絵巻物の中で戦いが起こっているかのような独特なグラフィックと、琵琶の弾き語りをベースにした渋い BGM で話題になった、セガの直進型のタワーディフェンス「源平大戦絵巻」のシリーズ作が新たに登場しました。
古代エジプトとギリシャの戦いをテーマにしたゲーム、
「アレクサンドリア大戦絵巻」です。
絵巻物が動いているかのようなシブくてセンスあるグラフィックは今回も健在。
前作の経験を元にゲームバランスやシステムが調整されていて、新タイプのユニットも追加され、さらに今作はエジプトとギリシャの両軍でプレイが可能です。
基本的なルールは前作とほぼ同様ですが、ゲームとしての完成度はより高まっていますね。
なお、このゲームは無料アプリとして公開されていますが、無料のままでは体験版に過ぎません。
正式版にするには 350 円の課金が必要なのでご注意下さい。

なんと言っても見た目が独特!
壁画が動いているかのようなグラフィックは、初めて見たときはかなりのインパクトがあります。
サウンドは前作の「弾き語り」ほどのインパクトはありませんが、今作の BGM もなかなか良い曲で、これはこれで悪くありません。
基本のゲームシステムは、敵がこちらのユニットを攻撃しながらライン上をまっすぐ直進してくる「直進型」のタワーディフェンスです。
プラント vs. ゾンビ のようなゲームシステムと言えますが、このゲームは接近戦を行うユニットが多く、トレーディングカードゲームのシステムも盛り込まれているため、他のタワーディフェンスとはかなり異なる内容です。
プレイヤーは時間の経過で増えていく資金を使ってデッキ(山札)の「カード」を引き、それを使ってユニットを配置します。
何のカードが出るか解らないため、ゲームごとに設置できるユニットの順番が異なるのが特徴の1つです。
また、デッキのカードがなくなるとそれ以上設置できなくなります。
設置したユニットが移動できるのも特徴で、移動にかかる費用は前作より少なくなりました。
今作は遠くから遠距離攻撃してくるユニットが多いため、前進して距離を詰めたり、ライン移動で回避したり、さらに画面端まで前進し続ける「進軍開始」で一気に攻め込むなどの行動を状況に応じて行う必要があります。
これにより難易度は前より上がっていますが、戦略性は増していますね。
そしてステージ終了後にはカードを1枚得られ、それを使って(コストの範囲内で)デッキを自由に編集することが出来ます。
カードの種類は非常に多く、エジプトとギリシャ、双方が約 60 種類。
普通の兵士カードもあれば、弓や長槍などの遠距離攻撃ユニット、防御や補助を行うユニット、召還術を使うカード、さらに魔法のような効果を及ぼす「神」のカードもあります。
相変わらずユニットの種類は豊富で、タワーディフェンス最多なのは間違いありません。

※エジプトはミイラを召還する呪術師がいるのが特徴的ですが、全体としては前作「源平大戦絵巻」と似たユニットが多いです。
ギリシャは攻撃を1回無効化する「盾」を持つ兵士が多く、非常に長い槍を持つ兵士など、前作では見られなかったタイプのユニットが含まれます。
同じユニットを重ねて配置するとユニットがレベルアップし、さらに HP も回復するため、接近戦ユニットは同じものを複数用意しておくのが基本です。

※「トロイの木馬」登場! 全ての敵ユニットを押し潰していく恐るべき存在ですが、「動物系ユニット」に含まれるため、動物に強い兵士を使えば一撃で破壊できます。
動物系ユニットには騎馬兵やミイラも含まれ、これらに対抗するため対動物ユニットをデッキに複数入れておくことは必須です。
この辺の明確な「アンチユニット」の存在も、前作とは違う点です。
ゲームシステムの面で前作と大きく異なる点は2つ。
1つは王様が「必殺技」を使えるようになった事。
時間の経過と共に必殺技のシンボルが増えていき、それを消費して「全軍回復」や「全軍強化」、「全体攻撃」などの魔法のような技を繰り出せます。
ただし必殺技を使うにはシンボルだけでなく「必殺ポイント」も消費します。
この必殺ポイントを回復させるには、いらないカードをポイントに変換しなければなりません。
変換量はカードのレアリティに応じていますが、コモン(一番下の種類のカード)だと1しか増えず、そのため必殺技を使いまくっていると将来的にポイント不足に陥ります。
最初は 500 ポイントもあるので、当分なくなることはありませんが・・・ 連発していると後で困るので注意しましょう。
もう1つの相違点は、王様自身が戦えること。
「源平大戦絵巻」の大将は単なる飾りで、敵が踏み込んできたら為す術なくやられていましたが、今作の大将は敵が来たらちゃんと戦ってくれます。
そんなに強くありませんが、ある程度の敵はスルーしても何とかなるので、カードが少ない序盤はこれをうまく利用する手もありますね。

