大量に押し寄せてくる「キューブ」にボールをぶつけて破壊しまくる、幾何学的なグラフィックが特徴のシンプルな物理シミュレートゲーム
それが「Cubes vs. Spheres」です。

3D の物理演算エンジンでシンプルなゲームを作った、という感じの内容ですが、分裂するボールで大量に押し寄せるキューブを次々と破壊する、良い意味で単純な面白さがあるゲームです。
開発したのはアメリカの小メーカーのようです。

Cubes vs. Spheres

3D のフィールドの奥から四角いキューブがゆっくりと転がりながら接近して来ます。
プレイヤーは画面下のボタンを押してボールをセットし、その後にボールをフリックすることで、その方向にボールを飛ばすことが出来ます。

飛ばされたボールがキューブにぶつかると小さな破片を飛び散らせながら爆発、その破片が他のキューブに当たると誘爆も発生します
画面をドラッグすると向きを変えることができ、上の方を向いた状態でボールを投げるとボールを上の方に飛ばし、下の方を向いた状態で投げると手前に転がすようにボールを投げます。
向きを変えるのは設定でティルト操作(本体の傾き操作)に変更する事も可能です。

全てのキューブを破壊するとステージクリア。
キューブを壊しきれずに手前の点線の範囲まで接近されるとライフが減り、ライフが 0 になるとミスになります。
しかしミスしても何度でもリトライが可能です。

ステージクリアすることで「ポイント」を得られ、それを使って新しいボールを購入する事が出来ます。
最初に持っている青い玉は1発ずつしか投げられませんが、ポイントを使ってパワーアップすることで分裂弾となり、飛ばした後に画面をタップすることで3つや5つに分裂させる事が出来ます

他にも着弾時に爆発するファイアーボール、巨大な貫通ボール誘導ボール、着弾時に周囲を凍らせるフリーズボール、「おとり」となるハートキューブなどの特殊なアイテムが存在します。
ただし特殊アイテムは使い捨てなので、随時ポイントを使って補充しなければなりません。

Cubes vs. Spheres

大量のキューブが生きているかのような動きで徐々に迫ってきて、それを丸いボールで次々と破壊していく様子は独特な雰囲気がありますね。 BGM もこの雰囲気にマッチしています。
ボールはそんなに連射できる訳ではないため、「爽快感がある」という感じではないのですが、しかしシンプルな破壊の面白さがあって、地味ながら妙に楽しめるゲームです。

EASY、MEDIUM、HARD の3つのワールドがあり、それぞれが 10 のステージで構成されています。 つまり現時点では 30 面。
割とサクサク進むゲームで、難易度も(アイテムを使えば)あまり高くないので、集中してやると短時間で終わるかもしれません。
ただアップデートでステージが追加されていく予定があり、すでに HARD の上の INSANE が準備されているようです。

難点はややタップの反応が悪いこと
フリックした時に思うようにボールが飛んでいかなかったり、飛ばした後に画面をタップしてもなかなか分裂しない場合があります。
大量のキューブやボールの物理演算処理を行っているためか、iPhone 4 でも少しゲームが重くなっている印象がありますね。
旧型の本体(iPhone 3G や iPod touch 第二世代)は動作対象外なので注意して下さい。

ボールを投げるたびに下部のアイコンをタップしてボールをセットする手間がある事と、何度もアイコンをタップする必要があるためミスって違うボールを選択してしまいやすいのも難点でしょうか。

以下は Youtube で公開されている公式のゲームトレーラーです。



価格は 85 円と安価です。 内容を考えると妥当なところでしょうか。

とにかくシンプルで解りやすく、「投げて壊す」という根本的な面白さがあるゲームです。
普段ゲームをやらない方でも遊べる内容で、あまり難しくないため万人にお勧めできるゲームですね。
「すごく楽しい!」という感じではないのですが・・・ でも、やってて面白いです。

ライトユーザーでもヘビーユーザーでも楽しめる、希なゲームだと言えるでしょう。

Cubes vs. Spheres (iTunes が起動します)