ズバリ、「アトリエシリーズ」の料理版。
プレステの大ヒット作「マリーのアトリエ」から続く初代アトリエシリーズのシナリオを手がけた方が開発に携わっている、au の一般携帯用の人気アプリが iPhone / iPod touch に移植されています。
「不思議の国の冒険酒場」です。
この作品は去年 PSP に移植されていて、iPhone 版はそれを元にしたものだと思われます。
ただ、グラフィックは「RPG ツクール」で作られたような感じがあります。
さらに操作性が今ひとつで、タッチパネルに最適化しきれていない印象です。
※現在は操作性はアップデートで改善されています。
しかしゲーム性は、まさに初代アトリエシリーズそのもの。
街の外で素材を集め、料理を作ってお店に並べ、売上で資金を確保しつつ店の評価を高めていくという、日本人好みのゲームシステムがそのまま再現されています。
なお、iPhone 版や PSP 版はアプリ名に 1 や 2 の表記がありませんが、ガラケー版「不思議の国の冒険酒場2」の移植なのでご注意下さい。
ゲームシステムはもう、「アトリエシリーズとほぼ同じ」としか言いようがありません。
上記の戦闘画面もそのままですね。
装備を整えて街の外に行き、モンスターと戦いながら材料を集め、街の酒場で料理を作ります。
フィールドの移動はなく、マップ上の行き先を選択すればすぐに現地に到着しますが、材料の採集場所は簡易的なダンジョンになっていて、中をさまよいながら材料を集めなければなりません。
戦闘はコマンド形式で、「自動戦闘」のコマンドもありサクサクと戦えますが、敵との遭遇率は高めです。
敵を倒すとスキルの習得に関係するポイントが得られ、さらに素材も集まります。
例えば鳥型の敵を倒せば鶏肉が、牛型の敵を倒せば牛肉が、植物系の敵を倒せば野菜が手に入ります。
素材は拾い集めるだけでなく、狩りでも得ていく形ですね。
素材を集めて街に戻り、酒場のかまどの前に立つと調理を行う事が出来ます。
調理は「レシピ」に書かれている材料と器具があれば、製作個数を選ぶだけで行えます。
このゲームに調理失敗はありません。
※レシピを使わずに材料と器具を選び、早い段階で上位の料理を作ろうとすると失敗する場合もあるそうです。
レシピや器具は道具屋で買え、足りない食材もお店で購入できます。
ただし最初は資金が少ないため、安いレシピと最低限の器具しかそろえられません。
調理した料理を酒場のメニューに追加することで販売が行われ資金を得られるので、まずは作れる料理を売りながら、少しずつお金を貯めていく必要がありますね。
また、料理にはもう1つ重要な役目があり、食べると経験値が増えてレベルが上がります。
このゲームは戦闘では経験値を得られないため、レベルアップをするには料理を食べないといけません。
しかし食べたらお金にならないので、状況に合わせて資金を優先するか、レベルアップを優先するかを選択する必要があります。
なお、調理の「レシピ」は全てが公開されている訳ではありません。
毎日の調理前に少しずつヒントが明かされていきますが、完全に解明されていないものはある程度予想して作らなければなりません。
ただ、例えば「うめむすび」なら「ライス」と「ウメ」を使って「素手」で作るなど、ヒントから大方の予想が出来るものが多いです。
また、チェリーパイのレシピが「パイ生地・チェリー・たまご、オーブン」なので、アップパイのレシピはチェリーをリンゴに変えれば良いなど、他のレシピがヒントになる場合もあります。
※レシピやヒントは本棚や会話から得られる場合もあるので、一通りチェックしておきましょう。
お店の上の階にもレシピがあり、宝箱があって資金も手に入ります。
また、材料の「水」は町にある井戸から汲み上げます。 ちょっと気付きにくいので注意。
「アップルパイ」を作ると最初の仲間が登場するので、早めに作成しておきましょう。
※料理には売値と経験値があるが、基本的に食べると経験値が高いものは売っても高いので悩みどころ。
