※このゲームは 2015年3月 に運営終了しました。
続編と言える「乖離性ミリオンアーサー」の紹介は こちら です。
「スクエニが作った『グリー型』のソーシャルゲーム」。
多額の収益を上げつつも賛否両論が渦巻いているソーシャルゲームを、スクエニが豪華スタッフをそろえて開発したという曰く付きのゲームで、スマホ界の大きな話題となっているアプリ。
その「拡散性ミリオンアーサー」が、ついに公開されました。
ガラケーのブラウザをベースにした旧世代的なソーシャルゲームが多い中、スマホの性能を生かしたグラフィック・演出・サウンドが展開される新時代のソーシャルゲーム・・・ なのですが、基本システムはむしろオーソドックスでシンプル。
昨今のソーシャルゲームは旧来のブラウザ型を固持しつつ、ゲーム性の面で強化されつつあったので、演出面を強化してシステムが旧来のままというスタイルは、その逆を行く設計だと言えます。
シナリオに「とある魔術の禁書目録」で知られる人気ライトノベル作家「鎌池和馬」さんを起用しており、キャラクターのデザイン、セリフ回し、ストーリーなどその全てがライトノベル風に仕上げられています。
そのためシナリオはソーシャルゲームとは思えないほど本格的かつボリュームがあるのですが、モロにラノベ調の展開は好き嫌いが分かれそうです。
ソーシャルゲーム自体も好き嫌いがハッキリしているジャンルですから、人を選ぶゲームである事は確かですね。
なお、サウンドコンポーザーは最近多方面で活躍されている「ヒャダイン」さんで、スタッフからしてかなり「今風」と言えます。
ゲーム自体はまんま「グリー型ソーシャルゲーム」、いわゆるポチポチゲーです。
探索地を決定して「進む」のボタンを押すたびに進行度が増えていき、代わりにアクションポイントが減っていきます。
進行する度にお金と経験値を得られ、たまにカードやお宝も貰えて、経験値が一定量たまるとレベルアップします。
アクションポイントがなくなったら回復するまでしばらく待たなければなりません。
良くも悪くもボタンをポチポチ押していくだけの内容で、お手軽でどこでも気楽に出来ますが、ゲームを良くする人にとっては物足りないシステムでしょう。
ある程度進行度が貯まると、そのエリアの「ボス」が現れ戦闘になります。
戦闘もシンプルで、手札(デッキ)の HP の合計が総耐久力となり、攻撃の度にカードが3枚自動で引かれ、その攻撃力の分だけ相手の HP が減っていきます。 これを交互に繰り返します。
カードには特殊な「スキル」も付加されていますが、特殊な効果のスキルはあまりなく、しかも発動がランダムなので戦略にはそれほど大きく影響しません。
スキルの有利不利や相性のようなものもないので、あくまでカードの付加価値に過ぎませんね。
レベルアップすると探索時に消費するアクションポイントや、デッキの総コストを増やすバトルコストをアップできます。
デッキは自分で編成する事も出来ますが、この「バトルコスト」の範囲内で「自動的に」組まれるため、デッキ構成を気にしなくてもゲームを進行させることが可能です。
つまりシステムはとことん「ソーシャルゲーム初心者向け」になっていると言えます。
それでなくてもソーシャルゲームはシステムが簡易的ですから、その初心者向けと言えるため、誰でも遊べる反面、ゲーマーだとますます物足りないでしょう。
スクエニの製作と言う事で、ある程度のゲーム性を期待すると思いますが、そういうゲームではないと思って下さい。 最初に述べたように、あくまでグリー型・モバゲー型の基本スタイルのソーシャルゲームです。
ただ、グリーのゲームほど頻繁に「課金演出」がある訳ではありません。
起動時にグリーっぽい課金広告が出て来たりしますが、ゲーム中に課金を意識させるシーンは(ソーシャルゲームとしては)少なめです。
10連ガチャなどもありますが、これは「ゲーム内のポイント」で引くものであり、課金ガチャをタダで引かせてくれるチケットもストーリーの進行に合わせて度々貰えます。
スクエニは「無料でも十分進める内容」としており、実際に無課金でも通常のゲーム進行は特に問題ないように思えます。
※探索中の画面。 右上の「進む」のボタンを押すだけの簡単なお仕事です。
スクエニだからと言って特に変化がある訳ではなく、「怪盗ロワイヤル系」のまんまですね。
たまに他プレイヤーに遭遇し、フレンド申請などを行えます。
ランダムエンカウントはなく、探索中の戦闘は基本的にボス戦のみです。
