプレイヤーの乱入が発生します。
プレイヤーが多い事もあって ON のままだと1人で練習しようと思ってもすぐに乱入されるので、1人でプレイしたい時は忘れずに乱入設定を OFF にしておきましょう

ストリートファイターIV Volt

ストリートファイターIV Volt

肝心の対戦時のレスポンスですが、おおむね良好です。
「おおむね」と言うのは・・・ 回線状態が良い人との対戦なら非常に快適に、それはもう携帯機器とは思えないほどラグ(遅延)を感じない状態で対戦を行えるのですが、回線の状態が悪い場合は、やはりコマ送りのようにラグラグな状態になってしまいます

やってみた感じ、8割方は問題なく、最初にラグっていてもプレイ中に修正される事も多いのですが、たまにまともにプレイするのが辛いほどラグる場合もあります。
この辺は世界規模のアプリですから、海外の人と対戦する事もある訳で、そう言う時は仕方がないと言えるでしょうか・・・

しかし全体としては、実際には存在するはずの通信遅延を全く感じない程のプレイが出来る場合がほとんどで、かなり調整したんだろうなと言うのが伺えます。


また、おまけ機能(?)として「マイアバター」というものがあり、誰かとオンライン対戦をすると、このアバター同士もコマンドバトルのような戦いを行います。
結果は後で見る事ができ、稼いだポイントでアバターを鍛えたり、特技を習得させたり出来ます。
あくまで「おまけ」なのですが、ユニークな機能と言えますね。

ストリートファイターIV Volt

ただ、気になる難点もいくつか見られます。

まず iPhone アプリとして一番マズいと思うのが、メールや MMS の着信、他のアプリからのお知らせやバッテリー警告などのメッセージウィンドウが表示されると、その時点で対戦中の回線が切れてしまうこと
iPhone / iPod touch の動作が一時的に固まってしまうため仕方ないのかもしれませんが、iPhone は携帯電話ですからメールや MMS の着信はあって当たり前。
電話がかかって来た場合はともかく、一瞬のメッセージ表示ですぐに切れてしまうのは、ちょっとどうかと思いますね。

※現在はアップデートで、メールの受信などでは対戦中の回線切れは起こらなくなりました。

もう1つはかなり負荷が大きいアプリであるためか、一旦アプリを落とした後でマルチタスクから起動すると、動作が非常に不安定になる場合がある事。
全体の動作がコマ送りのようになり、プレイし辛いのはもちろん、こんな状態で対戦してしまうと相手に迷惑です。
また、これはアプリが悪い訳ではないのですが、Game Center との通信はマルチタスクから起動するとうまくいかない場合が多いので、この点でも困ります。
そのためアプリを落とした後は、マルチタスクからもアプリを消去して起動し直した方が無難であり、手間がかかります

もう1つ気になる点は、回線が切れた場合、勝っていても勝敗が付かない事
勝つギリギリで回線落ちで逃げられるとガックリ来ます。
前述したように MMS の着信で切れるし、ラグが酷くてやってられない事もあるので、「落ちたらペナルティー」というのは困りますが、せめてどちらかが1本取っている状態で負けている方が落ちた場合は、一本取っている方は勝ちにしても良かったのではないかと思います。
Game Center の仕様上、そういう判別が難しいのかもしれないけど。

※現在はアップデートで、故意の切断を行ったプレイヤーにはペナルティーが付くようになりました。
また、良い対戦相手を賞賛するボタンも追加されています。

ゲームバランスについては、「カンタン必殺技」システムのおかげで、リュウとケンが強すぎる(と言うかお手軽過ぎる)気もしますね・・・
なにせボタンを連打するだけで、タメもなしで波動拳や昇竜拳を隙なく連発できるのですから。
とは言え、「誰でも簡単に扱えるキャラ」はやっぱり必要だと思うので、これはこれで良いのかな、とも思いますが。

以下は Youtube で公開されている公式のプロモーションムービーです。



定価は 800 円、現在(2011/7/3まで)はセールで 600 円になっています。
iPhone アプリとしてはやや高めの価格ですが、この通信対戦の面白さとクオリティーはやはり別格です
対戦格闘が好きな方や、スト2シリーズの経験者の方なら、買って損のないアプリだと断言できます。

iTunes には「アメリカでは初日 115 円で売られてたのに、日本じゃ初日から 600 円もする」という理由で★1レビューを付けている人がいますが、そんな外国のセール価格云々で★1レビューを付けるような人は、私的にはどうかと思いますね。

なお、前作「ストリートファイターIV」にあった、各キャラクターごとの戦術や攻略を教えて貰える「道場」モードは、今作にはありません。
よって「道場」がやりたいなら前作が必要になりますが、それ以外は今作の方がキャラが多いし、1人プレイも普通に用意されているので、無理に前作が必要という訳ではありません。

iPhone / iPod touch の「キラータイトル」の1つだと言って良いでしょう。
初心者の方でも「カンタン必殺技」モードで「リュウ」か「ケン」を選べば十分に戦えるので、この手のゲームをやった事がない方も、ぜひ試してみて欲しいですね。

ストリートファイターIV VOLT (iTunes が起動します)


【 7/5 追記 】
裏ボス「豪鬼」が使えるのを確認しました!
頂いたコメントによると、使用方法は以下の2通りとのことです。

・アーケードの豪鬼を全キャラで、かつノーコンティニューで倒す(難易度問わず)
・ランクマッチ(オンライン対戦)を100戦

アーケードでの豪鬼出現方法は、ノーコンティニューでベガを倒す事です。
上記のどちらかの条件を満たしてメニューに戻ると「豪鬼が使えるようになりました」のメッセージが表示されます。
(こちらで確認したのはランクマッチ100戦による出現です)
オンライン対戦時にも使用可能です。

100勝ではなく「100戦」なので、とにかくオンライン対戦をやっていれば、いずれは使うことが出来ますね。

gouki