ゲームキャストさんの主催で開催された、「iPhone ゲーム大賞 2011」。
bnr_2011game

今日もその結果と総評をお伝えいたします。
「その4」となる今回は 無料で賞、ソーシャル賞、オンラインゲーム賞、iPad 賞、子供向け賞 の5部門です。
先日までの記事は以下のリンク先をご覧下さい。

その1:投票概要、RPG 賞、シミュレーション賞、戦略ゲーム賞、レース・ドライブ賞、スポーツ賞
その2:アクション賞、シューティング賞、FPS/TPS賞、リズムゲーム賞、その他賞、特別賞
その3:パズル賞、マッチパズル賞、カード・ボード賞、ノベル・アドベンチャー賞

※投票率の比較グラフは、スマートフォン版では正常に表示されません。
スマートフォンでご覧の方は、最下部にある「PC版」のリンクからご覧頂ければと思います。

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【 2011年ゲーム大賞 無料で賞 】

・一般投票
grandprix2011free_user
1st : おさわり探偵 なめこ栽培キット
511 bar1
2nd : 僕の魔界を救って!
325 bar1
3rd : Temple Run
127 bar1
4th : beat gather
096 bar1
5th : ちょこっとRPG2「地下迷宮」
090 bar1

・ブロガー投票
grandprix2011free_blogger
1st : おさわり探偵 なめこ栽培キット
13 bar2
2nd : Temple Run
10 bar2
3rd : Shooting Game (仮)
06bar2
3rd : ちょこっとRPG2「地下迷宮」
06bar2

無料のアプリで、課金が存在しない、もしくは課金が中心になっていないアプリの優秀作を決める2011年の「無料で賞」は、一般投票・ブロガー投票ともに「おさわり探偵 なめこ栽培キット」に決まりました。
昨今の「なめこ普及率」を見ると予想通りの結果で、一般投票の票数も 500 票以上と圧倒的です。
「なめこ公式ツイッター」でこの投票の事がつぶやかれて以降、さらに投票数は加速した模様です。

ただ、読者推薦でノミネートに加わった「僕の魔界を救って!」が2位に入っており、予想外の健闘を見せています。
このゲームは昨年(2010年)の大賞となった「ゆけ!勇者」タイプの自動進行型 RPG で、こちらもユーザーによる Twitter での投票呼びかけが行われ、それにより多くの票が投じられた模様です。
それでも「なめこ」の圧倒的な投票数には届かなかったのですが、この事は後日お伝えする「ゲーム大賞」の結果にも影響しているため、覚えておいて頂ければと思います。

一般の3位、ブロガーの2位になったのはスピード感と操作性が気持ちいい「Temple Run」。
元は有料だったのですが、無料になってさらに高い評価を得たアプリで、無料のゲームとしては破格のクオリティーと言えます。
一般の4位にはリズムゲーム部門でも3位になった、iPod の曲で遊べる「beat gather」が入りました。
一般5位とブロガー3位には、まだ当サイトでは扱っていませんが、ランダム生成の装備を集めるのが楽しい簡易型 RPG 「ちょこっとRPG2 地下迷宮」が入っています。

ブロガー3位の「Shooting Game (仮)」は私もノミネートした非常に遊びやすいシューティングゲームで、個人作成の無料ゲームとしては非常にレベルの高い作品です。
ただシューティングゲーム自体が一般向けではないためか、一般投票ではあまり票は集まりませんでした。


【 2011年ゲーム大賞 ソーシャル賞 】

・一般投票
grandprix2011social_user
1st : スヌーピー ストリート
113 bar1
2nd : ストリートファイターIV VOLT
110 bar1
3rd : マジモン
097 bar1
4th : Tiny Tower
082 bar1
5th : 探検ドリランド
062 bar1

2011年のゲーム業界はまさに「ソーシャルゲームの年」となり、iPhone にもその波は押し寄せていました。
そんなソーシャルゲームの優秀作を決める部門ですが、やや曖昧な形になっていて、ソーシャル要素が含まれたソーシャルゲーム以外のアプリもノミネートされていますのでご注意下さい
また、この部門は明らかに投票率が低めです。 やはりこうした投票に参加する人は、ソーシャルゲームはあまりやらないのでしょうね。

一般投票の首位には「スヌーピー ストリート」が選ばれました。
Retina 対応の細かいグラフィックとキャラクターの豊富なアクション、コミックやミニゲームやカメラモードなどの豊富な要素が盛り込まれた、かなり意欲的な作品です。
私も最初に見た時、「これは今までの同型のソーシャルゲームとはひと味違うな」と感じました。
登場が12月と遅かったのですが、1位になったのは納得です。

2位はソーシャルゲームではないのですが、ソーシャル要素が組み込まれたと言う事で「ストリートファイターIV VOLT」が選ばれています。 2位と言っても1位とはわずか3票差。 ほぼ同率首位ですね。
このゲームにソーシャル要素が加わったのはまさに青天の霹靂で、プレイしていたユーザーにとっては非常に嬉しいものであり、人気ゲームだっただけに票が集まった模様です。