お店のリストに並べる商品に特定の組み合わせがあると「コンボ」が発生し、売れ行きが大きくアップしますが、在庫が十分にないとあまり意味がありません。
ゲームの目的は「酒場のランク」を高め、ランクに応じて出場できる王宮の「料理コンテスト」で優勝すること。
酒場のランクは総売上を伸ばすことでアップするので、とりあえず料理をどんどん作り、どんどん売ることが必要になります。
コンテストで上位を取るには貴重な食材を使った高級な料理を作る必要があるので、レベルアップして装備を整え、高級食材があるエリアで戦える強さを身に付けることが必要です。
ボリュームはかなりあり、クリアまで十数時間はかかりますね。
難点は、冒頭で述べたように操作性が良くないこと。
見た目がちょっとイマイチなのは慣れれば問題ないのですが、十字キーが小さくて反応する範囲も見た目通りなので、かなり押しにくさがあります。
さらに料理を作るときの料理名や材料の選択が非常にやり辛く、スライドバーでリストを上下させるのですが、狙ったところで止めにくい難点があります。
戦闘時も敵をタップして直接ターゲット指定できるのは良いのですが、反応が鈍くて少し長めに押さないとうまく指定できません。
明らかにスマートフォンでのゲーム開発に慣れていない印象を受ける操作性&インターフェイスですね・・・
出来ればアップデートでの改善を期待したいところですが・・・
※アップデートにより方向キーの判定範囲が拡大した模様です。
また、料理の材料選択時も下記画像の青い丸印の部分に「ページ送りボタン」が追加され、解りやすくなりました。
※料理や食材のリストは右にあるスライドバーで上下させますが、止めるときにズレやすい問題があって微調整し辛いです。
リストの上下(画像の赤い範囲)を押しっぱなしにするとリストが上か下に1つずつズレていくので、リストを少しだけ動かしたいときはこれを活用しましょう。
また、スライドバーの上下部分(画像の青い範囲)をタップすると、リストが1ページ分進みます。 これも知っておくと料理選びがかなりラクになります。
定価は 600 円。 ゲーム自体は面白いし、ボリュームも十分なのですが、見た目や操作性などのクオリティーを考えると、やや高く感じてしまうのは否めません。
ただ、昨年末から 250 円のセール価格で販売されており、2012年1月現在、1ヶ月近くもそのままです。このまま「ずっとセール」になるのでしょうか?
私的には 250 円なら、十分にオススメできるアプリですね。
※2012年2月になって600円に戻りました。
※現在はずっと 360 円で販売されています。
私は「アトリエシリーズ」は、以前は一通りプレイしていました。
RPG 風の世界観でありながら、勇者が世界を救ったり、ヒーローが悪の軍団と戦うのではなく、一介の町の人が自分の個人的な目的や生活のために活動をするという、その身近な設定が好みだったからです。
しかしアトリエシリーズも続編が出るにつれ、だんだんよくある「世界を救うお話」に変わってしまい、元々の魅力がなくなって、私もいつしかやらなくなってしまいました。
このゲームには町の酒場をきりもりするという、昔ながらのアトリエシリーズの素朴な良さが残っています。
「材料を集めて料理をする」という過程を繰り返す作業ゲーとも言えますが、生産活動が好きな方や、世界を救うのに飽きた人には、オススメしたい RPG ですね。
・不思議の国の冒険酒場 (iTunes が起動します)
プレステの大ヒット作「マリーのアトリエ」から続く初代アトリエシリーズのシナリオを手がけた方が開発に携わっている、au の一般携帯用の人気アプリが iPhone / iPod touch に移植されています。
「不思議の国の冒険酒場」です。
この作品は去年 PSP に移植されていて、iPhone 版はそれを元にしたものだと思われます。
ただ、グラフィックは「RPG ツクール」で作られたような感じがあります。
