2009 年に XBOX 360 で発売されたアドベンチャーゲーム(と言うかノベルゲーム)で、その内容が評判となり約1年後の 2010 年には Windows 版が発売。
さらに Windows 版の好評を受けて 2011年4月 にはアニメがスタート、6月に PSP 版も発売され、そして先日 iPhone / iPod touch 版まで登場したという「想定科学アドベンチャー」。
それが「STEINS;GATE」(シュタインズ・ゲート)です。
このシュタインズゲートという物語は、オカルト好きには有名な自称タイムトラベラー「ジョン・タイター」という人の話が元になっています。
すでにタイムマシンが実用化されている 2036 年からやって来たと主張していた人物で、彼の話によると彼が過去に来た時点で歴史の改変が行われているため、異なる世界線(俗に言うパラレルワールド)が生じ、彼のいた世界線では西暦 2000 年問題によるアメリカの混乱で世界は第三次世界大戦に向かっていったのですが、彼も予測していなかった改変によってこの世界線(我々の世界)では西暦 2000 年問題は発生しておらず、そのため彼がいた世界線とは大きく異なる歴史になっている。 しかし彼のいた世界線は別に存在しているため、そちらの歴史が変わる訳ではない、というものです。
「ジョン・タイター」については検索すれば関連した話が数多く見つかるので詳細は省きますが、この話に日本の妄想癖で中二病の主人公が作ったサークルが関わるという形で物語は展開していきます。
ただ、話に出てくるタイムトラベルやパラレルワールドの理論については実際の物理学的解釈に基づいているため、オカルトではなく「想定科学アドベンチャー」と称されています。
私はこの「シュタインズゲート」というゲームや関連作品はまだ見たことがなかったのですが、ジョン・タイターの話は知っていたため、以前から興味のあったゲームではありました。
内容はタイムトラベルが関わる SF サスペンスのアドベンチャーゲームです。
しかしアドベンチャーゲームと言ってもプレイヤーがコマンドを入力したり行動を選択したりする場面はほとんどなく、基本的にはストーリーを見ていくだけで進行します。
ですからアドベンチャーゲームと言うより、「ノベル(小説)ゲーム」と言った方が正しいでしょう。
ただし選択肢が全くない訳ではなく、ストーリーの途中で携帯電話に通話やメールが入ることがあります。
特にメールは頻繁に受信し、場面によっては自分がメールを送信する機会もあります。
これらの通話やメールは携帯電話をオープンし、通話や受信のボタンを押すことで実行できるのですが、あえて実行せずにストーリーを進めることも可能です。
例えば人と話をしている時に通話が来たとして、それに出た場合は通話相手の所に行く事になりますが、出なかった場合は話している人との会話を続行する、といった形で物語が分岐する場合があります。
この携帯電話は iPad 版の場合は右上のボタンを押すか、画面右側を上にフリックすることで開くのですが、iPhone / iPod touch 版の場合は「本体を縦にする」ことで携帯の画面になります。
つまり実際の携帯を使うように縦に持ち変えて扱う訳で、より臨場感のある操作になってますね。
他にも二本指タップでメニュー表示、下フリックで過去ログ表示、右フリックで文章スキップなど、タッチパネルに合わせた操作方法になっています。
グラフィックも Retina ディスプレイに対応しており、メニューや用語解説などもレイアウトが変更されていて、単なる移植ではなく、ちゃんと iPhone / iPad 向けに調整されたものになっています。
ゲームは前述したようにストーリーを読み進めていくことで進行しますが、セリフはなんと全編フルボイス。
さらに人物の口パクはもちろん表情も頻繁に変わるため、まるでアニメを見ているような感じです。
ストーリー的にも秋葉原が舞台でオタク用語が連発されるため、キャラクターは萌え絵と言う訳ではありませんが、アニメっぽい雰囲気がありますね。
内容的にはライトノベルと言えるでしょうか。
ただ、この独特の雰囲気がネックでもあり、まず主人公が痛い発言を連発する妄想爆発の厨二病患者。
