中国系のおじさんが火星でヘンな植物を植えて回る、ちょっと奇妙な「探検ゲーム」が登場し、欧米で話題になっています。
「Waking Mars」です。
現在アメリカではゲーム開発者の祭典「Game Developers Conference」(GDC)が開催されています。
この GDC 期間中には「Independent Games Festival」(IGF)という「インディーズゲーム」の表彰があり、このゲームはその「ベストモバイルゲーム賞」の最終選考に残っている作品です。
また IGF 2009 の最優秀賞に選ばれた Spider : The Secret of Bryce Manor を開発したチームの新作と言う事でも注目を集めています。
※このレビューの画像はメッセージが英語になっていますが、現在は日本語化されています。
明確な敵が出てくる訳ではなく、「火星の環境と生物の調査」が目的という、かなり変わった内容です。
プレイヤーのおじさんは画面をタップした方向に向かって背中のジェットパックを使って移動します。
よって高所にも簡単に飛び上がれます。
キャラクターの動きはかなりリアルで、斜面があったらお尻を付いて滑り、狭い場所だと屈んだりほふく前身で進みます。
操作感はなかなか良いのですが、画面のあちこちをタップする必要があり、左下に移動したいときに左下のボタンを誤って押してしまうことも多く、操作し辛さがあるのがやや難点です。
火星の洞窟内部には奇妙な植物が存在しており、それを調査し、増やしていくことが目的となります。
調査は触れたり、何かを投げてみたりする事で得られ、データに蓄積されていきます。
中にはダメージを受ける危険な植物もありますが、一度やられる事でそのデータが得られます。
植物の多くは特定の行動によって「種」を生み出します。
例えば、植物に水の玉を投げることで種が飛び出てきて、それをキャッチして草の茂っている場所に投げ込むと、そこに新しい植物が育ちます。
そのようにして植物を増やしていくことで「BIOMASS」(生物資源)が増えていき、それが一定量になる事で閉じられていた壁が開いて先に進めるようになります。
※水分のある草地に種を植えると、植物が種を生み出すと同時に青白い光の粒子を放出します。
この光を吸収するとダメージを回復が出来るので、水の玉と種をセットで持っておけば、任意の場所に体力回復地点を作る事が出来ます。
※右にいる触手のような植物は敵ではなく、水の玉を放出してくれるありがたい存在。
水の玉が補充できる場所は限られているので、見つけたら確保しておきましょう。
ただし、玉や種はある程度持っていると、それ以上出さなくなります。
※ブロック状の石が伸びる不思議な空間。 このような「名所」が各地にあり、それを探検して回るのもこのゲームの目的です。
最初のステージでこの場所に辿り着き、下の方で光っているカメラに触ったら、一旦地上に戻りましょう。
このゲームは言わば「洞窟探検ゲーム」です。
未開の洞窟に潜って行き、見知らぬ生物を調べながら、見たことのない場所を探して奧へ奧へと進んでいく・・・ その行為自体を楽しむゲームと言えます。
最初は変わり映えしない洞窟も、ステージが進むと多様な景色を見せていき、未知の生物の種類も増えていきます。
敵が出て来てバシバシ戦ったりするゲームとは一線を画す内容で、解る人にしか解らない説明ですが、「アクアノートの休日」のような雰囲気がありますね。
場所によっては酸の水滴が落ちてきたり、危険な植物が多数繁殖していたりして、アクションゲーム的な回避が求められる場面もありますが、派手なアクションシーンは少なめです。
よって、このゲームを楽しめるかどうかは人によります。
エイリアンや凶悪な植物と戦いまくるようなアクションゲームを期待している人は、このゲームに手を出してはいけません。 間違いなく後悔します。
逆に植物を増やし、未知の生物を調査し、突然現れる風景に楽しみを感じられる人には、悪くないアプリです。
ただ、ゲーム序盤はあまり大きな変化がないので、そこがやや難点でしょうか。
またゲーム中に表示されるメッセージの量がかなり多く、当然すべて英語なので、その点も日本人にとっては難点と言えます。
※現在はアップデートで日本語化されたため、ストーリーも楽しめるようになりました。
グラフィックも高解像度に対応し、より美しくなっています。
当初あった起動に関する問題も修正されています。
にチェックポイントが設定されており、タップして「Travel」のボタンを押すことで、瞬時にその場所まで移動する事が出来ます。 種や水の玉が必要なときに、簡単に取りに戻ったり出来ます。
ただしイベントなどで入口が塞がれると移動できなくなる場合があります。
※火星の奥深くに眠る、腐海の底のような場所・・・
他にも様々な、綺麗で少し不気味な雰囲気のシーンが数多く用意されています。
価格は 450 円とやや高めの値段。
しかしアプリのクオリティーはかなり高いです。
前述したように、面白いと感じられるかどうか、人によって分かれる内容です。
ただ Spider を作った Tiger Style らしい内容であることは確かで、Spider もキャラクターのリアルな動きと、もの悲しいシックな雰囲気、派手ではない「虫の営み」をテーマが特徴でした。
このゲームにもそんな雰囲気が感じられますね。
IGF は「デザイン」や「アイデア」「雰囲気」を重視する傾向があるので、いかにも「IGF 好み」のゲームだなという気がします。 最終選考に残っているのもそれが理由かも。
「ゲームをやるぞー!」という感じで集中してやるのではなく、少しずつ気軽に進めていくプレイスタイルがお勧めのアプリです。
・Waking Mars (iTunes が起動します)
