綺麗でリアルなグラフィックと、「手段を選ばない警官がギャングと抗争を繰り広げる」というアウトローなストーリーで発売前から話題になっていた、ゲームロフトの FPS / TPS 系ガンシューティング。
それが「9mm」です。
傑作 FPS 「モダンコンバット2」を発売したゲームロフトの新作だけあって、かなり期待されていたタイトルですが、フタを開けてみればゲームと言うよりは、ゲームシーンの付いた「ギャング映画」と言った感じです。
それはそれで良く出来ているのですが、デモシーンが中心の内容と2時間~3時間ほどで終わってしまうボリュームは、やや評価が分かれるところだと思います。
画面左下付近に指を置くとその場所に仮想スティックが現れ、これで移動を行います。
敵がいる時には画面右下に銃撃のボタンが現れます。
スティックの位置が固定されていないのが特殊ですが、FPS 系としては一般的な操作スタイルですね。
銃を複数持っている場合は、画面右上の銃アイコンをスライドすることで別の銃に持ち変えます。
銃撃戦は「モダンコンバット2」のスタイルに似ていて、しゃがみはありますが「ブラザーインアームズ」や「レインボーシックス」のように物陰に身を隠すアクションはありません。
いずれにせよ、遮蔽物に隠れながら戦う事は重要です。
なお、照準は敵に近づけると自動的に吸い付いてくれます。(オートエイム)
もちろん iPhone 4 のジャイロセンサーにも対応しています。
このゲームの特徴は「スローモーションモード」という、その名の通り全体の動きがスローになるモードに任意に入る事が出来ること。
スローボタンを押すと一定時間、攻撃や回避がしやすいスローモーション状態になり、この時は敵の銃弾も目視できるようになります。
映画「マトリックス」の銃弾をスローで回避するシーンを思い浮かべると解りやすいでしょう。
このスローモーションモードを使ってピンチの時に安全な場所に逃げたり、敵を倒しながら突撃したりなどのアクションを簡単に行う事が可能で、そのため他の FPS 系のゲームよりも難易度は低めです。
一度スローモーションを使うとゲージが貯まるまで再使用できませんが、ゲージの回復が中途半端でもその分だけ使用可能で、スロー中にボタンを押すことで任意に中断してゲージを節約する事も出来ます。
※画面では解りにくいのですがスローモーションになっています。 矢印のところにあるのは敵の銃弾で、よく見ると映画マトリックスのような空気の歪みも表現されています。
移動スティックはレーダーも兼ねていて、敵の方向が赤い点で示されます。
ただ、ゲームの中心となるのは実はストーリーが語られる「デモシーン」で、ゲームは「デモシーン」→「銃撃戦シーン」の繰り返しで進行します。
海外のゲームとしては珍しいぐらいデモシーンが多く、かつ長めに挿入され、ゲームの合間にストーリーシーンがあると言うよりは、まるでストーリーの合間にゲームがあるといった印象です。
さらにデモシーン中にマークを素早くタップしたり、画面をスライドしたりする場面もあり、こうした操作が連続で出てくるステージはまさに「デモだけで」進行します。
よって全体としてはゲームと言うよりも、まさに「映画」です。
ストーリーは日本ではあまり見ないタイプの「過激なギャングもの」で、なかなか楽しめるのですが、FPS 系のゲームを期待して購入した人だと拍子抜けするかもしれません。
あと、見た目がクライムゲーム(犯罪なども自由に行えるゲーム)のような印象を受けますが、自由度は全くなく、移動ルートもきっちり決まっている一本道のゲームなので、その点は勘違いしないようにしましょう。
※ストーリーは面白く、先が見たくなる展開が続きます。
セリフは全て日本語の字幕付きで、翻訳がおかしいところも見られません。
※尋問シーン。 ここでは現れる文字をタップする。 こうしたミニゲームがちょくちょく入ります。
主人公は結構暴力的で、情報を吐くまで相手をボコボコにします。
グラフィックはかなり綺麗で、人物の顔や動きにはポリゴン(角張った3D)っぽさをほとんど感じません。
建物や設置物にはやや簡易的な部分も見られますが、グラフィックだけで言えば iPhone / iPod touch のアプリの中でも最高峰であり、iPad 2 ならさらに綺麗なグラフィックになるようです。
そしてもう一つ特筆すべき演出は「サウンド」で、ヒップホップ系のラップミュージックが全編を通して流れており、BGM というよりは「楽曲」です。
これがゲームの雰囲気に非常に良くマッチしています。
「9mm」が期待されていたもう1つの要素は「マルチプレイ」ですが、これは調整が不完全な印象です。
発売当初はオンラインサーバーがまともに動作していなかったようで、先日私が試した時も、2~3分ほどで接続が切れてしまう場合が多くありました。
また体力が少ないのか武器が強すぎるのか、ちょっと被弾しただけですぐ死んでしまうため、一瞬で倒して倒されての展開になってしまいます。
よってあまり銃撃戦という感じではなく、バランス調整も今ひとつな印象ですね。
基本システムは「モダンコンバット2」のものを踏襲していますが、ゲームモードが少なく、相手へのメッセージもないため、「これだったらモダンコンバット2でいいんじゃない?」というのも本音です。
ただ FPS ファンが待ち望んでいた新作ガンシューティングであるため、(現時点では)人は多いです。
※マルチプレイの基本システムはモダンコンバット2とほぼ同じ。 個人戦とチーム戦があり、開始時に使用する武器を選択します。
武器は自身のレベルの範囲で使えるものを、資金で購入しておく必要があります。 しかしこの設定中にやられてしまったりもする・・・
以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
定価は前述したように 600 円。 iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応しています。
クオリティーとしては値段分の価値はあり、本当に一通りプレイした後に「面白かった」と思える「映画」です。
ただ、2~3時間で終わるその内容に 600 円払えるのか・・・ そこが大きな評価の分かれ目でしょう。
このゲーム、欧米ではかなりの高評価となっています。
欧米では一本道の RPG が嫌われる傾向がありますが、FPS 系は一本道でも構わないのでしょうか?
