破格のクオリティーのシューティングゲームを続々と発売している「ケイブ」から、また新しい縦スクロールのシューティングゲームが公開されました。
虫姫さま ふたり」です。

派手な弾幕と爽快な攻撃、意外とプレイしやすいゲーム内容、そしてやる気のない声でおなじみの「虫姫さま」の続編となります。
これらの前作の特長はほぼそのまま受け継いでおり、特に爽快感は前作以上です
名前に「ふたり」とあることから解るように、今回は自機(キャラクター)が2人用意されています

オリジナル版は 2006 年にゲームセンターに登場しました。
このゲームには複数のバージョンが存在していましたが、iOS 版はもっとも一般的な Ver 1.5 がベースだと思われます。(ただし常にオートボムがあるなど、一部異なる設定となっています)

※現在は新バージョンの「虫姫さま ふたり ブラックレーベル」も公開されています。
ブラックレーベルについては こちらの記事 をご覧下さい。


虫姫さま ふたり

基本システムは、毎度おなじみの(?)「ケイブシュー」です。
自機の移動は指の位置に関わらず、その動きに追従する「相対移動」で、攻撃はオート。
ボタンでショットとレーザーを切り替えます

画面の周囲には「外枠」があり、ここが指置き場になるため画面端にも移動させやすく、操作性は良好。
この辺は怒首領蜂エスプガルーダなどとまったく同じですね。

今回も前作と同じく、敵弾が早いけど数は少ない「オリジナルモード」と、敵弾がすごく多いけど弾速は遅めの「マニアックモード」、死ぬほど難しい「ウルトラモード」の3つが用意されていますが、最初はオリジナルしかプレイできません。
「オリジナルよりマニアックの方が難しい」とは限らず、オリジナルはパターン化が、マニアックは気合い避けが重要なモードと言えます。

ただ iPhone 版の虫姫さまは難易度が全体的に下げられており、高い難易度でない限り弾速はそれほど速くないため、基本的には弾が少ない「オリジナル」の方が簡単です。

難易度は Novice、Normal、Hard、Hell の4段階に分かれていて、Hell がアーケード版に相当。
つまりノーマルはアーケード版よりも簡単です。
Novice ならシューティング初心者の方でも楽しめる難易度で、何度かゲームオーバーになっているとクレジット(コンティニュー回数)も増えていきます。
ただ、前作よりは難易度が上がっていて、元々「虫姫さま ふたり」は(怒首領蜂 大往生ほどではありませんが)難度の高いシューティングゲームです。

2人の自機にはそれぞれ「ノーマル」と「アブノーマル」という2種類の攻撃パターンが用意されていて、つまり合計4種類が存在します。
基本的には、前作から登場している「レコ」はショットが強いワイド型、新キャラの「パルム」はレーザーが強い一点集中型と言えます。
iPhone 版は指の動きに合わせた速度で移動するため、速度差はありません。

ゲーム性は、前作の虫姫さま以上に「爽快感」、すなわち「破壊する楽しさ」と「アイテムを回収しまくる楽しさ」が重視されている印象です。
敵を倒すと「琥珀」というアイテムが出現するのですが、これの出現量がハンパではなく、さらに大量のザコを強力な攻撃でなぎ倒していく内容なので、とにかく展開がハデ。
後半ステージの琥珀の出現量は凄まじく、画面を埋め尽くす程の得点アイテムが滝のように流れて来ます。

加えて iPhone 版はタッチパネルにより高速で動き回れるため、アイテム回収が爽快で、「片っ端から壊し、ジャラジャラ回収しまくる」というシューティングの基本的な面白さが追求されています。
キャラが大量に出現するのに動作は軽快で、相変わらず技術力は凄いですね。

虫姫さま ふたり
※とにかく「壊しまくり・回収しまくり」のゲームで、爽快に遊べます。
キャラはレーザーの威力が強いパルムの方がクリアしやすいです。 特に iPhone 版は自機を高速で動かせるため、パルムの欠点であった攻撃範囲の狭さとスピードの遅さがカバーされています。
ちなみにパルムは男の子です、念のため。 「虫姫さま ふたり」と言うのは、虫姫さまが2人いるんじゃなくて、虫姫さまの主人公が2人バージョンという意味です。


スコアシステムについては、前作よりもやや複雑化しています。

まず「オリジナルモード」の場合、画面左上のカウンター表示が緑色の時はショットで、青色の時はレーザーで敵を倒すことで、大きな琥珀(得点アイテム)が出現し、スコアを稼げるようになっています。
しかしそのためにカウンターを気にしつつ、随時ショットを切り替えながらプレイしなければならず、正直言って煩わしいです。
せっかく爽快なゲームになっているのだから、好きなように攻撃させて欲しかったのが本音です。

「マニアックモード」の場合は、ショットで敵を倒すことで怒首領蜂の「コンボゲージ」のようなものが増えていき、最大になると大きな琥珀が出現、それを取ることで「琥珀カウンター」が増えていきます。
そしてレーザーで敵を倒すとカウンターの分だけ得点に倍率がかかり、さらにレーザーで大型の敵を倒すと画面上のすべての弾が「青琥珀」に変化、青琥珀はカウンターの分だけ得点が倍増します。
ただしレーザー使用中はゲージが増えず、青琥珀を回収するとカウンターは減少します。

