圧倒的に綺麗なグラフィックを誇るガンシューティングが登場しました。
未来の傭兵となってマッドサイエンティストを捉えるべく、単独で敵基地に潜入する FPS/TPS 系のゲーム。
SHADOWGUN」です。

「Unity エンジンを使った、iPhone の新時代を築くグラフィックのゲーム」という触れ込みで、欧米では以前から話題になっていたゲームです。
この「Unity」というのは 3D グラフィックのゲームエンジン(ゲーム製作用システム)の名称ですが、Infinity Blade で使用された Unreal Engine(アンリアルエンジン)と比べると、日本での知名度はイマイチです。
しかしこの9月から Unity の日本法人が発足するなど日本での普及活動が始まっていて、注目を集めている矢先でした。

SHADOWGUN の開発元は MADFINGER Games というチェコ(東欧、ドイツの南東)のメーカーで、ここは「SAMURAI」シリーズの開発元として知られています。
SAMURAI は血がドバドバ出るスプラッタなゲームで、私的に好みでなかったため当ブログでは扱っていないのですが、かなり人気のあるゲームであり、「あの SAMURAI の MADFINGER の新作」という点でも注目されていたようです。
なお、SHADOWGUN は特にスプラッタなゲームではないのでご安心を。

SHADOWGUN

ハゲでオヤジでゴツいという欧米スタイルの主人公が、女性ボイスの AI のサポートを受けながら、銃をバリバリ撃ちまくって敵を倒しながら進むという、「This is 欧米」な FPS/TPS です。
「ダメージを受けてもしばらくすると回復する」「銃には弾数があるが敵を倒すと補充出来る」など、非常にオーソドックスなスタイルなので、他の FPS/TPS をやった事がある方なら悩むことなくプレイできるでしょう。

しかし操作方法は一風変わっていて、ティルト操作やジャイロ操作(本体を動かしての操作)は一切ありません
移動に使用する方向スティックも位置が固定されておらず、画面左側を触るとその位置にスティックが現れます。(固定スティックを出す設定もあります)

そして一番特徴的なのが射撃ボタンで、押しっぱなしにすると銃を連射するのは普通なのですが、押しっぱなしにしたままで指をスライドさせると、それに合わせて照準が動きます
つまり、射撃ボタンは実際は照準を動かすスティックのようになっている訳ですね。
Call of Duty: Zombies に似た操作方法で、ティルト操作やジャイロ操作でなくても撃ちながら照準を動かすことができ、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れるとかなりプレイしやすくなります
リロードのボタンも射撃ボタンの近くにあるので、簡単に行えます。

視点は主人公の背後からになっていて、俗に言う「第三者視点」(third person view)です。
障害物や壁に接するとそこに身を隠し、隠れながら射撃を行うことが出来るスタイルで、モダンコンバット ではなく ブラザーインアームズ のようなタイプですね。

日本語化されていないため序盤の説明やストーリーが解りにくいのが難点。
しかし物語自体は「敵基地に潜入して狂気の科学者を捉える」というシンプルなものであり、展開は画面上の演出で大まかに解ります。

shadowgun

SHADOWGUN

SHADOWGUN

画像を見て解るように、とにかくグラフィックが美しいです。
iPhone 4 や新型 iPod touch なら Retina ディスプレイに対応しており、最初に見た時は昨年末に初めて Infinity BladeRage を見た時と同じような衝撃を受けました。

おまけにこれが非常に滑らかに動きます。 処理落ちを感じるような場面はほとんどありません。
もちろん敵キャラや自キャラの動きに質感のなさを感じるようなこともなく、身を隠しながら戦う敵兵士の AI もなかなかリアルです。
照明や影などがうまく使われているシーンもあり、「iPhone の新時代を築くグラフィック」と喧伝されていたのは伊達ではありませんね。

ゲームの難易度は(ノーマルだと)結構高く、無理すると簡単にやられてしまいますが、チェックポイントが各所にあるのでやられてもあまり戻されません。
ボス戦なども用意されています。

非常に高クオリティーなゲームですが、あえて難点を挙げると、中盤の展開が単調な事でしょうか。
最初はグラフィックに「おぉーっ!」となり、さらに2~3面は場面の変化やボスの出現があって、起伏に富んだ内容が展開されます。
しかしそこからしばらくの間は同じような基地内で、同じような敵と戦う場面が、ひたすら続きます
モダンコンバット2ブラザーインアームズのように映画的なシーンやイベントが連発されることはなく、Dead Space のように常に恐怖感が付きまとうという事もないので、中盤はちょっと盛り上がりに欠けますね。

SHADOWGUN

SHADOWGUN

価格は 700 円と高めですが、このクオリティーは十分に値段分の価値があると思います。
ここ最近の FPS/TPS は、「悪くはないけど期待してた程じゃなかった」というものが多かったように思います。
どことは言いませんが、ゲーとかムロとかフトとかの FPS/TPS は・・・
(やはり Android と iPhone の両対応を考えたアプリは、iPhone 専用よりクオリティーが落ちているのは否めません・・・)

しかしこの SHADOWGUN は、十分に期待に応える完成度です
巷ではこれを Dead Space と比較している意見も多いようですが、Dead Space はホラーテイストで接近戦もあるサバイバルゲーム、SHADOWGUN はガンシューティングらしいガンシューティングなので、私的にはゲーム性が全然異なっているように思います。

同じ FPS/TPS として「モダンコンバット2を越えているか」と言われると、それは「う~ん」と言わざるを得ませんが、それでも モダンコンバット2 や Dead Space 、Rage に肩を並べられるゲームだと思います。

今年の春から夏にかけての iPhone のゲームは、前年の冬に比べると技術的に凄いと思うものがなかったのですが、久々に「凄い」と思えるゲームが登場した印象ですね。

SHADOWGUN (iTunes が起動します。iPhone / iPad 両対応)

最後になりましたが、以下は海外サイト GameTrail により Youtube で公開されているトレーラーです。