レールの上を進んで来るカラフルなボールの列に、発射台からボールを撃ち込んで、同じ色のボールをそろえて消していくという「パズループ/ZUMA」系のゲームに新作が登場しました。
「Luxor 2」です。
この系統の元祖は パズループ というゲームで、それを元に ZUMA というゲームが作られます。
ZUMA は iPhone では発売されていませんが、Sparkle というゲームがそれによく似ています。
そしてその ZUMA を元にして Luxor というゲームが作られますが、iPhone では先に StoneLoops という類似のゲームが発売されており、Luxor の開発元はそれを盗作だとしてアップルに提訴。
Luxor も言わば ZUMA のパクリな訳ですが、これにより StoneLoops は大人気だったにも関わらず、AppStore から削除されてしまったという経緯があります。
この辺は前述のゲームの解説ページで詳しく扱っているので、ここではこれ以上は語りません。
ともかく、その Luxor の続編として先月登場したのが Luxor 2 です。
この Luxor 2 って、アイテムの演出などがすごく StoneLoops に酷似してるんですが・・・
いや、もうややこしいから言うのはやめとこう・・・
レールの上をボールの列が転がって来て、そこに画面下の発射台から手玉を撃ち込み、同色のボールを3つ以上並べると消すことが出来ます。
ボールを消した時、消えたボールの両側にある色が同じだと引き寄せられてくっつき、それにより同色のボールが3つ以上そろうと連鎖で消えていきます。
この辺りはパズループ系の基本通りですが、このゲームがパズループや ZUMA と違うのは、発射台が一番下のラインにあり左右に動けることと、ボールはまっすぐ上にしか飛ばせないこと。
ちなみにパズループは発射台が画面中央に固定されていて、360 度にボールを飛ばす形でした。
ボールの列を消していくと画面上部のバーグラフが伸びていき、これが最大になった後にボールをすべて消去するとステージクリア。
ボールを消しきれず、レールの終点まで到達してしまうとミスになります。
多数のボールをまとめて消したり、連鎖を発生させるとアイテムや宝石、アンクコインなどが落ちてきます。
宝石はスコアになり、アンクのコインは 30 枚集めると 1UP 。
アイテムは雷が落ちてきてボールを破壊したり、ファイアーボールでまとめて破壊できたり、針を発射してボールを1つずつ壊せるなど、様々なものが存在します。
Luxor 2 の最大の特徴は、そのグラフィックでしょう。
古代エジプトをモチーフにした非常に美しい背景が描かれています。
立体的な遺跡のステージ、壁画のようなステージ、船の上を模したステージなどバラエティーに富んでいて、しかもその多くがハイセンスです。
これだけ細かい書き込みのグラフィックがステージごとに用意されているというのは、かなり凄いですね。
アイテムを取った時の演出も強化されており、前作は他の同種のゲームと比べると地味な印象がありましたが、今作はむしろこのタイプのゲームで最も見栄えのするものに変化しています。
ゲームとしては無難な作りで、特に欠点と思える部分はありません。
難易度も控えめで、誰でも楽しめるゲームに仕上がっています。(難易度は選択も可能です)
ステージも 80 以上ありボリュームも十分です。
ただ強いて言うと、ゲーム自体は前作とほとんど変わっていないのが難点でしょうか・・・?
「2」と言うからにはゲーム性も拡張されていることを期待しますが、ゲームシステムは全くと言って良いほど同じです。 ボーナスステージが付いたぐらいですね。
だからある意味、「グラフィックがパワーアップした Luxor 1」とも言えます。
まあこの辺は前作をやってない人だと関係ないし、元々完成されたゲームシステムなので、ヘタにいじっておかしくなるより良いのかもしれません。
ゲームの注意点としては、ミスするとライフが減り、ライフがなくなるとゲームオーバーになりますが、その際にセーブデータも消えてしまうこと。
Luxor のセーブデータはあくまで「中断データ」であって、そこからやり直せる保存データではありません。
ですから序盤につまらないミスをすると後々苦しくなります。
コインもしっかり集めて、後半に備えてライフを増やしておきましょう。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
PC 版のトレーラーですが、ゲーム内容は iPhone / iPod touch 版と変わりません。
価格は 250 円で、こういう表現は何ですが、公開停止された StoneLoops に勝るとも劣らない完成度になっています。
高難度のパズループや神秘的な雰囲気の Sparkle にもそれぞれ良さがあるので、この系統でどれが一番かと言われると難しいのですが、価格も高くないしオススメできるアプリだと言えますね。
やや知名度が低いアプリですが、もっと注目されて良いと思います。
・Luxor 2 (iTunes が起動します)
・Luxor 2 HD (ユニバーサルアプリ。 こちらは 450 円です)
コメント一覧 (4)
-
- 2011/09/09 17:32
- これは個人的な価値観と言うよりも、他のアプリとの比較ですね。
市場云々はあまり考えていません。
まあ基本的には独断と偏見で書いているので、面白いか面白くないか、お得かそうでないかも価値観と言えば価値観かな。
個人的に感じたゲームのクオリティーやボリュームや面白さなどが、他のアプリと比較して価格に見合っているかどうか、それを私的に判断した1つの目安だと考えて頂ければと思います。
-
- 2011/09/09 17:43
- 追記になりますが・・・
iPhone アプリの相場が低すぎるというのは良く言われている話で、実際確かに大きな問題だと思います。
ただ「ユーザーの視点」からすると、同じような内容のゲームが複数あったとして、そのうちのいくつかが 115 円でクオリティーも高い場合、後発で出て来たゲームがそれよりクオリティーが劣っているのに 300 円だったら、それが開発費などを考慮すると決して高くない値段だったとしても、ユーザーから見ればやっぱり高いのですよ。
比較というのは、そう言うことだと思って頂ければ。
-
- 2011/09/09 21:08
- 個人的には、この開発会社はけっこう外道なのに、そことゲームをちゃんと切り離して評価してるのは素晴らしいと思いました。
※スパム投稿が多いため「http://」は禁止ワードにしています。
※招待コードの書き込みは禁止です。
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
価格の捉え方は人それぞれですし、
安ければ妥当かと言うとそうじゃない。
妥当か否かの判断基準が普段の相場感からくるものならば、そもそもその相場感は正しいのか。
ユーザーが低価格志向になってしまってて、数百円以上のアプリになると身構えるような相場感を持っていることが、グリー、モバゲーのようなフリーミアムモデルの氾濫を招いているのではないかと。
そりゃ買う側からしてみれば安ければいいに越した事はないですが、あまり有名サイトのレビュワーが価格についての個人的な価値観をアプリのオススメ度に反映させるのは良くないと思いますね。
「85円だから妥当」とか「3000円だから広くオススメ出来ない」と言うのはちょっと。