シンプルながら演出に優れた「ホームラン競走」を、他プレイヤーとのオンライン対戦で楽しむ事が出来る、iPhone や Android の人気作に続編が登場しています。
ホームランバトル2」です。

開発は韓国のメーカー Com2us で、Slice It!イノティア戦記3Third Blade など秀作を多く送り出しているところですね。

正直言いますと、私はこのゲームにはあまり興味がありませんでした。
「ホームラン競走」だからその内容はだいたい想像が付く訳で、作りが良くてもたかが知れてるだろうと思っていたからです。
しかしずっとランキング上位にあるため試してみたところ・・・ 単なるホームラン競走という訳ではありませんでした。
言わば「ソーシャルゲーム+アクションゲーム」ですね。
(ここで言う「ソーシャルゲーム」は、本来の「ソーシャル機能のあるゲーム」という意味で、ポチポチゲーやガチャゲーという意味ではありません)

双方の良いところをうまく融合していて、「なるほど、これは昨今のスマホゲームのニーズに良くマッチしているな」と感じられます。

ホームランバトル2

ルールは非常にシンプルです
本体を傾けてバット(ヒッティングポイント)を動かし、ボールが飛んできたらタイミング良くタップする。
うまく打てればホームラン。 この繰り返しですね。

ゲームモードには1人でやる SINGLE(シングル)とオンライン対戦の MULTI(マルチ)があり、シングルには通常モードの ARCADE(アーケード)と、ミスらない限り長く続けられる BURNING (バーニング)があります。

アーケードは 10 アウトになるまでのスコアを競うもので、ファールや空振りが「アウト」の扱いとなります。
ホームランでなくてもヒット(フェアグラウンド内)ならアウトになりません。

演出が非常に豊富で、ボールを打ったら様々な視点からそれを眺める様子が表示され、ジャストミートならスローやリプレイになったり、衝撃波が出たりします。
連続でホームランを打つと得点に倍率がかかっていくため、いかに連続で打てるかがポイントになりますね。
3方向にホームランを打ち分けることで「サイクルボーナス」が加算されたりもします。

ピッチャーは単なる棒球を投げる訳ではなく、シュートやフォークなどの変化球、さらに緩急も付けてきます
よって慣れないうちはなかなか難しいのですが、テンポ良くプレイできるため、これがショートゲームとしての面白さに繋がっています。
スコアが2倍になったり、アウトが減少するボールを投げてくるなど、単調になりがちなホームラン競走に様々な変化も与えられています。

もう1つのバーニングは、時間制のモードです。
ここでは視点が変わる演出がない代わりに、ピッチャーは次々とボールを投げてきます
それをポンポン打ち返していき、ヒットやホームラン性の当たりならゲージが貯まり、時間内にゲージが MAX になればバーニング状態に突入!
しばらく得点が2倍になるボーナスステージとなり、タイマーも最大まで回復します。
逆にタイマーがなくなる前にゲージを最大に出来なければゲームオーバーです。

ホームランバトル2

ホームランバトル2

しかしこのゲームが一番楽しいのは、なんと言ってもオンライン対戦でしょう
一人で黙々とホームラン競走をやってても飽きますが、「他プレイヤーとの対戦」になるとやはり燃えます。

対戦は Com2us が独自に運営しているサーバーを通して行われ、世界中でヒットしているゲームであるためプレイヤーも多く、(少なくとも 2011/12 時点では)マッチングもすぐに行われます。
しかも1ゲームが1分ほどで終わるため、気軽にサクっと対戦できます

マルチプレイには通常対戦の DUEL(デュエル)と、アイテムがある SURVIVAL(サバイバル)、最大4人で決められた条件の達成を目指す MISSION(ミッション)の3つがあります。
どのモードもゲームは全員同時にスタートし、待ち時間のようなものはなく、先に条件を達成した人が勝者となるタイムトライアル制です。

デュエルは1人用のアーケードと似ていますが、スコアを稼ぐとバーグラフが伸びていき、これが先に最大になった方が勝者となります。

サバイバルはちょっと変わったモードで、スコアのバーグラフが最初からある程度伸びている状態でスタートし、時間と共に減少していきます。
このモードではバットを大きくしたりボールの着弾地点を表示する「お助けアイテム」や、相手のボールを鉛球にしたり分裂する魔球にする「お邪魔アイテム」を活用できます。
これらを駆使して先にスコアのバーグラフを最大にするか、もしくは相手のバーグラフが尽きれば勝利となります。

これらの対戦モードでは、相手プレイヤーの模様が画面右上に別ウィンドウで表示されているため、いかにも対戦している臨場感がありますね。

ホームランバトル2

オンライン対戦をする事で、装備を買うための「ゴールデンボール」も増えていきます。
これは1人用のゲームでも若干増えるのですが、オンライン対戦の方がずっと早く貯まっていきます。

装備はバット、ヘルメット、ユニフォームなど複数のものがあり、それぞれ「パワー」と「コントロール」をアップさせる効果があるため、ここが成長要素にもなっています
特定の条件を満たさないと貰えないものや、課金しなければ購入できないアイテムも存在しますが、無理に課金しなくても十分楽しめる内容ですね。

ただ、「ホームランバトル2」から女性キャラクターを使えるようになったのですが、これに必要な課金がかなり高い。(850 円必要)
他にも 2000 円以上の課金が必要なアイテムが平気で売られているなど、無理に必要ないとは言え、ちょっとボッタクリな印象も受けてしまいますね・・・

ホームランバトル2

ホームランバトル2

価格は 450 円アイテム課金があるうえにショートゲームなので、それで 450 円は割高に感じますが、しかしゲームは十分に面白いです。

※現在はずっと 85 円で販売されています。

1人で黙々とやる事もできますが、短時間で遊べるオンライン対戦を繰り返す内容と言えるので、ソーシャルゲームに近い楽しみ方をするゲームだと言えます。
さらにルールが簡単で解りやすく、難しい操作も必要なく、ゲームもシンプルで誰でも楽しむ事が出来ます。
加えて何度も遊んでしまうハマり性があるので、まさに「スマートフォンでウケる要素を集約している」と言えますね。

それを狙って作ったのか、たまたまそうなったのかは解りませんが・・・ 一度やってみると、「ホームランバトル3D」があれだけヒットした理由がよく解ります。
その ホームランバトル3D の正当進化型ですから、ヒットしない訳はないですね

オススメ出来るゲームですが、価格を考えるとセールを狙いたいところかな・・・
安くなっているときは狙い目です。

ホームランバトル2 (iTunes が起動します)