この春からテレビで盛んに CM が行われているモバゲーのスマートフォン用ソーシャルゲーム
それがついに iPhone / iPod touch にも登場しました。
忍者ロワイヤル」です。

※2013年4月に運営終了しました。

そしてこれにより、mobage(モバゲー) のアプリが正式に iTunes 市場に登場。 iPhone でも「モバゲー」「グリー」「ハンゲーム」の三社競合の幕が切って落とされました。
すでに世界各国の優秀なゲームアプリが出そろっている iPhone / iPod touch において、この三社が今後どのような展開を見せるのか、注目したいところですね。

モバゲーは今回、ポータルとなる「モバゲー」(iTunes の登録名は mobage ではありません)と「忍者ロワイヤル」の他に、リバーシ(オセロ)ソリティアのアプリも公開しています。
これらも少し扱っておきたいと思います。

忍者ロワイヤル

モバゲーのソーシャルゲームなので、初回起動時にはモバゲーの ID とパスワードの入力が求められます
モバゲーへの会員登録をしていない場合は当然これも必要です。
よって手間がかかり、メールや携帯番号などを登録しなければならない点も心配がありますが、一度 ID とパスワードを入力するとそのデータが保存され、2度目以降は起動と同時に自動でアクセスしてくれるようになります。

グリーのアプリのように、わざわざポータルアプリを経由してアカウント認証を行わないと起動できない、という事もありません。
グリーのアプリは登録が必要になる事についての批判が多発していましたが、今回のモバゲーではそういう意見があまり見られません。 これはログインやアクセスの手間が少ないためだと思われます。
しかし最近は会員登録をしなくても利用できるハンゲームのアプリが出て来ているので、それと比べたら面倒なのは否めませんが。


ゲーム内容は「怪盗ロワイヤルのバトルシーンがアクションゲームになったもの」ですね。

まずはエネルギー(体力)を消費して達成度を上げていく、怪盗ロワイヤル系おなじみのミッションを進めます。
これは単にボタンをポチポチ押していくだけですが、忍者ロワイヤルでは押すたびにスロットが回り、その結果に応じてアイテムやお宝を貰える場合があります
また、そのスロットで「スペシャルミッション」のマークが出た場合、アクションゲームになる戦闘シーンに移行します

アクションゲームは出てくる敵や標的をタップやスラッシュ(フリック)で倒していくもので、内容としては Fruit Ninja に似ています。
ただ、タップで倒す敵にスラッシュ(斬り攻撃)は効かず、逆にスラッシュで倒す敵にタップ(手裏剣)は効かないため、双方を使い分ける必要があります

1回のゲーム時間は非常に短く 20 秒ほどで終わります
敵も攻撃してきますが、ザコ戦で敗北してしまうことはまずありません。
しかしミッションのラストにはボス戦があり、ここはそれなりに手強い敵が出て来ます。 ちょっとしたストーリーシーンも表示されます。

また、ミッションとは別にお宝の奪い合いが出来る「バトル」があり、これは他プレイヤーの忍者との戦いになります。
他プレイヤーの強さはその人のアイテム(装備)に応じていて、約 20 秒の制限時間をオーバーしても敗北になるため、防御力が高い相手は倒し辛くなります。
また、お宝に「罠」がしかけられていると先制でダメージを受けてしまいます。

バトルを挑めるのは6時間に1回なので、そんなに頻繁には挑めません。
ただ、レベルアップ時にミッションやバトルに必要なポイントは回復します。

忍者ロワイヤル

忍者ロワイヤル

テレビ CM などでスマフォ用のソーシャルゲームだと盛んにアピールしていただけあり、グラフィックや演出・サウンドはガラケーではなく、スマートフォンのレベルです
ゲーム中の動作はもちろん、画面切り替え時にアイコンが動いたり、他プレイヤーからの攻撃を受けると矢文が飛んできたり、仲間申請を伝書鳩が運んで来るなど、細かい演出も良く出来ています。
ちゃんと「スマートフォン時代のソーシャルゲーム」になっていて、iPhone で見ても見劣りはしないグラフィックですね。

