いかなる状況でも空気が読める人間になるために、一人で黙々と空気を読み続ける画期的な KY 防止用「空気読めてる度」診断ゲーム。 要するに「バカゲー」。
それが「空気読み。」です。

元は一般携帯電話(ガラケー)用のアプリだったのですが、大人気になったため DS のネット配信用ソフトになり、続編まで開発されたヒット作です。
そして先日、ついにスマートフォン(iPhone & Android)版も登場しました。

ぱっと見は個人作成のシンプルなバカゲーに見えますが、G-mode というモバイルゲームメーカーが作ったれっきとしたメーカー製のゲームです。
シリーズの開発にはマトリックス(DS 版 FF3 の開発元)や MGS (遠藤雅伸氏の会社、モバイル&ゲームスタジオ)なども協力しているという、割と有名どころが関わっているゲームですね。
iPhone 版は DS 版の移植のようです。

空気読み。

ゲームは1問が数秒で終わる「空気を読むための問題」を、次々と解いていく内容です。
その数はなんと 100 問! あえてジャンル分けすると「ミニゲーム集」になるでしょうか。

解き方は主に赤いマークの人物を操作するのですが、具体的にどう動かすのか、そしてどうやれば正解なのかは、画面を見て瞬間的に「空気を読んで」判断しなければなりません。
そのため「空気を読むゲーム」と言うよりは、瞬間判断力や瞬間推理力が試されるゲームです。

「一瞬で解法と操作方法を判断するミニゲームを繰り返す」という内容は、DS の人気ゲーム「メイド・イン・ワリオ」にもよく似ていますね。

ただ、このゲームは「解法が1つ」とは限りません
問題によっては複数の行動を取れる場合もあり、なにを行ったかで内部的に異なる評価が付けられます。
このアプリは正確には「ゲーム」ではなく「診断」なので、成功や失敗などの判定はなく、最終的に表示される総合評価を見て、その結果を競ったり、見て楽しむという感じの内容です。
ただ5問ごとに「空気読めてる度」を示すコメントが表示されるので、それが KY かどうかの目安になりますね。

空気読み。

100 問を一通りクリアすると、「読まない。」というモードが選べるようになります。
これはワザと KY な行動を繰り返し、「ボケる」のが目的となる「空気読み。」の逆のモードで、問題は一緒ですがそれぞれにボケ用のアクションや解法が用意されています。

好きな問題を選んでプレイできる「チャプターモード」、隠れた解答を探す「隠しのリスト」なども用意されていて、何度もプレイ出来るようにしているのが伺えます。

ただ100 問を一気にプレイするゲームで、問題はその 100 問しか用意されていないので、1度やってしまうと2度目以降は知った問題しか出なくなり、新鮮さがなくなります
より高い評価を目指したり、ボケモードや隠しリストを探す楽しみもありますが、あまり長く楽しめるゲームではないのが難点でしょうか。

空気読み。

空気読み。

定価は 350 円なのですが、発売セール中で 85 円になっており、しかもセール期間などの表記がありません。
もしかすると「ずっとセール」というやつかもしれません。(一時期 350 円に戻りました)
いずれにせよ 85 円なら気軽に試せますし、値段以上に遊べるアプリですね。

私的にはこういう「マジメなバカゲー」は好きなので、かなり楽しめました。
1問が数秒で終わるためサクサク進みますし、雰囲気や演出も良く、見た目からは想像できませんがサウンドも良いです。
単なるバカアプリではなく、「ちゃんと作られているソフト」ですね。

人を選ぶアプリかもしれませんが、おバカが好きな人、ネタアプリが嫌いでない人にはオススメです。
人に見せるアプリとしても優れていて、個人的にはかなり気に入っています。

空気読み。 (iTunes が起動します)