モバイルの開発シミュレーションゲームの世界的定番メーカー「カイロソフト」。
そのカイロソフトの新作、現代の街の開発と運営を行う都市開発ゲームが登場しています。
財閥タウンズV」です。

9月に「大江戸タウンズ」を公開してまだ1ヶ月ほどしか経っていませんが、早くも新作の登場ですね。
しかも双方に「タウンズ」と付いている事から解るように、両者は同じシリーズと言え、非常に似通ったシステムを持っています。
ですから最初にやった時は「ああ、単なる大江戸タウンズの現代版か」と思いました。 プレイしても当初は全く新鮮さが感じられず、グラフィックを差し替えただけのバージョンに感じたのですが・・・

ところがしばらくやってみると、実は全然違う
基本システムは確かに同じなのですが、ゲームバランスのベクトルが「大江戸タウンズ」とは正反対を向いているのです。
「大江戸タウンズ」はシステムを簡略化し、難易度も下げ、誰でも楽しめるようにした「カイロソフトの初心者向けゲーム」と言った感じでした。
しかし「財閥タウンズV」はシステムが多様化し、難易度も高く、しっかりとした計画と攻略を持ってプレイしないと資金難と行き詰まりに直行します。
つまり財閥タウンズVは、「カイロソフトのゲームに慣れている人向け」と言った感じなのです
ですから色々なゲームをプレイしてきた自分にとっては、この財閥タウンズVの方が面白く感じますね。

なお、財閥タウンズVは一般の携帯電話では今年3月末に登場しました。
iPhone 版は ゆけむり温泉郷 から続く、タッチパネルに最適化された操作スタイルを踏襲しています。
このゲームの前作は「財閥タウンズ2」で、「2 の後がいきなり V なの?」と思うかもしれませんが、この V は「ふぁいぶ」ではなく「ぶい」のようです。

zaibatu

ゲームの基本システムは「ゆけむり温泉郷」や「名門ポケット学院」のような、建物をマップ内の任意の場所に配置して開発を行っていく「施設配置型」です。
 「大江戸タウンズ」と同じように住人はマップ内に自宅を持っていて、そこと職場(オフィス)、及び各商店を往復しながら生活を行います。

住民には「所持金」があり、これを使って店舗などで買い物をします。
お店の売上げはそのままプレイヤーの資金になりますが、住民はお金を使い尽くすと「仕事」をするまで所持金が回復しません
この辺りの基本システムは大江戸タウンズと全く一緒ですね。

大江戸タウンズと違うのは、まず複数の施設を組み合わせることで発生する「専門街」の成立範囲と効果範囲が、共に縮小していること
大江戸タウンズは特定の施設を近くに集めることで発生する「横丁」を作りまくることで評価(石高)や収益を増大させることが出来ました。
判定範囲と効果範囲が広かったため、各施設に複数の横丁の効果をいくつも重ねがけする事ができ、それによって街の評価をどんどん高め、住民の流入を促す事が出来ました。
だから難しい事は考えずに、組み合わせに必要な建物をどんどん建てていけば良かったのです。

しかし財閥タウンズVは、その「専門街」の効果がかなり縮小しています。
専門街の数が減少し、序盤に使えるものもほとんどなく、範囲が狭くなったためたくさん重ねがけすることも困難です。
つまり専門街「だけ」に頼った攻略は出来なくなったので、普通に各店舗の能力や住民の動線などを考えた街作りを行う必要があり、同じようなゲームシステムなのに攻略は全く違うものが必要になります

また住民の「転職」に能力値が関係するようになり、さらに住民が職業を極めることで「研究ポイントの上限がアップする」という仕様が加わったため、住民の活用がより重要になっています
住民のことはあまり気にせず、建物をたくさん作って施設の評価(石高)をアップさせれば良かった大江戸タウンズとは、この点も大きく違います。

さらに全体の資金繰りが厳しくなったため、建物を作りまくって赤字の店舗を出しまくっていると、すぐに経営が立ち行かなくなります。
商品単価や能力アップ効果の良い建物を選んで、必要数だけ建てていくようにしないと、あっという間に借金地獄に陥ります。
しかし建物を建てないと評価(地価)は高まらないので住民がやって来ません。 この点のバランス取りが難しいところですね。
カイロソフトのゲームの多くは資金繰りが易しいシステムになっている場合が多かったのですが、このゲームは違うので、今までと同じように考えないようにしましょう。

財閥タウンズV
※今回の専門街は 3x3 のマスの中に納めていないといけない。 またゲーム序盤でも作れる専門街は「ケーキ屋」「八百屋」「花屋/魚屋」で構成される「地元街」だけだ。
しかしこの地元街、関わっている店舗すべてが利用者の能力を減少させる場合がある。
よって序盤に地元街を活用する場合、収益と地価は上がるけど、住民の能力上昇はかなり鈍る。 ここも今回の難しい点の1つ。

財閥タウンズV
※大江戸タウンと違って住民の特性も結構影響する。 新しい職業が見つかったら転職成功率の高い住民を転職させて、職業をマスターさせていこう。
これを行わないと研究ポイントが足りなくて、店舗の種類を増やせない。
店舗は職業の発見のために「オフィス」の周囲に並べていきたいところだが、オフィスは維持費が高いのでヘタに増やすと赤字を招く。 ここがまた難しいところ。