※戦闘シーン。 引かれたカードが光って敵に飛んでいきます。
グラフィックの質、軽快な BGM、演出の綺麗さなどはさすがスクエニで、旧来のガラケーのソーシャルより遥かに高レベルです。
ただし戦闘自体は自動で進行し、プレイヤーが途中で介入することはありません。
見た目と違い、システムは簡易的です。
他のソーシャルゲームとは違うこのゲームの大きな特徴は、ゲームの進行(と言うかプレイヤーのレベルアップ)に合わせて「本編のストーリー」が進行していくこと。
単に進んでいくだけのソーシャルゲームとは違い、プロのラノベ作家によるシナリオが展開されていきます。
ストーリーシーンの登場キャラクターや細かく描かれた背景も豊富で、このシナリオが存在するだけで、かなり「普通のゲーム」に近づいている感じがしますね。
プレイヤーは「剣術派」「技巧派」「魔法派」に分かれており、それぞれに異なるシナリオが用意されています。
もちろんシナリオ中にはボス戦・通常戦なども発生します。
ソーシャル要素については、「妖精」と呼ばれる強力なボスが出現し、フレンドと協力して戦える仕様があります。
妖精は探索中にランダムで遭遇し、そこで倒せなかったりスルーしても、その出現がフレンド全員に告知され、協力して HP を減らしていくことが出来ます。
これは「ドリランド」を始め、他のソーシャルゲームでも見られるものですね。
また「因子のカケラ」と呼ばれるパズルピースのようなものをプレイヤー同士で奪い合う、「お宝争奪」の要素があります。
カケラを集めて完成させると強力なカードを得られますが、完成前のカケラを他のプレイヤーに奪われる事もあり、これは「○○ロワイヤル」でおなじみのシステムです。
ソーシャル要素については、必要なものはそろっていると言えますが、目新しいものはない、とも言えますね。
※戦闘により徐々に貯まっていく「SUPER ゲージ」というものがあり、これが貯まると必殺技が発動、その際にはスクエニのお約束の「ムービーシーン」が流れます。
ソーシャルゲームでこうした派手な演出があるものは少なく、この辺はやはりスクエニの技術力というか、大手のゲームメーカーが作ったゲームだなと言うのを感じる事ができます。
ちなみに SUPER ゲージの貯蓄量は戦闘後も引き継ぐので、適当なバトルで貯めて手強いボスで発動、ということも可能です。
しかし今の時点では、色々と難点と言える部分も目に付きます。
まずなんと言っても「デッキ編成画面」が使いにくい。
このゲームは BC (総コスト)の分だけ自動的にデッキにカードが入れられるシステムなのですが、このため自分でデッキを組むのがやり辛い。
「最初から勝手にデッキが組まれている」という時点で初見のユーザーにはわかりにくさがあるのに、デッキにカードを入れる行為を「ロック」と呼称するなど用語も解り辛く、しかもこの辺りの説明が何もない。
さらにロックでデッキのカードを変えると、それに合わせて自動で入れられているカードの編成も変わるので、システムを理解していないプレイヤーにとっては意味不明な理由でデッキのカードがどんどん変わっていく訳で、ますます解り辛い。
※デッキ編成画面はアップデートで一新されました。 現在は解りやすいインターフェイスとシステムになっていて、カードが出る順番を自分でカスタマイズすることも出来ます。
また戦闘中に同じ手札が繰り返し使われるシステムであるため、カードの枚数を少なめにして高威力カードの回転率を高めた方が良いのですが、そのために「BC が余ってると勝手にカードがデッキに入る」というのが邪魔。
HP はカードが多い方が高くなるので、単に攻撃力の高いカードだけで勝つことは出来ず、その点のバランス取りのシステムは面白いと思うのですが、その辺を考えてデッキ構成をしたいプレイヤーにとっては非常に使い辛いインターフェイスになっています。
※現在はアップデートでカードが勝手にデッキに入ることもなくなりました。
そして、これは難点という訳ではないのですが・・・ この「徹底したラノベ風のデザイン&ストーリー」は好き嫌いがあるように思えます。
ストーリー自体は面白いのですが、次々と美少女が登場し、性格に問題があるヒロインが主人公を引っかき回すラノベおなじみの展開は、人によっては違和感を感じそう。
表現などに「厨二病」的な演出も多く、それが悪いという訳ではないのですが、好みは分かれそうです。
まあ「普通の演出」にしたのでは面白くないので、私的にはこういう尖った特徴を持つゲームの方が好きなのですが、嫌いな人は徹底的に叩くと思われ、それは iTunes レビューなどでもすでに見られますね。