まあ向こうでは 3D グラフィックのゲームと言えば FPS と言うぐらい、FPS 系が人気のジャンルですからね。
一方、日本の iTunes レビューは★3~★5が多く、平均以上だけど海外ほどの高評価ではありません。
なお、このゲームは高クオリティーのゲームであるにも関わらず、iPhone 3GS 以上限定ではありません。
また Android 版の発売も予定されています。
最近のゲームロフトのアプリは本体の性能に合わせてグラフィックの質を自動調整するものが多く、これを利用して旧機種や Android にも対応できるようにしているようです。
iPhone と Android の双方でマルチプレイ対戦出来たら、プレイヤーが多くなり化けるかもしれませんが・・・ どうなるでしょうか。
個人的にはギャング映画として面白かったこともあり満足していますが、人に勧められるかどうかは難しいところですね。
・9mm (iTunes が起動します)
それが「9mm」です。
傑作 FPS 「モダンコンバット2」を発売したゲームロフトの新作だけあって、かなり期待されていたタイトルですが、フタを開けてみればゲームと言うよりは、ゲームシーンの付いた「ギャング映画」と言った感じです。
それはそれで良く出来ているのですが、デモシーンが中心の内容と2時間~3時間ほどで終わってしまうボリュームは、やや評価が分かれるところだと思います。
画面左下付近に指を置くとその場所に仮想スティックが現れ、これで移動を行います。
敵がいる時には画面右下に銃撃のボタンが現れます。
スティックの位置が固定されていないのが特殊ですが、FPS 系としては一般的な操作スタイルですね。
銃を複数持っている場合は、画面右上の銃アイコンをスライドすることで別の銃に持ち変えます。
銃撃戦は「モダンコンバット2」のスタイルに似ていて、しゃがみはありますが「ブラザーインアームズ」や「レインボーシックス」のように物陰に身を隠すアクションはありません。
いずれにせよ、遮蔽物に隠れながら戦う事は重要です。
なお、照準は敵に近づけると自動的に吸い付いてくれます。(オートエイム)
もちろん iPhone 4 のジャイロセンサーにも対応しています。
このゲームの特徴は「スローモーションモード」という、その名の通り全体の動きがスローになるモードに任意に入る事が出来ること。
スローボタンを押すと一定時間、攻撃や回避がしやすいスローモーション状態になり、この時は敵の銃弾も目視できるようになります。
映画「マトリックス」の銃弾をスローで回避するシーンを思い浮かべると解りやすいでしょう。
このスローモーションモードを使ってピンチの時に安全な場所に逃げたり、敵を倒しながら突撃したりなどのアクションを簡単に行う事が可能で、そのため他の FPS 系のゲームよりも難易度は低めです。
一度スローモーションを使うとゲージが貯まるまで再使用できませんが、ゲージの回復が中途半端でもその分だけ使用可能で、スロー中にボタンを押すことで任意に中断してゲージを節約する事も出来ます。
※画面では解りにくいのですがスローモーションになっています。 矢印のところにあるのは敵の銃弾で、よく見ると映画マトリックスのような空気の歪みも表現されています。
移動スティックはレーダーも兼ねていて、敵の方向が赤い点で示されます。
ただ、ゲームの中心となるのは実はストーリーが語られる「デモシーン」で、ゲームは「デモシーン」→「銃撃戦シーン」の繰り返しで進行します。
海外のゲームとしては珍しいぐらいデモシーンが多く、かつ長めに挿入され、ゲームの合間にストーリーシーンがあると言うよりは、まるでストーリーの合間にゲームがあるといった印象です。
さらにデモシーン中にマークを素早くタップしたり、画面をスライドしたりする場面もあり、こうした操作が連続で出てくるステージはまさに「デモだけで」進行します。
よって全体としてはゲームと言うよりも、まさに「映画」です。
ストーリーは日本ではあまり見ないタイプの「過激なギャングもの」で、なかなか楽しめるのですが、FPS 系のゲームを期待して購入した人だと拍子抜けするかもしれません。
あと、見た目がクライムゲーム(犯罪なども自由に行えるゲーム)のような印象を受けますが、自由度は全くなく、移動ルートもきっちり決まっている一本道のゲームなので、その点は勘違いしないようにしましょう。