3位はソーシャルゲームの「マジモン」。 このゲームも上位との票差は少ないです。
俗に言う「グリー型・モバゲー型のソーシャルゲーム」としては、やはり iPhone ではこれが一番でしょうね。 でもこのゲームはハンゲームのアプリであり、グリーやモバゲーではないところがスマートフォンの現状を物語っています。
4位の「Tiny Tower」は世界規模でソーシャルゲームを見ると、昨年もっともヒットしたアプリと言えます。

グリー&モバゲーのゲームは、「探検ドリランド」が5位、「忍者ロワイヤル」が6位、「ドラゴンコレクション」が7位です。
ドリランドやドラゴンコレクションはガラケーでは依然ヒット中ですが、スマホから見ると見劣りするのが本音
しかしスマホレベルの作品である忍者ロワイヤルはガラケーで運用できない分、そこからユーザーが流れてくることがないため、苦戦している模様です。

なお、この部門のブロガー投票は同数1位が4つも出来てしまうほど票が割れたため、ここでは表記していません。 上位の顔ぶれはほぼ一般投票と同じです。
それらに加え、「マップ内で倒れている他のユーザーを救出できる」(救出できないとゾンビ化する)というユニークなソーシャル要素があった「デッドライジング・モバイル」が入っていました。


【 2011年ゲーム大賞 オンラインゲーム賞 】

・一般投票
grandprix2011online_user
1st : ストリートファイターIV VOLT
176 bar1
2nd : ホームランバトル2
124 bar1
3rd : オーダー&カオス オンライン
103 bar1
4th : 麻雀 天極牌 by Hangame
090 bar1
5th : 虫姫さま BUG PANIC
085 bar1

・ブロガー投票
grandprix2011online_blogger
1st : オーダー&カオス オンライン
10 bar2
2nd : -KingdomConquest-
06 bar2
3rd : ホームランバトル2
05bar2
4th : ストリートファイターIV VOLT
04bar2

一般にオンラインゲームと言えば、MO 型(1つの空間に複数の人が集まってプレイするアクションゲームやRPG)、及び MMORPG (大きな世界に多人数の人々が集まって生活する RPG)を指すことが多いのですが、ここでいう「オンラインゲーム」は「オンライン要素のあるゲーム」と考えて頂ければと思います。
「オンライン」の認識が「フィーリングで」との事だったので、様々な形式のオンライン機能のアプリがノミネートされています。

そんな中、一般投票では「ストリートファイターIV VOLT」が1位に輝きました。
一般投票ではオンラインゲームを「オンライン対戦」という意味で捉えていた人が多かったようですね。
実際、ストIV VOLT のオンライン対戦は「携帯電話で、いつでもどこでも、ストリートファイターの通信対戦が出来る」という、まさに 10 年前は SF に過ぎなかった未来図の実現
内容が素晴らしく動作も快適で、知名度も抜群ですから、票が集まるのも当然でしょう。

2位のホームランバトル2は、とにかく手軽にオンライン対戦が出来るのが特徴です。
テンポの良い内容で、1プレイが短くマッチングもすぐに行われるためとても気軽に対戦ができ、相手の状況がリアルタイムに画面に表示されるため「対戦している」という臨場感もあります。

3位の「オーダー&カオス オンライン」は一般的な(ゲームジャンルとしての意味での)オンラインゲームであり、今年の iPhone で唯一大きく成功した MMORPG (大規模多人数型オンラインRPG)と言えます。
スマホで本格的な MMORPG を楽しめるということに、衝撃を受けた方も多いことでしょう。
ただ、このゲームは一言で言うとゲームロフトの「World of Warcraft」であり、この Warcraft というゲームは世界的にはメジャーな MMORPG で、特に韓国で盛んなのですが、日本ではさっぱり知られていません。
そしてアジア地域は「アジアサーバー」にまとめられたため、ゲーム内にいるのは韓国人と中国人ばかりという状況になり、日本人は非常にプレイし辛かった印象があります。

4位の「天極牌」は麻雀アプリからの選出。 このオンライン環境の快適さは、さすがパソコンで長年オンラインゲームの開発・運営を行ってきたハンゲームだけあります。
グリーやモバゲーと違い、会員登録なしで手軽に対戦できる事も支持されている理由でしょう。
「虫姫さま BUG PANIC」が5位なのは、ゲームキャストさんがプッシュしていたためでしょうか?
対戦モードは十分に面白いのですが、有料版しか通信対戦できないことや、マッチングの問題、当初は不正落ち対策がなかったことなど、メジャーになるには難点が多かった印象です。