つまり「ショットでカウンターを稼ぎ、レーザーでカウンターを消費して稼ぐ」というシステムと言えます。
一見難しそうですが、「ザコにはショット、強い敵にはレーザー」という基本的なプレイをしていれば自然と上記の条件になるので、こちらの方が煩わしさはありません。

怒首領蜂 大復活エスプガルーダ よりはシンプルだと言えますが、初代の 虫姫さま よりは明らかに解り辛いです。
前作の虫姫さまは複雑化し過ぎてしまったシューティングのシステムを反省し、あえてシンプルにまとめたようなゲームだったのですが、今作はその続編であるためか、前よりは「ケイブシュー的な得点システム」が加えられている感じです。

虫姫さま ふたり
琥珀(得点アイテム)は、ショットだと空中のものを自動回収できる反面、地上のものは間近しか回収できません。
一方レーザーだと、地上のものを自動回収できる反面、空中のものは自動回収できません。
よって双方の琥珀を逃さず集めたい場合は頻繁な切り替えが必要です。
オリジナルだと総カウンターの下3桁が 000 ~ 499 の時はショット(緑)、500 ~ 999 の時はレーザー(青)で空中の敵を倒した方が良いのですが、レーザーで琥珀を出してもショットにしないと自動回収できないので、ますます頻繁な切り替えが要求されます。
正直、オリジナルのスコア稼ぎプレイは切り替えが忙し過ぎる印象です。
右画像はマニアックで琥珀に倍率をかけたシーン。 マニアックの方がスコアシステムはマニアックじゃないですが、レーザーで敵を倒すとカウンターが減るため、レーザーの使いどころが限られます。
いずれにせよ、オートボムが発動してしまうとカウンターはリセットされてしまうため、スコアを狙うなら被弾しないことが前提。


非常に高いクオリティーのゲームですが、若干気になるのはボムボタンの位置でしょうか。
前述したようにこのゲームは高スコアを狙う場合、ショットとレーザーの切り替えを非常に頻繁に行う事になります。
しかしその切り替えボタンのすぐ上にボムボタンがあるため、ボムを誤爆しやすいのです。
私が初めてこのゲームをした時は、ボムは全部「誤爆で」なくなりました
気を付けていないと、そのぐらい押しミスしやすいです。

オプションの「ボタンレイアウト」の「PAGE 2」で、ショットチェンジを「長押し」や「ダブルタップ」に変更する事もできるのですが、ダブルタップはここまで頻繁にチェンジするゲームでは使い辛いです。
「長押し」だとレーザーボタンを押しっぱなしにしている間だけレーザーを撃つようになるので、レーザー発射中の指が若干邪魔になりますが、こちらでプレイするのをオススメします。

スコアシステムについては賛否あると思いますが、私は「虫姫さまにややこしいスコアシステムはいらなかった派」ですね。
怒首領蜂ほどパターン化が必要なシステムではありませんが、個人的にはスコア関連の部分は、前作の方がスッキリしていて良かった気がします。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



定価は 600 円。 現在(2012/4/5)は発売記念セールが行われています。
ゲームは本当に面白いし、相変わらずの高クオリティーで、さすがケイブと言ったところです。

ただ、今回発売されたものはゲーム画面が Retina 対応ではないバージョンであり、先日 エスプガルーダII怒首領蜂 大復活 の Retina 対応版(HD 版)が「別売りで」発売されたため、巷では「いずれ Retina 対応の HD 版が出るだろうから、それを待った方が良いんじゃない?」という意見も多いようですね・・・

※Retina 対応版ではなく、別バージョンの「ブラックレーベル」が別アプリとして発売されました。

ともあれ、ゲーム自体は「撃って壊して集める」というシューティングの基本を最高に高めた内容と言え、かなり楽しめます。
iPhone オリジナルのモードはありませんが、そのぶん価格は安めで、シューティングファンなら必携ですね。

虫姫さま ふたり (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

今回の 1UP の位置を画像で解説しておきますのでプレイ時の参考にして下さい。

① ステージ5で、以下の黒いドラゴンのような敵が出てくるところまで進む。
虫姫さま ふたり

② 黒ドラゴンの後の、赤くて硬い地上の敵が出てくるところを過ぎる。
ここでは画面は左にスクロールしていく。
虫姫さま ふたり

③ 上の赤い敵が終わった直後、左から出てくる建物を破壊すると 1UP 出現
ただし直後に画面は下にスクロールしていき、建物と 1UP はすぐ上に消えてしまう。
よって建物が出たら速攻で破壊し、即回収しなければならない。
赤い敵が終わったら準備をしておくこと。
虫姫さま ふたり

この後、2匹目の黒いドラゴンのような敵が出てきます。
よって 1UP を取ってないのに2匹目の黒ドラゴンが出て来たら、もう行き過ぎています。