さらに操作性が今ひとつで、タッチパネルに最適化しきれていない印象です。
※現在は操作性はアップデートで改善されています。
しかしゲーム性は、まさに初代アトリエシリーズそのもの。
街の外で素材を集め、料理を作ってお店に並べ、売上で資金を確保しつつ店の評価を高めていくという、日本人好みのゲームシステムがそのまま再現されています。
なお、iPhone 版や PSP 版はアプリ名に 1 や 2 の表記がありませんが、ガラケー版「不思議の国の冒険酒場2」の移植なのでご注意下さい。
ゲームシステムはもう、「アトリエシリーズとほぼ同じ」としか言いようがありません。
上記の戦闘画面もそのままですね。
装備を整えて街の外に行き、モンスターと戦いながら材料を集め、街の酒場で料理を作ります。
フィールドの移動はなく、マップ上の行き先を選択すればすぐに現地に到着しますが、材料の採集場所は簡易的なダンジョンになっていて、中をさまよいながら材料を集めなければなりません。
戦闘はコマンド形式で、「自動戦闘」のコマンドもありサクサクと戦えますが、敵との遭遇率は高めです。
敵を倒すとスキルの習得に関係するポイントが得られ、さらに素材も集まります。
例えば鳥型の敵を倒せば鶏肉が、牛型の敵を倒せば牛肉が、植物系の敵を倒せば野菜が手に入ります。
素材は拾い集めるだけでなく、狩りでも得ていく形ですね。
素材を集めて街に戻り、酒場のかまどの前に立つと調理を行う事が出来ます。
調理は「レシピ」に書かれている材料と器具があれば、製作個数を選ぶだけで行えます。
※レシピを使わずに材料と器具を選び、早い段階で上位の料理を作ろうとすると失敗する場合もあるそうです。
レシピや器具は道具屋で買え、足りない食材もお店で購入できます。
ただし最初は資金が少ないため、安いレシピと最低限の器具しかそろえられません。
調理した料理を酒場のメニューに追加することで販売が行われ資金を得られるので、まずは作れる料理を売りながら、少しずつお金を貯めていく必要がありますね。
また、料理にはもう1つ重要な役目があり、食べると経験値が増えてレベルが上がります。
このゲームは戦闘では経験値を得られないため、レベルアップをするには料理を食べないといけません。
しかし食べたらお金にならないので、状況に合わせて資金を優先するか、レベルアップを優先するかを選択する必要があります。
なお、調理の「レシピ」は全てが公開されている訳ではありません。
毎日の調理前に少しずつヒントが明かされていきますが、完全に解明されていないものはある程度予想して作らなければなりません。
ただ、例えば「うめむすび」なら「ライス」と「ウメ」を使って「素手」で作るなど、ヒントから大方の予想が出来るものが多いです。
また、チェリーパイのレシピが「パイ生地・チェリー・たまご、オーブン」なので、アップパイのレシピはチェリーをリンゴに変えれば良いなど、他のレシピがヒントになる場合もあります。
※レシピやヒントは本棚や会話から得られる場合もあるので、一通りチェックしておきましょう。
お店の上の階にもレシピがあり、宝箱があって資金も手に入ります。
また、材料の「水」は町にある井戸から汲み上げます。 ちょっと気付きにくいので注意。
「アップルパイ」を作ると最初の仲間が登場するので、早めに作成しておきましょう。
※料理には売値と経験値があるが、基本的に食べると経験値が高いものは売っても高いので悩みどころ。
お店のリストに並べる商品に特定の組み合わせがあると「コンボ」が発生し、売れ行きが大きくアップしますが、在庫が十分にないとあまり意味がありません。
ゲームの目的は「酒場のランク」を高め、ランクに応じて出場できる王宮の「料理コンテスト」で優勝すること。
酒場のランクは総売上を伸ばすことでアップするので、とりあえず料理をどんどん作り、どんどん売ることが必要になります。
コンテストで上位を取るには貴重な食材を使った高級な料理を作る必要があるので、レベルアップして装備を整え、高級食材があるエリアで戦える強さを身に付けることが必要です。