※今回の王様は単なる斬られ役じゃない。 ザコ数体ぐらいなら自力で何とかしてくれますし、必殺技もあります。
ただ、必殺ポイントを回復させるにはカードを破棄しないといけないので、カードがそんなにサクサク手に入る訳ではない以上、ポイントの回復は困難です。 よって無駄使いは厳禁。
課金しまくれば別かもしれないけど・・・
ゲームバランスや仕様の面でも、色々と改善されているのが伺えます。
前作「源平大戦絵巻」は独特なグラフィックとインパクトのある BGM で大きな話題になりましたが、ゲーム序盤の展開が間延びしていて、ユニットの種類がなかなか増えず前半は戦いが単調、それなのに倍速モードがないため敵がいない状態でもボーッと待つ必要があり、一方で「それさえ持っておけば勝てる」というほど強力なユニットが存在するなど、システム的にもバランス的にも難点がありました。
ですから私はゲームとしては、初期の「源平大戦絵巻」はあまり評価していません。
ただ、源平大戦絵巻はアップデートが頻繁で、バランス調整が細かく行われ、二倍速ボタンも追加されるなど、改善が進んでいました。
今作はそれらの改善を最初から含んでいるため前作の欠点が解消されていて、最初から完成されています。
序盤から新しいユニットがどんどん追加されるのでゲームも早期に面白くなりますし、丁寧なチュートリアルも用意されました。
とりあえず1人でやる分においては、もう目立った欠点は見当たりませんね。
セーブデータを iCloud にエクスポート(保存)できるのも、地味に嬉しい点です。
やや気になったのは、ゲームの部分ではなく、課金についてでしょうか・・・
このゲームは前作同様、カードを課金で購入できます。
価格は3枚 170 円、7枚 250 円、12 枚 350 円などで、これについては前作と大きく違いません。
ただ、実際に購入してみると、エジプトのカードとギリシャのカードが半々で出現します。
エジプトとギリシャは別々に進行させるのですが、エジプトを進めている時はギリシャのカードは関係ないし、エジプトをクリアした後でギリシャをやっている段階だともうエジプトのカードを手に入れても嬉しくないし、だからと言って平行して進めるというのは普通ないだろうし・・・
おそらく2つの軍があるのを意識させるためにこうなっているのだと思いますが、12 枚パックを買っても一方のカードは6枚しか手に入らない訳で、ちょっと釈然としないのもありますね。
まあ、カード購入が無理に必要なゲームバランスではないので、課金しない人だと気にする必要はないでしょう。
対戦モードについては、Game Center を通したマッチングになります。
対戦モードもこのゲームの大きなウリのようですが、Game Center 経由なのでマッチングされるまでボーッと待たないといけないし、強いカードを集めている方が有利ですから、カードが中途半端な状態で参戦してもフルボッコにされるだけです。
1人プレイをやり込んで多くの強力なカードを集めるか、もしくは十分な課金を行って、それで初めてスタート地点に立てる感じですね。
対戦レートなどを考慮したマッチングなどがある訳でもないため、対戦モードについては楽しめる人がかなり限られる印象です。 この点については前作と同様です。
ただ、1人用のステージを全部終わった後で、さらに楽しむために挑戦するという分には良いかもしれません。
以下は Youtube で公開されている公式の予告トレーラーです。
ゲーム画面が映ってないのであまり参考になりませんが・・・
アプリの価格は無料。 ただし無料だと 10 ステージまでしか遊べず、ギリシャ軍も選べません。
正式版にするには 350 円の課金が必要で、つまり実質 350 円の有料アプリです。
ただ、さすがに今回は安くしてきましたね。
前作は最初の定価が 1200 円で、さすがに私も「この内容でそれは高いだろ」と思わずにはいられませんでした。
350 円なら普通にオススメできる値段ですし、ボリュームも十分にあります。
とりあえず無料部分だけでも楽しめるので、まずは試してみるのが良いでしょう。
今作は 10 ステージ分だけでも様々なユニットを使えるのでその面白さは体験できますし、そのグラフィックを最初に見た時は「おおっ」と思えること請け合いです。
・アレクサンドリア大戦絵巻 (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)
古代エジプトとギリシャの戦いをテーマにしたゲーム、
「アレクサンドリア大戦絵巻」です。
絵巻物が動いているかのようなシブくてセンスあるグラフィックは今回も健在。
前作の経験を元にゲームバランスやシステムが調整されていて、新タイプのユニットも追加され、さらに今作はエジプトとギリシャの両軍でプレイが可能です。
基本的なルールは前作とほぼ同様ですが、ゲームとしての完成度はより高まっていますね。
なお、このゲームは無料アプリとして公開されていますが、無料のままでは体験版に過ぎません。
正式版にするには 350 円の課金が必要なのでご注意下さい。