私はシステムが簡略化されていた「大江戸タウンズ」は物足りなく感じたので、この財閥タウンズVの試行錯誤が必要な展開の方が好みです。
しかしその分、取っ付き辛いゲームになっている事も確かで、自由な街作りは行いにくくなっています。
横丁を大量に重ねて石高を上げまくり、「俺スゲーー!」するような派手なプレイも難しいですね
だから大江戸タウンズと財閥タウンズでどちらかが良いかは一概には言えず、好みの問題でしょう。

定価は 450 円。 相変わらず値段以上にハマれるゲームです
カイロソフトのファンの方、開発シミュレーションゲームが好きな方には、文句なくオススメですね。
ただし今回は前述したようにカイロのゲームには珍しく、テキトーにやっていると財政破綻します。
だからまだ「大江戸タウンズ」をやっていないのなら、そちらから試した方が良いかもしれません。

しかし今回は救済措置なのか、ゲームをクリアしていなくても途中まで育てた店舗レベルなどを引き継げるので、ここはプレイしやすくなっている点と言えます。

最初は「同じようなゲームを1ヶ月という短い期間で連発してくるとは・・・」と思いましたが、やってみると「あぁ、このゲームをリリースするために、先に大江戸タウンズを公開したのかな?」とも思えます。
「初心者向け」と「上級者向け」という感じであり、面白いリリース方法かもしれませんね。

財閥タウンズV (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

今回もゲームの基本的な攻略を掲載しておきたいと思います。
ただ今回は結構「攻略要素」の多いゲームなので、本格的な解説やデータ公開は本家の iPhone AC の方にページを作って行おうと思います。
とりあえずここでは、序盤のコツを書いておきます。

・今回は収入が少ないので無計画に店舗を作りまくったらすぐ赤字です。 投資金の回収が伴わない過剰な出店は赤字経営の元ですのでご注意を。
・今回は建物や施設の種類で地価の基本値が変わると言うことはありません。 テレビ局でもラーメン屋でも同じ場所に作れば基本値は同じです。 地価は周囲の施設と専門街、アイテムによって増加します。
・「ケーキ屋」「お花屋」「八百屋」「魚屋」「ゲームセンター」は序盤に作れる店舗ですが、利用者の能力値を減少させる場合があるので注意して下さい。 「ファーストフード」「おもちゃ屋」も若干の減少があります。 そして「パチンコ屋」は収益は大きいですが、全能力に減少があるデメリットの大きい店舗です。 「動物園」にも減少修正があります。

・専門街は 3x3 マスの範囲に必要な施設3つを含めていると発生し、その影響は関係する施設の周囲1マスに及びます。 ただし公園や自然環境からは効果範囲が発生しません。
・複数の専門街の効果を重ねる事は可能ですが、全く同じ専門街の効果は重複しません。
財閥タウンズV

・オフィスの周囲に様々な店舗を配置することで、新しい職業を発見出来ます。 この「周囲」はオフィスから半径2マスのようです。 よってオフィスを中心に商店街を作っていく形になりますが、オフィスの経費「月20万円」は結構厳しい出費で、各所にオフィスを作っていくと破産の要因になります。
財閥タウンズV

・オフィスは地価が 300 を越えると高層化して経費が下がります。 専門街が多数作れるようにならないと無理ですが、後半はオフィスの周囲に専門街を重ねられる配置を考慮してみましょう。
・都市の規模が拡大すると新しい施設を研究することが出来るようになりますが、特定の職業の住人が登場することでも新施設が出てくることがあります。 例えば以下の様な形です。
(料理人で寿司屋、ウェイターでカフェ、植木職人で大仏や神社、学者で病院、プログラマーでゲーム会社、スポーツ選手で野球場など)
・新しい施設の研究に必要な費用・研究ポイントは、後から研究するものほど多くなります。 よって必要量の多いものを先に研究しておいた方が消費ポイントは少なくてすみます。 研究が大変なものを後に残すと、より大変になっていくので注意して下さい。

= 専門街一覧(登場が早い順) =

地元街 : ケーキ屋、八百屋、花屋/魚屋
ランチ街 : カフェ、お弁当屋、パン屋
子供街 : おもちゃ屋、公園、ゲームショップ
温泉街 : 旅館、森林・岩、湖
観光地 : 森林、山(坂)、旅館/シティホテル
グルメ街 : すし屋、ラーメン店、居酒屋
歓楽街 : パチンコ店、ゲームセンター、ボーリング場
学生街 : 専門学校、牛丼店、ファミレス
知識街 : ブックストア、専門学校、美術館
アキバ街 : 家電量販店、アニメショップ、ゲームショップ
自然街 : 牧場、公園、森林・湖
シリコンバレー街 : パソコンショップ、ケータイショップ、ゲーム会社
ビジネス街 : オフィス、オフィス、シティホテル (地価/価格+35%)
ハッカー街 : ピザ屋、ファーストフード、警備会社 (地価は+5%のみ)
アニマル街 : 動物園、ペットショップ、牧場
ロックンロール街 : レコードショップ、レンタルビデオ、ライブ会場 (地価は+5%のみ)
健康街 : 病院、スポーツジム、銭湯/旅館
オシャレ街 : ブティック、美術館、ドラッグストア
文化街 : 宝石店、美術館、映画館
ハリウッド街 : テーマパーク、ブティック、映画館
デートスポット : テーマパーク、動物園、映画/ゲーセン (地価+45%)
スポーツ街 : スタジアム、野球場、スポーツジム
古都ノ街 : 大仏様、三重塔、神社

※専門街はまだありますが、15年以内で活用できるのはこのぐらいです。
※店舗データ、職業データ、専門街データなどはまだ収集中です・・・ 完成したら iPhone AC で公開予定。