ボリュームはかなりあり、クリアまで十数時間はかかりますね。
難点は、冒頭で述べたように操作性が良くないこと。
見た目がちょっとイマイチなのは慣れれば問題ないのですが、
さらに料理を作るときの料理名や材料の選択が非常にやり辛く、スライドバーでリストを上下させるのですが、狙ったところで止めにくい難点があります。
戦闘時も敵をタップして直接ターゲット指定できるのは良いのですが、反応が鈍くて少し長めに押さないとうまく指定できません。
明らかにスマートフォンでのゲーム開発に慣れていない印象を受ける操作性&インターフェイスですね・・・
出来ればアップデートでの改善を期待したいところですが・・・
※アップデートにより方向キーの判定範囲が拡大した模様です。
また、料理の材料選択時も下記画像の青い丸印の部分に「ページ送りボタン」が追加され、解りやすくなりました。
※料理や食材のリストは右にあるスライドバーで上下させますが、止めるときにズレやすい問題があって微調整し辛いです。
リストの上下(画像の赤い範囲)を押しっぱなしにするとリストが上か下に1つずつズレていくので、リストを少しだけ動かしたいときはこれを活用しましょう。
また、スライドバーの上下部分(画像の青い範囲)をタップすると、リストが1ページ分進みます。 これも知っておくと料理選びがかなりラクになります。
定価は 600 円。 ゲーム自体は面白いし、ボリュームも十分なのですが、見た目や操作性などのクオリティーを考えると、やや高く感じてしまうのは否めません。
ただ、昨年末から 250 円のセール価格で販売されており、2012年1月現在、1ヶ月近くもそのままです。
※現在はずっと 360 円で販売されています。
私は「アトリエシリーズ」は、以前は一通りプレイしていました。
RPG 風の世界観でありながら、勇者が世界を救ったり、ヒーローが悪の軍団と戦うのではなく、一介の町の人が自分の個人的な目的や生活のために活動をするという、その身近な設定が好みだったからです。
しかしアトリエシリーズも続編が出るにつれ、だんだんよくある「世界を救うお話」に変わってしまい、元々の魅力がなくなって、私もいつしかやらなくなってしまいました。
このゲームには町の酒場をきりもりするという、昔ながらのアトリエシリーズの素朴な良さが残っています。
「材料を集めて料理をする」という過程を繰り返す作業ゲーとも言えますが、生産活動が好きな方や、世界を救うのに飽きた人には、オススメしたい RPG ですね。
・不思議の国の冒険酒場 (iTunes が起動します)
読んで気になったのですが、このゲームには料理の失敗はありますよ。
オリジナル調理時にレシピが不適切なものであると確実に失敗します。
なので、プレイヤーに調理知識があってもレシピの揃っていない序盤に
ちょっと背伸びしてオリジナルに挑むと「まさか」の失敗がありえます(笑)
あと、小技?なのですが、調理中やメニュー参照時のスライドバー移動は、
スライドバーそのものよりも上下の空白をちょんちょんとタッチしたほうが細かい操作に向くと思います。
また、通常の移動もオプションから「タッチ位置に追従移動」を選択すると
ちょっとしたMage Gauntletのような操作に切り替わるので是非試してみてください。
コントローラーが小ぶりなので僕はこちらのほうが操作しやすかったです。
上記二点の見直しでかなり操作性の問題はクリアになるのではないかなと。
メーカーさんの回し者ではありませんけど、
(twitterで交流してくれる開発者様だったので好意的には見ていますが)
開発プロデューサーさんのブログによると2月ごろ新作RPGをリリースされるそうです。
この冒険酒場はリリース当初バグが酷く、とても遊べたものではなかったのですが
誠意的なアップデートをして仕様改善してくれたので個人的に楽しみにしています。
恐らく、新作のほうでは不満点も解消されるのではないでしょうか。。。