なんと言っても見た目が独特!
壁画が動いているかのようなグラフィックは、初めて見たときはかなりのインパクトがあります。
サウンドは前作の「弾き語り」ほどのインパクトはありませんが、今作の BGM もなかなか良い曲で、これはこれで悪くありません。
基本のゲームシステムは、敵がこちらのユニットを攻撃しながらライン上をまっすぐ直進してくる「直進型」のタワーディフェンスです。
プラント vs. ゾンビ のようなゲームシステムと言えますが、このゲームは接近戦を行うユニットが多く、トレーディングカードゲームのシステムも盛り込まれているため、他のタワーディフェンスとはかなり異なる内容です。
プレイヤーは時間の経過で増えていく資金を使ってデッキ(山札)の「カード」を引き、それを使ってユニットを配置します。
何のカードが出るか解らないため、ゲームごとに設置できるユニットの順番が異なるのが特徴の1つです。
また、デッキのカードがなくなるとそれ以上設置できなくなります。
設置したユニットが移動できるのも特徴で、移動にかかる費用は前作より少なくなりました。
今作は遠くから遠距離攻撃してくるユニットが多いため、前進して距離を詰めたり、ライン移動で回避したり、さらに画面端まで前進し続ける「進軍開始」で一気に攻め込むなどの行動を状況に応じて行う必要があります。
これにより難易度は前より上がっていますが、戦略性は増していますね。
そしてステージ終了後にはカードを1枚得られ、それを使って(コストの範囲内で)デッキを自由に編集することが出来ます。
カードの種類は非常に多く、エジプトとギリシャ、双方が約 60 種類。
普通の兵士カードもあれば、弓や長槍などの遠距離攻撃ユニット、防御や補助を行うユニット、召還術を使うカード、さらに魔法のような効果を及ぼす「神」のカードもあります。
相変わらずユニットの種類は豊富で、タワーディフェンス最多なのは間違いありません。

※エジプトはミイラを召還する呪術師がいるのが特徴的ですが、全体としては前作「源平大戦絵巻」と似たユニットが多いです。
ギリシャは攻撃を1回無効化する「盾」を持つ兵士が多く、非常に長い槍を持つ兵士など、前作では見られなかったタイプのユニットが含まれます。
同じユニットを重ねて配置するとユニットがレベルアップし、さらに HP も回復するため、接近戦ユニットは同じものを複数用意しておくのが基本です。

※「トロイの木馬」登場! 全ての敵ユニットを押し潰していく恐るべき存在ですが、「動物系ユニット」に含まれるため、動物に強い兵士を使えば一撃で破壊できます。
動物系ユニットには騎馬兵やミイラも含まれ、これらに対抗するため対動物ユニットをデッキに複数入れておくことは必須です。
この辺の明確な「アンチユニット」の存在も、前作とは違う点です。
ゲームシステムの面で前作と大きく異なる点は2つ。
1つは王様が「必殺技」を使えるようになった事。
時間の経過と共に必殺技のシンボルが増えていき、それを消費して「全軍回復」や「全軍強化」、「全体攻撃」などの魔法のような技を繰り出せます。
ただし必殺技を使うにはシンボルだけでなく「必殺ポイント」も消費します。
この必殺ポイントを回復させるには、いらないカードをポイントに変換しなければなりません。
変換量はカードのレアリティに応じていますが、コモン(一番下の種類のカード)だと1しか増えず、そのため必殺技を使いまくっていると将来的にポイント不足に陥ります。
最初は 500 ポイントもあるので、当分なくなることはありませんが・・・ 連発していると後で困るので注意しましょう。
もう1つの相違点は、王様自身が戦えること。
「源平大戦絵巻」の大将は単なる飾りで、敵が踏み込んできたら為す術なくやられていましたが、今作の大将は敵が来たらちゃんと戦ってくれます。
そんなに強くありませんが、ある程度の敵はスルーしても何とかなるので、カードが少ない序盤はこれをうまく利用する手もありますね。