ブロガー投票では「オーダー&カオス オンライン」が1位です。
これはゲームがコアユーザー向けであるのに加え、ゲームに詳しいブロガーは「オンラインゲーム」の意味を厳密に捉えていた人が多かったのもあると思われます。(オンラインゲームを MO や MMORPG として考えると、対象になるメジャーなゲームはこれしかない)
ブロガー2位の「-KingdomConquest-」(キングダムコンクエスト)は、もう固有のジャンルを作り上げた感がありますね。
世界各国で運営されており、受けた表彰も多数。 「トラビ系」とも呼ばれるブラウザ型開発ゲームと MO アクションゲームを組み合わせたシステムはすでにいくつかのアプリで模倣されており、PSP Vita で公開された Vita キンコンこと「サムライ&ドラゴンズ」も盛況すぎてサーバーがパンクする状態。
この組み合わせは1つの発明だったかもしれません。


【 2011年ゲーム大賞 iPad 賞 】

・一般投票
grandprix2011ipad_user
1st : ウォーリ® HD ー ハリウッドへいく』
191 bar1
2nd : MONOPOLY for iPad
104 bar1
3rd : Ticket to Ride
056 bar1
4th : REFLEC BEAT plus
055 bar1
5th : Machinarium
040 bar1

・ブロガー投票
grandprix2011ipad_blogger
1st : ウォーリ® HD ー ハリウッドへいく』
11 bar2
2nd : MONOPOLY for iPad
06 bar2
3rd : Kingdom Rush
04bar2
4th : Ticket to Ride
03bar2
5th : Machinarium
03bar2

iPad 専用のゲーム、もしくは iPad に最適なゲームの表彰である 2011 年の「iPad 賞」は、一般投票・ブロガー投票ともに「ウォーリー ハリウッドへいく」になりました。
iTunes の登録名は相変わらずおかしく、iPad 版に至っては「ウォーリ」になってるので「ウォーリー」で検索したら出て来ません。 ご注意を。

元々「絵本」であるウォーリーを探せは、電子書籍リーダーである iPad との相性は最適です。
画面を拡大・縮小・スクロールしながらウォーリーを探し、発見してタップするとウォーリーが動いてアクションをするその様子は、この現代においても近未来的な光景だと言えるでしょう

「モノポリー」も画面が大きければ多人数で遊べるので、確かに iPad 向けと言えますね。
ボードゲームをやる時、iPad があればカードを並べる必要も、コマを配置する必要もなくなります。
旅先の電車や旅館の中でも簡単にみんなでプレイでき、それは iPhone では難しい事です。
同じく上位にランクインしているボードゲーム「Ticket to Ride」も、同じ理由で票が集まったと言えそうです。
Ticket to Ride に関しては、iPhone 版が「簡易版」になっているため、それも理由にあるかもしれません。

ブロガー3位の「Kingdom Rush」はチビキャラが戦う秀作のタワーディフェンスなのですが、キャラが小さいためか iPad 版しか登場していません。
iPhone 版が登場したら当ブログでも扱おうと思っていたのですが、iPad のみの方針なのかも・・・
ちなみにパソコンなら、Flash 版を こちら でプレイ可能です。
一般の4位にはアーケード版のファンが多い「REFLEC BEAT」が入っています。


【 2011年ゲーム大賞 子供向け賞 】

・一般投票
grandprix2011kodomo_user
1st : おさわり探偵 なめこ栽培キット
339 bar1
2nd : つみネコ
198 bar1
3rd : 太鼓の達人プラス
193 bar1
4th : ネコアップ
124 bar1
5th : Sense 体内感覚
054 bar1

・ブロガー投票
grandprix2011kodomo_blogger
1st : おさわり探偵 なめこ栽培キット
09 bar2
1st : つみネコ
09 bar2
1st : ネコアップ
09bar2
4th : 太鼓の達人プラス
06bar2

今回から新設された「子供向け賞」はこれまでの全アプリが対象であり、ノミネートには知名度の高い定番どころのアプリがそろいました。
もっとも多くの票を集めたのは、やはりここでも「おさわり探偵 なめこ栽培キット」です。

そして一般2位には、こちらも大定番の「つみネコ」。
またブロガー投票では「なめこ」「つみネコ」「ネコアップ」の3作品が同数1位となりました。
まさに iOS のトップ・カジュアルゲームがそろい踏みです。
一般の3位には「太鼓の達人プラス」も入っていて、一般への知名度の高さをここでも伺い知る事ができます。

あまりにも定番どころのラインナップで、もう何も言う事はない感じ。 誰もが納得の顔ぶれでしょう
一般の5位に入っている「Sense 体内感覚」は、正確な円を描いたり長さや角度を感覚で測ったりするシンプルな無料のショートゲームです。
このアプリは Apple が選出した昨年のベストゲームにも名を連ねているため、子供向けアプリとしては世界的定番だと言えそうです。

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本日はここまで。 次回でこの結果発表は最後になる予定です。
明日は「アイデア賞」や「クソゲー賞」、そして「大賞」などをお伝えいたします。