※このゲームは 2016年8月 に運営終了しました。

「怪盗ロワイヤル」と「デジタルモンスター」(デジモン)を合体させたような、高クオリティーなソーシャルゲームが登場し iTunes のランキング上位に位置し続けています。
その名も「マジモン」で、「マジック&モンスター」の略ですが、どう見てもデジモンを意識した名前ですね。

グラフィックはどちらかと言うと「ポケモン」に近く、日本のヒットゲームの要素をゴチャ混ぜにしたような感じです。
発売したのはハンゲームで、昨日の「天極牌」に続きハンゲームのアプリの紹介になりますが、実はハンゲームは7月後半から8月にかけて数多くのアプリを次々と投入しています。
「天極牌」と「マジモン」もその1つな訳ですが、夏休みに入るこの時期に一気に攻勢をかけようという計画なのでしょうか・・・?

そしてその中でも一番人気になっているのがこの「マジモン」な訳ですが、やってみるとその理由もよく解ります。
これは怪盗ロワイヤル系のソーシャルゲームの中で、現時点の頂点に立つゲームと言って良いかもしれません。

マジモン

クエスト(ミッション)部分は、俗に言う「ポチポチゲー」です
任務を選び、ボタンをポチポチ押していれば体力(エネルギー)が減って達成度が上昇、100 %になれば任務完了というシンプルなもの。
達成すれば次の任務に進むことができますが、達成する前に体力(エネルギー)が尽きたら回復するまでしばらく待たなければなりません。

このゲームの場合、任務の進行はマップ内にあるアイコンを探してタップします。
よってただボタンを押すだけではないのですが、基本的には同じですね。
任務の進行に合わせて経験値とお金を入手でき、経験値が一定量貯まるとレベルアップします。

任務の最後にはバトルを行いますが、このバトルは他のゲームとはやや異なります
バトル自体は双方が持っているモンスターが表示された後、すぐに結果が表示されるシンプルなものですが、内部的にはドラクエのようなターン制のコマンドバトルが繰り広げられており、その内容は勝敗画面で「バトル詳細」をタップする事で閲覧できます。

そしてこのゲームのバトルは1対1ではなく、最大5体のモンスターと魔法1つで「チーム」を組んで行います
内部的には、互いにモンスターを召還して相手を攻撃し、マスターが倒れるか、モンスターが全滅するまで戦います。
5体で戦うため、どのような編成にするかがバトルのポイントになりますね。

モンスターの持っているスキルも非常に豊富で、地上の敵から攻撃を受けなくなる「飛行」や、飛行ユニットを撃墜する「撃ち落とし」など、明確な相性があるスキルも存在します。
スキルはかなり大量にあるので、それをどう組み合わせていくかが攻略の大きなポイントになります。

マジモン

任務を進行させることで「悪魔の骨」などの召還用アイテムも手に入ります。
これとお金を使って「召還屋」でモンスターを召還し、編成に加えられます。

モンスターには多数の種類があって、何が出てくるか解らないので、いわゆる「ガチャ」ですね。
ただ「合成屋」で主力のモンスターに不要なモンスターを合成することで、主力のモンスターのレベルをアップさせる事が出来るので、いらないモンスターでもレベルアップの素材になります。

他プレイヤーとバトルし、マジックのかけらの奪い合い行うことも出来ます。
任務を達成してボスを倒すとマジックの「かけら」を入手でき、これを5色集めると魔法が完成してチーム編成に加えることが出来るのですが、このかけらは他のプレイヤーに勝負を挑まれて負けると奪われてしまいます。

この「勝負を挑まれる」というのはサーバー側で自動的に処理されており、戦いの模様が画面に表示されたりはしません。(後で「ログ」で確認することはできます)
しかしこちらも自由に他プレイヤーにバトルを挑むことができ、「狙うマジックのかけら」を設定すれば勝利後にそれを奪うことが出来ます

奪ったかけらもすぐに奪われる可能性がある訳ですが、5色集めて完成すると「かけら」ではなくなるので、もう奪われることはありません。
この辺は「怪盗ロワイヤル」の「お宝」のシステムに似ていますが、このゲームは完成した魔法を活用したり合成したりできるので、それが更なるチームの強化に繋がります。

バトルを挑むには「マナ」というポイントが必要になります。
エネルギーが任務のための体力、マナがバトルのための体力ですね。
両方なくなったらしばらく待たなくてはなりませんが、マナがある時はどんどんバトルを挑んでも構いません
やはり他プレイヤーとの戦いの方が、勝利できれば嬉しいし、戦いの模様も参考になりますね。

マジモン

そしてこのアプリの最大の特徴で、既存のソーシャルゲームより圧倒的に勝るのが・・・ そのグラフィックや演出でしょう。

「怪盗ロワイヤル」や「100万人の信長の野望」など、グリーやモバゲーでは数多くのソーシャルゲームがプレイされています。
しかしこれらのゲームは所詮「ブラウザゲーム」です。
グラフィックも演出も、ガラケーのブラウザでも実行できる範囲に過ぎません。
既存のゲームソフトのような動きや演出、グラフィックやサウンドは、当たり前ですが期待出来ない訳です。

しかし「マジモン」は iPhone アプリであり、ブラウザではありません。
グラフィックや演出、サウンドなどは全て iPhone / iPod touch アプリのレベルです。(しかも iPhone アプリとしてもクオリティーは高めです)
ですからブラウザゲームとは全く違う見栄えで、それでいて既存の怪盗ロワイヤル系のゲーム性も十分に再現されています。
冒頭で「怪盗ロワイヤル系のソーシャルゲームの中で現時点の頂点に立つゲーム」と言ったのは、まさにこのためで、ブラウザゲームではない「ゲームソフト」のソーシャルゲームと言えます。


まあ基本的なところは「怪盗ロワイヤル」なので、非常にシンプルな内容であり、ゲーマーとしては物足りないのも本音です。
任務はアイコンをポチポチ押していくだけだし、モンスターのスキルをカスタマイズしたり出来る訳ではないし、出来る事は多くありません。

ただ怪盗ロワイヤルはシンプルだからこそ万人ウケしたというのがあるし、ソーシャルゲームはあまり複雑になっても面倒になるので、これはこれで良いのでしょうね。
頻繁に他プレイヤーとバトルを行えるシステムなのでソーシャルゲームとしての面白さは十分ですし、チーム編成など独自の面白さもあります。

アプリ自体は無料で、ハンゲームのアプリですがハンゲーム ID の登録は必須ではなく、未登録(ゲストアカウント)のままでもプレイ可能です。
ただハンゲーム ID を登録しなければ有料課金などを利用することは出来ず、また表示されるアバターの姿はハンゲームのサイトのアバターが流用されるので、ハンゲーム ID がなければ変更できません。
有料課金はエネルギーやマナを回復させたり、レアモンスターが出やすい有料召還を行ったりするのに使用できますが、課金するつもりがないなら未登録のままでも良いと思います。

iTunes のダウンロード数と★5の数が圧倒的ですが、それも解る出来栄えです。
やはりスマートフォンの時代には、ソーシャルゲームもこうでなくては」と思うアプリですね。
システムや雰囲気は他のゲームのパクリですが、パクったからと言って良いものが出来るとは限らない訳で、それを上手く融合させて高クオリティーのアプリに仕上げていると言えます。

ソーシャルゲームについてはグリーとモバゲーに一日の長があり、少し前までのハンゲームのソーシャルゲームは「劣化モバゲー」「劣化グリー」に過ぎない印象だったのですが、ハンゲームらしい方向でスマホ向けソーシャルゲームを作って来たと言えますね。

・マジモン (運営終了)