2011/10/26 の無料アプリレポート
iTunes の無料アプリランキングの上位にあるゲームをピックアップして取り上げます。

今回は「迷路」「Oh!SUSHI」「原人ビレッジ」をご紹介します。

迷路 (公開終了)

本体を傾けてボールを転がし、穴に落ちないようにゴールまで運ぶという、俗に言う「転がし系ゲーム」です。
iPhone にはこのタイプのゲームは結構多いのですが、他の同タイプのアプリと比べて・・・ 特に秀でている訳ではありません。
ぶっちゃけ、このアプリがランキング上位にいるのは、まさに「ランキング上位にいるから」であるに過ぎません。

迷路

もちろんまったく遊べない訳ではなく、ボールの動きは割と質感があってリアルです
転がるときの音も結構良いですね。 ただしミスした時の動きやクリアした時の効果音はショボイです。

この手の「転がし系ゲーム」は iPhone / iPod touch では Labyrinth と Labyrinth 2 が有名ですが、これらと比べて「迷路」が勝っている点は・・・ 何もないですね
Labyrinth は有料アプリですが、10 ステージほどプレイ出来る無料体験版も用意されているし、この「迷路」も無料のままでは 10 ステージしか遊べず、それ以上プレイするには課金が必要になります

課金は 85 円と安く、Labyrinth / Labyrinth 2 の有料版より安いですが、それでもコレに 85 円出すなら Labyrinth を選ぶのをお勧めします。
iPhone 4S の登場で新規ユーザーが増えているため、それで上位になっている感じですね。


Oh!SUSHI

お客さんの注文に合わせて次々と寿司を流していく「回転寿司」ゲームです。
このタイプのお仕事系ゲームも iPhone には結構ありますが、このゲームはお客さんに商品を直接渡すのではなく、「回転するベルトに流す」と言うのがポイント
だから奧のお客さんが注文した商品を、手前にいる別のお客さんが取ってしまう場合があるのです。
だからと言って余分に寿司を流し、誰もそれを取らなかった場合は廃棄されてスコアが下がります。
この点は他のゲームにはない、回転寿司を生かした面白い部分と言えますね。

Oh!SUSHI

寿司はドラッグでベルトに流せますが、その度にストックが減っていきます。
よって注文された寿司を流しつつ、画面下のボタンを長押しして寿司を補充していく必要があります。

やや難点なのはこの補充の部分で、マルチタップに対応しているためボタンを2つや3つ同時に押せば複数の寿司をまとめて補充することができ、これはこれでテクニックの1つと言えるのですが、そのためハイスコアを狙う場合は常に両手持ちして、複数の指をフル活用してプレイしなければなりません。 ここはちょっとやり辛いかも。
まあ無理に複数の指を使ってプレイする必要はないのですが、やはりゲームは高スコアを狙いたいもんなぁ・・・

また現時点(2011/10)では安定性が悪く、しかも落ちるとその時のプレイデータが消えるため、ステージクリアごとにメニューに戻らないと不安で仕方ありません。(戻ると内部的にセーブが行われる)
さらに表示される広告が暴走して画面が隠れる場合もあります。

しかし安定性や広告の暴走については今後のアップデートで修正されると思いますし、コミカルなグラフィックとキャラクターが動きは良く、和風ロックの BGM やサウンドもいいですね。
ゲームも十分楽しめる出来ですし、無料アプリとしては明らかにレベルが高い、オススメできるアプリです。
今後 iTunes のランキングに長くランクインしそうなゲームですね。


原人ビレッジ (運営終了)

ソーシャル系ゲームを多く公開している「beeline」のゲーム。
このメーカーは Smurfs' Village(スマーフ・ビレッジ)や Lil' Pirates(リル・パイレーツ)を開発したカプコン・アメリカ傘下のメーカーですが、この「原人ビレッジ」はその beeline の日本法人で開発されたゲームのようです。

内容はほぼ「スマーフ・ビレッジ」のまんまですが、「狩りに出かける」という要素が追加されています。

原人ビレッジ

村作りのシーンでは畑で作物を育てて「石のお金」を手に入れ、それで家を建設し住民を増やします。
住民が増えればさらに多くの畑で作物を作れるようになります。
また活動によって経験値が増えてレベルが上がり、作れる建物や作物などが増えて行きます。
ただし作物の栽培や建物の建設には、「現実の時間の経過」が必要です。

内容は最初に述べたようにスマーフビレッジと変わりません。 単にグラフィックを差し替えただけと言っても過言ではありません。
ただミニゲームのようなものはなく、まだ作れる施設も少なめです。

しかしこのゲームならではの特徴として、巨大な動物を「狩り」に行くことが出来ます

原人ビレッジ

狩りは動物をタップして参加人数と武器を選択するだけです。
すると小さな住民達がワーっとやって来て、取り囲んでボコボコ殴ったり、少し距離を置いて投げ槍で攻撃したりします。
もちろん動物も噛み付きやダッシュで反撃してくるため、住民がダウンする場合もあります。(ダウンした住民はしばらくお休みになります)
ほぼ見ているだけのシンプルなものですが、いかにも RTS っぽいその戦闘シーンは相応に良く出来ています

ゲームとしてはやはり「作物を植えてしばらく放置し収穫を待つ。たまに狩りや建設をする」というだけで、ゲーマーとしては物足りないレベルのものに過ぎません。 少なくとも私はそんなに楽しいとは思えません。

しかしスマーフ・ビレッジはそんなシンプルなシステムでも世界的に大ヒットしており、ライトユーザーにはこの単純な内容がウケているようなので、これはこれで良いのでしょうね。
ソーシャル系のゲームはあまり多くの要素を詰め込むと面倒に思われますし。

良くも悪くもスマーフ・ビレッジと同じなので、それが楽しめた方ならこちらも楽しめるでしょう。