グラグラ揺れる不安定な足場の上に、左右の重量バランスを取りながら「キノコ」を置いていく・・・
そんなシンプルながら楽しめる有名なアプリ。
それが「キノコバランス」(Sky Mushroom)です。

一時期テレビで紹介され、Android 版も公開されているため、知名度の高いアプリです。
ゲーム性は「ジェンガ」に近く、そのため1人でやっても楽しめますが、多人数でやるとより楽しいパーティーゲーム的なアプリと言えますね。
しかしアップデートで1人用のステージクリア型モードも追加されました。

開発したのは SEPV という日本のメーカーで、ここは QR コードを出力/認識するアプリ「メールしてね」「メールするよ」(リンクは iTunes 起動)の開発元でもあります。

キノコバランス

海の上に半分に切った丸太が浮かんでいて、そこに「キノコ」を1つずつ置いていきます。
丸太は乗せたキノコの重さによって揺れたり傾いたりするため、一方に傾きすぎないよう、うまくバランスを取りながら置いていく必要があります。
しかし大・中・小のキノコがランダムに出てくるため、思うように配置出来ない場合も多く、ここがゲームのポイントになりますね。

キノコは 3D モデルになっていて、物理・重力シミュレートされています
そのため傾けば横倒しになりますし、他のキノコに寄りかかるように倒れたり、押されて崩れたりする場合もあります。
つみねこ」と違って立体のキャラクターを配置していくので、よりリアルな倒れ方をするのが特徴です。

1人プレイの時はどれだけキノコを積んでスコアを稼げるかを競うゲームになるのですが、2~5人でプレイする事も可能で、この時はプレイヤーが順番にキノコを積んでいき、倒してしまった人が負けになります。
まんま「ジェンガ」のルールと言えますが、ワザと難しく積んだり、意外な持ちこたえ方をしたりするので、大勢でやると盛り上がりそうですね
そのため学校の休憩時間に楽しむゲームとして良さそうです。

アップデートで追加されたステージクリア型のモードは1人専用で、指定の数のキノコを落とさずに積むとクリアとなります。
丸太の代わりに非常にアンバランスな「スポンジ」が出て来たり、上部がとんがった「タケノコ」が出てくるなど、通常モードには登場しないキャラクターも存在します。

ただ、このモードはステージごとの難易度バランスが悪い気がします。
ステージ7までは非常に簡単なのですが、ステージ8から急に難易度が上がり、以後は非常に難しいステージが続きます。
特にステージ8はせっかく寄り付いたユーザーを蹴散らすような難易度で、ライトユーザー向けのゲームと言えるのに、この難しさは何なんだと思います。

もっとステージを増やし、演出や飽きさせない工夫をして、難易度のバランスを調整すれば、もっと人気が出ただろうに・・・ と思う内容ですね。
ショートゲームにそこまで要求するべきではないかもしれないけど。

キノコバランス
※ステージクリアモードにはタケノコも登場。
右の画像はステージ8のクリア図。 クリアできない方は参考にしてみて下さい。
と言っても、これを見たからと言ってクリア出来るほど甘くはない・・・

価格は 85 円と安価です。 簡易的なショートゲームと言えるので、このぐらいが妥当でしょうか。
しかし前述したように一人でも多人数でも楽しめるゲームです。
iPad にも対応しており、多人数でやる場合は画面が大きい iPad の方が良いでしょうね。

iTunes レビューには起動しないとか落ちると言った不具合報告が多くありますが、当方で試した限りではそういった症状は一度も発生していません。
おそらくアップデートで修正されたのだと思います。

言わば「立体つみネコ」と言えるでしょうか。 キノコだけど。
思わず何度も繰り返してしまうゲームで、ルールもシンプルなので、幅広い層にお勧めできるアプリですね。

キノコバランス (iTunes が起動します)