ただゲーム性に関しては、クエストは基本的にはスロットを回すだけのシンプルなもの。
アクションシーンもややスラッシュの反応が悪く、斬り始めに当たり判定がない、一直線に斬っても中間の敵が残るなど微妙な点があります。
またまっすぐ斬らなくても、左右に往復させたり円を描くように指を動かしていても連続で斬れてコンボも繋がるので、スラッシュで斬ると言うよりは「敵をなぞる」と言った方が正しく、あまり「斬っている」という感覚がありません。

「スラッシュアクションゲーム」として見ると Fruit Ninja の方が面白く、それが定番になっている iPhone / iPod touch ではゲームとしては見劣りするのは否めませんね。

しかしただボタンを押すだけ、バトルも自動処理で行われるだけの他のソーシャルゲームよりはやっていて面白く、「怪盗ロワイヤル系ソーシャルゲーム」としては一番遊べると思います
まあ戦闘がアクションゲームになっているだけに、逆に従来のグリーやモバゲーのユーザーの中には嫌う人もいるかもしれません。
ただ私のようなゲーマーにとっては、間違いなくこちらの方が面白いです。


今回モバゲーが公開した他のアプリについてですが、ポータル(中心となるアプリ)の「モバゲー」は、ブラウザから起動したモバゲーのスマートフォン用サイトとあまり変わりません。
アプリをタップするだけで起動できるのは良いのですが、ここからブラウザ型ソーシャルゲーム(怪盗ロワイヤルなど)の実行は行えないのが欠点です。(グリーのポータルアプリは実行できる)
アバターの変更や他のアプリの起動は可能です。
(ちなみに iPhone アプリではアバターの変更が行えなかったグリーハンゲームも、現在はアプリ側でアバターの変更が可能になっています)

ゲームは現時点で「リバーシ」と「ソリティア」の2つを公開していますが・・・
リバーシは、普通のオセロですね。 悪くはなく操作性も良好、BGM も良くてハイスコア登録もあります。 また絵柄をかわいい「ネコ」に出来る設定も備わっています。
しかし特別に良い訳でもなく、ハンゲームのようにオンライン対戦出来る訳でもなく、まあ普通です

一方、「ソリティア」は・・・ これはダメです
カードが小さくてあまりにも見辛さ過ぎ。 グラフィックにも特筆できる部分がなく、ガラケーレベルですね。
無料だからまだ許されますが、iPhone / iPod touch にはもっと高クオリティーで無料の「ソリティアシティライト」などがあるので、使う価値はないです。

モバゲー

この2つに関しては、「なんとかお盆前、夏休み中に iPhone でモバゲーをスタートさせたかったけど、忍者ロワイヤルだけじゃポータルの意味がないので、とりあえず間に合わせで用意した」みたいな雰囲気があります。
おまけにオンライン要素はほとんどないのに、通信できる状況でないと起動できません
私的には忍者だけでも良かったような・・・ とか思ったり。

と言う訳で「忍者ロワイヤル」、あまりゲーム性に期待してはいけませんが、お宝争奪戦のソーシャル要素が楽しめ、気軽に楽しめるアクションゲームでもあるので、モバゲーへの登録に抵抗がなければ試してみても良いと思います。
ゲーマーには物足りないレベルではありますが、現時点でこの手の iPhone / iPod touch のソーシャルゲームは「マジモン」と「忍者ロワイヤル」が二強で、この2つが「スマートフォン時代のソーシャルゲーム」と言えるでしょう。
(グリーの探検ドリランドはガラケーのブラウザ型ソーシャルゲームです)

いよいよ iPhone に進出してきたモバゲー。 乗り出して来たからにはこのまま攻勢をかけて来ると思われます。
このアプリを見る限り、グラフィックなどのクオリティーは今後もスマートフォンに相応しいものが期待出来そうです。
問題はゲーム性。 あくまでガラケースタイルのライトユーザーを重視した簡易的なゲームのみをメインにするのか、それともゲーマーも納得出来るような大型タイトルを用意してくるのか。
モバゲーは昨年末から、3D グラフィック用のシステム「Unreal Engine 3」の導入や、スマートフォン用アプリ開発ツール「ngCore」の提供など、業界を賑わせる発表を次々と行っています。
アメリカでもモバイルアプリ市場の一番の成長株だと見られているようで、注目したいところですね。

・忍者ロワイヤル (運営終了)