※ストーリーは面白く、先が見たくなる展開が続きます。
セリフは全て日本語の字幕付きで、翻訳がおかしいところも見られません。
※尋問シーン。 ここでは現れる文字をタップする。 こうしたミニゲームがちょくちょく入ります。
主人公は結構暴力的で、情報を吐くまで相手をボコボコにします。
グラフィックはかなり綺麗で、人物の顔や動きにはポリゴン(角張った3D)っぽさをほとんど感じません。
建物や設置物にはやや簡易的な部分も見られますが、グラフィックだけで言えば iPhone / iPod touch のアプリの中でも最高峰であり、iPad 2 ならさらに綺麗なグラフィックになるようです。
そしてもう一つ特筆すべき演出は「サウンド」で、ヒップホップ系のラップミュージックが全編を通して流れており、BGM というよりは「楽曲」です。
これがゲームの雰囲気に非常に良くマッチしています。
「9mm」が期待されていたもう1つの要素は「マルチプレイ」ですが、これは調整が不完全な印象です。
発売当初はオンラインサーバーがまともに動作していなかったようで、先日私が試した時も、2~3分ほどで接続が切れてしまう場合が多くありました。
また体力が少ないのか武器が強すぎるのか、ちょっと被弾しただけですぐ死んでしまうため、一瞬で倒して倒されての展開になってしまいます。
よってあまり銃撃戦という感じではなく、バランス調整も今ひとつな印象ですね。
基本システムは「モダンコンバット2」のものを踏襲していますが、ゲームモードが少なく、相手へのメッセージもないため、「これだったらモダンコンバット2でいいんじゃない?」というのも本音です。
ただ FPS ファンが待ち望んでいた新作ガンシューティングであるため、(現時点では)人は多いです。
※マルチプレイの基本システムはモダンコンバット2とほぼ同じ。 個人戦とチーム戦があり、開始時に使用する武器を選択します。
武器は自身のレベルの範囲で使えるものを、資金で購入しておく必要があります。 しかしこの設定中にやられてしまったりもする・・・
以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
定価は前述したように 600 円。 iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応しています。
クオリティーとしては値段分の価値はあり、本当に一通りプレイした後に「面白かった」と思える「映画」です。
ただ、2~3時間で終わるその内容に 600 円払えるのか・・・ そこが大きな評価の分かれ目でしょう。
このゲーム、欧米ではかなりの高評価となっています。
欧米では一本道の RPG が嫌われる傾向がありますが、FPS 系は一本道でも構わないのでしょうか?
まあ向こうでは 3D グラフィックのゲームと言えば FPS と言うぐらい、FPS 系が人気のジャンルですからね。
一方、日本の iTunes レビューは★3~★5が多く、平均以上だけど海外ほどの高評価ではありません。
なお、このゲームは高クオリティーのゲームであるにも関わらず、iPhone 3GS 以上限定ではありません。
また Android 版の発売も予定されています。
最近のゲームロフトのアプリは本体の性能に合わせてグラフィックの質を自動調整するものが多く、これを利用して旧機種や Android にも対応できるようにしているようです。
iPhone と Android の双方でマルチプレイ対戦出来たら、プレイヤーが多くなり化けるかもしれませんが・・・ どうなるでしょうか。
個人的にはギャング映画として面白かったこともあり満足していますが、人に勧められるかどうかは難しいところですね。
・9mm (iTunes が起動します)
「FPS」は「一人称視点」の意味ですので、
このゲームは「TPS」かと。
ガンシューティング=FPS
みたいな勘違いしてる人もたまにいますよね・・・
レートの関係で600円に下がったとはいえ、
loftは人物に質量がないので買うのを迷ってしまいます。
MaxPayneとか、この手のジャンルは好きなんですけどね・・・