「Waking Mars」です。
現在アメリカではゲーム開発者の祭典「Game Developers Conference」(GDC)が開催されています。
この GDC 期間中には「Independent Games Festival」(IGF)という「インディーズゲーム」の表彰があり、このゲームはその「ベストモバイルゲーム賞」の最終選考に残っている作品です。
また IGF 2009 の最優秀賞に選ばれた Spider : The Secret of Bryce Manor を開発したチームの新作と言う事でも注目を集めています。
※このレビューの画像はメッセージが英語になっていますが、現在は日本語化されています。
明確な敵が出てくる訳ではなく、「火星の環境と生物の調査」が目的という、かなり変わった内容です。
プレイヤーのおじさんは画面をタップした方向に向かって背中のジェットパックを使って移動します。
よって高所にも簡単に飛び上がれます。
キャラクターの動きはかなりリアルで、斜面があったらお尻を付いて滑り、狭い場所だと屈んだりほふく前身で進みます。
操作感はなかなか良いのですが、画面のあちこちをタップする必要があり、左下に移動したいときに左下のボタンを誤って押してしまうことも多く、操作し辛さがあるのがやや難点です。
火星の洞窟内部には奇妙な植物が存在しており、それを調査し、増やしていくことが目的となります。
調査は触れたり、何かを投げてみたりする事で得られ、データに蓄積されていきます。
中にはダメージを受ける危険な植物もありますが、一度やられる事でそのデータが得られます。
植物の多くは特定の行動によって「種」を生み出します。
例えば、植物に水の玉を投げることで種が飛び出てきて、それをキャッチして草の茂っている場所に投げ込むと、そこに新しい植物が育ちます。
そのようにして植物を増やしていくことで「BIOMASS」(生物資源)が増えていき、それが一定量になる事で閉じられていた壁が開いて先に進めるようになります。
※水分のある草地に種を植えると、植物が種を生み出すと同時に青白い光の粒子を放出します。
この光を吸収するとダメージを回復が出来るので、水の玉と種をセットで持っておけば、任意の場所に体力回復地点を作る事が出来ます。
※右にいる触手のような植物は敵ではなく、水の玉を放出してくれるありがたい存在。
水の玉が補充できる場所は限られているので、見つけたら確保しておきましょう。
ただし、玉や種はある程度持っていると、それ以上出さなくなります。
※ブロック状の石が伸びる不思議な空間。 このような「名所」が各地にあり、それを探検して回るのもこのゲームの目的です。
最初のステージでこの場所に辿り着き、下の方で光っているカメラに触ったら、一旦地上に戻りましょう。
このゲームは言わば「洞窟探検ゲーム」です。
未開の洞窟に潜って行き、見知らぬ生物を調べながら、見たことのない場所を探して奧へ奧へと進んでいく・・・ その行為自体を楽しむゲームと言えます。
最初は変わり映えしない洞窟も、ステージが進むと多様な景色を見せていき、未知の生物の種類も増えていきます。
敵が出て来てバシバシ戦ったりするゲームとは一線を画す内容で、解る人にしか解らない説明ですが、「アクアノートの休日」のような雰囲気がありますね。
場所によっては酸の水滴が落ちてきたり、危険な植物が多数繁殖していたりして、アクションゲーム的な回避が求められる場面もありますが、派手なアクションシーンは少なめです。
よって、このゲームを楽しめるかどうかは人によります。
エイリアンや凶悪な植物と戦いまくるようなアクションゲームを期待している人は、このゲームに手を出してはいけません。 間違いなく後悔します。
逆に植物を増やし、未知の生物を調査し、突然現れる風景に楽しみを感じられる人には、悪くないアプリです。
ただ、ゲーム序盤はあまり大きな変化がないので、そこがやや難点でしょうか。
またゲーム中に表示されるメッセージの量がかなり多く、当然すべて英語なので、その点も日本人にとっては難点と言えます。
※現在はアップデートで日本語化されたため、ストーリーも楽しめるようになりました。
グラフィックも高解像度に対応し、より美しくなっています。
当初あった起動に関する問題も修正されています。
にチェックポイントが設定されており、タップして「Travel」のボタンを押すことで、瞬時にその場所まで移動する事が出来ます。 種や水の玉が必要なときに、簡単に取りに戻ったり出来ます。
ただしイベントなどで入口が塞がれると移動できなくなる場合があります。
※火星の奥深くに眠る、腐海の底のような場所・・・
他にも様々な、綺麗で少し不気味な雰囲気のシーンが数多く用意されています。
価格は 450 円とやや高めの値段。
しかしアプリのクオリティーはかなり高いです。
前述したように、面白いと感じられるかどうか、人によって分かれる内容です。
ただ Spider を作った Tiger Style らしい内容であることは確かで、Spider もキャラクターのリアルな動きと、もの悲しいシックな雰囲気、派手ではない「虫の営み」をテーマが特徴でした。
このゲームにもそんな雰囲気が感じられますね。
IGF は「デザイン」や「アイデア」「雰囲気」を重視する傾向があるので、いかにも「IGF 好み」のゲームだなという気がします。 最終選考に残っているのもそれが理由かも。
「ゲームをやるぞー!」という感じで集中してやるのではなく、少しずつ気軽に進めていくプレイスタイルがお勧めのアプリです。
・Waking Mars (iTunes が起動します)
中華料理店の厨房にいそうな中年中国人の奇跡のコラボレーション!
ゲームの舞台とは恐ろしく似つかわしくないキャストが逆に興味をそそられますね。