終始恥ずかしい発言を連発しまくり、痛々しくてセリフを読んでられないこともあります。
さらに仲間も癒し系だけど電波でメンヘラな女の子と、常に 2ch 用語で喋るデブオタク。
ネコミミのメイド喫茶で話が進んだりして、あまりのオタクっぷりに付いて行けない場面も多いです。
ストーリーはシリアスな話とオタク系のゆるい話が交互に繰り返される形で進行し、つまり中二病やオタクな部分が「息抜き」になっているのですが、ネットカルチャーやオタクカルチャーに疎い「一般人」の人だと、見てられないかもしれません・・・
しかしストーリーは現代物理学理論とオカルト的多世界解釈、サスペンスとアキバ系の話が融合した非常に先が見たくなる面白いもので、思わず話に引き込まれてしまいます。
さらにボリュームもかなりあり、実はすでに 10 時間以上プレイしているのですが、まだ全然終わりが見えません。
(思わず徹夜でやってしまい、早朝にこの記事を書いています・・・ そのぐらい止められない展開になります)
これでヒロインごとのマルチエンディング、さらにその先の真のエンディングがあるのですから、どれだけボリュームがあるんだという感じです。
定価は 3000 円と iPhone / iPad のアプリとしてはかなり高額ですが、一度やり始めたら当分は遊べるゲームだと思います。
内容的にも XBOX 360 で発売されていた「プラチナコレクション」(CG などが追加されたもの)と同じなので、他機種版と比べると、むしろ安いとも言えます。
ただしフルボイスのためかアプリ容量は 1.8 GB以上あるので注意して下さい。
オタク系サブカルチャーが嫌いな人には向きませんが、私的にはオススメしたいアプリです。
買いやすい価格ではありませんが、値段に見合う内容が備わっている作品だと思います。
・STEINS;GATE (iTunes 起動、iPhone / iPod touch 版)
・STEINS;GATE HD (iPad 専用版。値段は同じです)
さらに Windows 版の好評を受けて 2011年4月 にはアニメがスタート、6月に PSP 版も発売され、そして先日 iPhone / iPod touch 版まで登場したという「想定科学アドベンチャー」。
それが「STEINS;GATE」(シュタインズ・ゲート)です。
このシュタインズゲートという物語は、オカルト好きには有名な自称タイムトラベラー「ジョン・タイター」という人の話が元になっています。
すでにタイムマシンが実用化されている 2036 年からやって来たと主張していた人物で、彼の話によると彼が過去に来た時点で歴史の改変が行われているため、異なる世界線(俗に言うパラレルワールド)が生じ、彼のいた世界線では西暦 2000 年問題によるアメリカの混乱で世界は第三次世界大戦に向かっていったのですが、彼も予測していなかった改変によってこの世界線(我々の世界)では西暦 2000 年問題は発生しておらず、そのため彼がいた世界線とは大きく異なる歴史になっている。 しかし彼のいた世界線は別に存在しているため、そちらの歴史が変わる訳ではない、というものです。
「ジョン・タイター」については検索すれば関連した話が数多く見つかるので詳細は省きますが、この話に日本の妄想癖で中二病の主人公が作ったサークルが関わるという形で物語は展開していきます。
ただ、話に出てくるタイムトラベルやパラレルワールドの理論については実際の物理学的解釈に基づいているため、オカルトではなく「想定科学アドベンチャー」と称されています。
私はこの「シュタインズゲート」というゲームや関連作品はまだ見たことがなかったのですが、ジョン・タイターの話は知っていたため、以前から興味のあったゲームではありました。
内容はタイムトラベルが関わる SF サスペンスのアドベンチャーゲームです。
しかしアドベンチャーゲームと言ってもプレイヤーがコマンドを入力したり行動を選択したりする場面はほとんどなく、基本的にはストーリーを見ていくだけで進行します。
ですからアドベンチャーゲームと言うより、「ノベル(小説)ゲーム」と言った方が正しいでしょう。