※今回の王様は単なる斬られ役じゃない。 ザコ数体ぐらいなら自力で何とかしてくれますし、必殺技もあります。
ただ、必殺ポイントを回復させるにはカードを破棄しないといけないので、カードがそんなにサクサク手に入る訳ではない以上、ポイントの回復は困難です。 よって無駄使いは厳禁。
課金しまくれば別かもしれないけど・・・
ゲームバランスや仕様の面でも、色々と改善されているのが伺えます。
前作「源平大戦絵巻」は独特なグラフィックとインパクトのある BGM で大きな話題になりましたが、ゲーム序盤の展開が間延びしていて、ユニットの種類がなかなか増えず前半は戦いが単調、それなのに倍速モードがないため敵がいない状態でもボーッと待つ必要があり、一方で「それさえ持っておけば勝てる」というほど強力なユニットが存在するなど、システム的にもバランス的にも難点がありました。
ですから私はゲームとしては、初期の「源平大戦絵巻」はあまり評価していません。
ただ、源平大戦絵巻はアップデートが頻繁で、バランス調整が細かく行われ、二倍速ボタンも追加されるなど、改善が進んでいました。
今作はそれらの改善を最初から含んでいるため前作の欠点が解消されていて、最初から完成されています。
序盤から新しいユニットがどんどん追加されるのでゲームも早期に面白くなりますし、丁寧なチュートリアルも用意されました。
とりあえず1人でやる分においては、もう目立った欠点は見当たりませんね。
セーブデータを iCloud にエクスポート(保存)できるのも、地味に嬉しい点です。
やや気になったのは、ゲームの部分ではなく、課金についてでしょうか・・・
このゲームは前作同様、カードを課金で購入できます。
価格は3枚 170 円、7枚 250 円、12 枚 350 円などで、これについては前作と大きく違いません。
ただ、実際に購入してみると、エジプトのカードとギリシャのカードが半々で出現します。
エジプトとギリシャは別々に進行させるのですが、エジプトを進めている時はギリシャのカードは関係ないし、エジプトをクリアした後でギリシャをやっている段階だともうエジプトのカードを手に入れても嬉しくないし、だからと言って平行して進めるというのは普通ないだろうし・・・
おそらく2つの軍があるのを意識させるためにこうなっているのだと思いますが、12 枚パックを買っても一方のカードは6枚しか手に入らない訳で、ちょっと釈然としないのもありますね。
まあ、カード購入が無理に必要なゲームバランスではないので、課金しない人だと気にする必要はないでしょう。
対戦モードについては、Game Center を通したマッチングになります。
対戦モードもこのゲームの大きなウリのようですが、Game Center 経由なのでマッチングされるまでボーッと待たないといけないし、強いカードを集めている方が有利ですから、カードが中途半端な状態で参戦してもフルボッコにされるだけです。
1人プレイをやり込んで多くの強力なカードを集めるか、もしくは十分な課金を行って、それで初めてスタート地点に立てる感じですね。
対戦レートなどを考慮したマッチングなどがある訳でもないため、対戦モードについては楽しめる人がかなり限られる印象です。 この点については前作と同様です。
ただ、1人用のステージを全部終わった後で、さらに楽しむために挑戦するという分には良いかもしれません。
以下は Youtube で公開されている公式の予告トレーラーです。
ゲーム画面が映ってないのであまり参考になりませんが・・・
アプリの価格は無料。 ただし無料だと 10 ステージまでしか遊べず、ギリシャ軍も選べません。
正式版にするには 350 円の課金が必要で、つまり実質 350 円の有料アプリです。
ただ、さすがに今回は安くしてきましたね。
前作は最初の定価が 1200 円で、さすがに私も「この内容でそれは高いだろ」と思わずにはいられませんでした。
350 円なら普通にオススメできる値段ですし、ボリュームも十分にあります。
とりあえず無料部分だけでも楽しめるので、まずは試してみるのが良いでしょう。
今作は 10 ステージ分だけでも様々なユニットを使えるのでその面白さは体験できますし、そのグラフィックを最初に見た時は「おおっ」と思えること請け合いです。
・アレクサンドリア大戦絵巻 (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)
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