ガラケーで大人気だった、障害物をかわして小さな自転車を走らせるシンプルなショートゲーム「チャリ走」。
そのチャリ走が大幅にパワーアップして帰ってきました。
チャリ走DX」です。

オリジナルの チャリ走チャリ走2nd Race は iPhone 版も公開されていますが、正直言ってスマホでやるには見た目があまりにショボく、有料で買うのはオススメとは言えませんでした。
しかし新たに登場した「チャリ走DX」はグラフィックもサウンドも見違えるほどに変化!
世界各地をテーマにしたポップ調のグラフィックは非常にセンス溢れるもので、BGM もノリが良く、完全に「スマホ時代のチャリ走」へと変わっています。

遊びやすいゲーム性も相変わらずで、ゲーマーからライトユーザーまで気軽に楽しめる内容と言えます。
ちなみに Android 版も公開されています。

チャリ走DX

ボタン1つしか使わない俗に言う「ワンキーゲーム」で、自転車は勝手に前進し続け、画面をタップするとジャンプします。
空中でさらにジャンプボタンを押すと「2段ジャンプ」が可能で、このジャンプを駆使して穴や障害物を飛び越え、ゴールへと向かいます。
コースはかなり起伏に富んでいますが、バランスを崩して転倒するようなことはありません。

単にジャンプで進んでいくだけのシンプルな内容で、解りやすくて誰でもプレイできるゲームです。
この手のゲームとしてはスピードもそれほど速くなく、そのため素早い反射神経や精密な操作が要求されることもありません。
このプレイしやすさが「チャリ走」が幅広い人から支持された理由でもありますね
また、最初は簡単ですが、ステージが進むと徐々に難しくなってきて、中盤以降はゲーマーでも楽しめる難易度になってきます。

前作にあったジャンプ台や扇風機の他に、大砲や動く床などが登場し新しいしかけが増えています。
また「コイン」と「パワーアップアイテム」の2つが追加されており、コインは集める事で隠しステージを解禁する事ができます。 コインの取得数は各ステージのクリア評価にもなっています。
パワーアップはスピードアップや3段ジャンプなどが可能になり、攻略の助けになります。

壁にぶつかったり穴に落ちたりしてミスると最初からリトライになりますが、1つのステージはそれほど長くはありません。

チャリ走DX
※パワーアップを取ってスピードアップ! ただしスピードが上がると早めに反応する必要があります。
他に3段ジャンプや紙飛行機など、様々なパワーアップが存在します。
しかけは「ジャンプ台」が小さくてやや見にくいので注意。
なお、ジャンプ台でのジャンプは自然上昇のような扱いで、そこからさらに2段のジャンプができます。


チャリ走DX
※他のライダーも登場します。 ぶつかってしまうとミスになるので慎重にかわさなければなりませんが、相手も地形に合わせてジャンプしたりするのでタイミングが難しい。
スピード調整ができないゲームなので、地形を利用して減速したりしながら、うまくかわせるタイミングを見計らいましょう。 上から踏みつぶしても OK。


とにかくグラフィックのセンスが良いですね。
世界各国の風景をコミカルに、雰囲気良く表現した背景は素晴らしいものがあります。
相変わらずライダーはちっこいのですが、動きは結構細かいです。

ゲームモードは固定マップの「ワールドツアー」と、ランダムマップの「グランプリ」の2つが用意されており、ワールドツアーは各ステージのゴールを目指すステージクリア制です。
10 の国があり、1つの国に5つのステージがあるので、全部で 50 ステージ。 なかなかのボリュームと言えます。
グランプリは前作に似たゲームモードで、ランダムに現れる地形を走り続け、その距離を競います。
ランキングにも対応しており、プレイヤーネームはタイトル画面の設定アイコンで登録できます。

また音楽ユニット「capsule」とのコラボステージも用意されており、85 円の課金が必要になりますが、サイバーな背景の特殊ステージが追加されます。(10ステージ+グランプリ)

チャリ走DX
※グランプリの東京ステージ。 グランプリは地形がランダムなので、ハイスコアには運も絡みます。
昔のチャリ走をやっていた人だと、こちらの方がしっくり来るかも。
3000m を越えたあたりでスピードが上がるので、そこからが本番。
慣れてくると記録を目指して繰り返してしまうハマリ性がありますね。


チャリ走DX
※課金による追加ステージ「capsule stage」は、テクノな雰囲気と BGM が特徴。
でも capsule って個人的には、ジブリのアニメを使ったハウスシチューの CM で流れていた曲「レトロメモリー」の印象が強いので、あまりテクノなイメージではないですね・・・


価格は 85 円と安価で、これと言った欠点もありません。
強いて言えば、前作にあった「実況メッセージ」がなくなったのは、人によっては寂しく思うかも?
また、非常にシンプルなだけにゲーマーだとやや物足りなさを感じるかもしれません

しかしチャリ走は、この解りやすさ・プレイしやすさが良い点でしょう。
ゲーマー向きの高難度ゲームは Stick Stunt BikerBike Baron など、他にありますからね。
私的にチャリ走には、「ガラケーの旧世代的な簡易ゲーム」という印象があったので、この予想以上のグレードアップには本当に驚きました。

iTunes ランキングでも早々に上位になっており、それも頷ける内容です。
久々に世界で勝負できそうな日本製のショートゲームが出て来たな、という印象ですね。

チャリ走DX (iTunes が起動します)
チャリ走DX LITE (無料体験版です)

※チャリ走DXの LITE 版は簡単なステージのみで、エンドレスもなく、さらに広告付きです。LITE のレビューに批判が多いのはそのためだと思われ、ここではオススメしません。


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。