ただし選択肢が全くない訳ではなく、ストーリーの途中で携帯電話に通話やメールが入ることがあります。
特にメールは頻繁に受信し、場面によっては自分がメールを送信する機会もあります。
これらの通話やメールは携帯電話をオープンし、通話や受信のボタンを押すことで実行できるのですが、あえて実行せずにストーリーを進めることも可能です。
例えば人と話をしている時に通話が来たとして、それに出た場合は通話相手の所に行く事になりますが、出なかった場合は話している人との会話を続行する、といった形で物語が分岐する場合があります。
この携帯電話は iPad 版の場合は右上のボタンを押すか、画面右側を上にフリックすることで開くのですが、iPhone / iPod touch 版の場合は「本体を縦にする」ことで携帯の画面になります。
つまり実際の携帯を使うように縦に持ち変えて扱う訳で、より臨場感のある操作になってますね。
他にも二本指タップでメニュー表示、下フリックで過去ログ表示、右フリックで文章スキップなど、タッチパネルに合わせた操作方法になっています。
グラフィックも Retina ディスプレイに対応しており、メニューや用語解説などもレイアウトが変更されていて、単なる移植ではなく、ちゃんと iPhone / iPad 向けに調整されたものになっています。
ゲームは前述したようにストーリーを読み進めていくことで進行しますが、セリフはなんと全編フルボイス。
さらに人物の口パクはもちろん表情も頻繁に変わるため、まるでアニメを見ているような感じです。
ストーリー的にも秋葉原が舞台でオタク用語が連発されるため、キャラクターは萌え絵と言う訳ではありませんが、アニメっぽい雰囲気がありますね。
内容的にはライトノベルと言えるでしょうか。
ただ、この独特の雰囲気がネックでもあり、まず主人公が痛い発言を連発する妄想爆発の厨二病患者。
終始恥ずかしい発言を連発しまくり、痛々しくてセリフを読んでられないこともあります。
さらに仲間も癒し系だけど電波でメンヘラな女の子と、常に 2ch 用語で喋るデブオタク。
ネコミミのメイド喫茶で話が進んだりして、あまりのオタクっぷりに付いて行けない場面も多いです。
ストーリーはシリアスな話とオタク系のゆるい話が交互に繰り返される形で進行し、つまり中二病やオタクな部分が「息抜き」になっているのですが、ネットカルチャーやオタクカルチャーに疎い「一般人」の人だと、見てられないかもしれません・・・
しかしストーリーは現代物理学理論とオカルト的多世界解釈、サスペンスとアキバ系の話が融合した非常に先が見たくなる面白いもので、思わず話に引き込まれてしまいます。
さらにボリュームもかなりあり、実はすでに 10 時間以上プレイしているのですが、まだ全然終わりが見えません。
(思わず徹夜でやってしまい、早朝にこの記事を書いています・・・ そのぐらい止められない展開になります)
これでヒロインごとのマルチエンディング、さらにその先の真のエンディングがあるのですから、どれだけボリュームがあるんだという感じです。
定価は 3000 円と iPhone / iPad のアプリとしてはかなり高額ですが、一度やり始めたら当分は遊べるゲームだと思います。
内容的にも XBOX 360 で発売されていた「プラチナコレクション」(CG などが追加されたもの)と同じなので、他機種版と比べると、むしろ安いとも言えます。
ただしフルボイスのためかアプリ容量は 1.8 GB以上あるので注意して下さい。
オタク系サブカルチャーが嫌いな人には向きませんが、私的にはオススメしたいアプリです。
買いやすい価格ではありませんが、値段に見合う内容が備わっている作品だと思います。
・STEINS;GATE (iTunes 起動、iPhone / iPod touch 版)
・STEINS;GATE HD (iPad 専用版。値段は同じです)
日本でこういう話をやろうとしたら、ゲームとかアニメでオタクっぽく仕上げないと駄目なんですかねえ。
これで一般の層に届かず、埋もれてしまうのがとても勿体無く思います。面白いけど、やっぱり言葉使いとかアニメっぽいジョークにイラッとしてしまう、、。