さらに、これはゲーム内容とは直接関係ありませんが・・・ すでに各所で話題になっている通り、「招待 ID」を iTunes レビューに書くことを推奨するメッセージが含まれています。
本来レビューを書く場所である iTunes のレビュー欄に、招待 ID などを書き込む行為は昨今問題になっていましたが、それを誘導しているのですから、もうこの流れは止められない感じ。
こういうアプリは他にも多いし、私的には勘違いレビュー、おバカレビュー、高評価誘導、工作、サクラなどが氾濫する iTunes レビューに今さらモラルを求めるのも無駄だと思っているのですが、でも「スクエニがそれを誘導しちゃダメだろう」というのが本音です・・・
※現在はこの招待 ID に関するメッセージは表示されなくなっています。
※このデッキ編成画面はアップデート前の古いものです。 ご了承下さい。
評判の悪かった編成画面は、現在は改善されています。
実際の攻撃は3枚ずつカードを引いて行われるため、ATK の合計値はゲーム的にはあまり意味がありません。
HP は少なくなりますが、少数精鋭のデッキにして、常に高 ATK のカードが出るのを狙う手もあります。
※毎度おなじみ(?)、ラノベ的高飛車ヒロインが主人公を困らせる展開。
ただ「魔法派」「技巧派」は主人公が女の子(及び性別不詳?)なのでちょっと違う展開です。 ラノベ的なのは変わりませんが。
全体としては「アーサー王物語」がベースなので、舞台は群雄割拠のブリテン(イギリス)で、登場人物の名前もアーサー王物語にちなんでいます。
話が面白くなってくるのは2章・3章からなので、1章の時点で見限らないで欲しいけど・・・ ダメな人はダメかも?
※「恋慕秘薬」と書いて「サイケデリックポーション」と読む。 それってどこのエル・プサイ・コングルゥ?
こういう表現は「シュタインズゲート」で連発されていましたが、シュタインズゲートがそれを「ネタ」として扱っていたのに対し、こちらは本気で厨二病です。
もちろんダメと言ってる訳じゃなくて、これはこれで面白いのですが、違和感ある人も多そう。 まあ、そのうち慣れます。
本体は無料。 ソーシャルゲームですから課金型のゲームですが、スクエニの新作ですし、とりあえず試してみるのがオススメですね。
色々な意味で人を選ぶゲームですが、私的にはガラケーのブラウザをベースにした旧世代的なソーシャルゲームをやるぐらいなら、こちらの方が良いと思います。
ただあくまでソーシャルゲームに過ぎないので、ゲーマーが楽しめるかどうかは微妙で、「スクエニだから」みたいな期待感は持たない方が良いでしょう。
むしろ「絵が綺麗なグリーのゲーム」というイメージでやった方が、コレジャナイ感を受けずに済むと思います。
私自身はソーシャルゲームにも演出やサウンド、相応の戦略性やゲーム性は必要だと思っていて、ゲームメーカーが本気を出してそれを作ったら、既存のソーシャルゲームユーザーは徐々にそちらに流れていくだろうと思っていました。
ただ、そもそもソーシャルゲームの主要ユーザーは高レベルのシステム・グラフィック・サウンドなどを求めていないという意見もあります。
このゲームはグラフィックやサウンドは高レベルですがシステムはむしろ初期タイプなので、これが巷でどう受け取られるのか・・・ その点でも注目作といえますね。
・拡散性ミリオンアーサー(運営終了)
続編と言える「乖離性ミリオンアーサー」の紹介は こちら です。
「スクエニが作った『グリー型』のソーシャルゲーム」。
多額の収益を上げつつも賛否両論が渦巻いているソーシャルゲームを、スクエニが豪華スタッフをそろえて開発したという曰く付きのゲームで、スマホ界の大きな話題となっているアプリ。
その「拡散性ミリオンアーサー」が、ついに公開されました。
ガラケーのブラウザをベースにした旧世代的なソーシャルゲームが多い中、スマホの性能を生かしたグラフィック・演出・サウンドが展開される新時代のソーシャルゲーム・・・ なのですが、基本システムはむしろオーソドックスでシンプル。
昨今のソーシャルゲームは旧来のブラウザ型を固持しつつ、ゲーム性の面で強化されつつあったので、演出面を強化してシステムが旧来のままというスタイルは、その逆を行く設計だと言えます。
シナリオに「とある魔術の禁書目録」で知られる人気ライトノベル作家「鎌池和馬」さんを起用しており、キャラクターのデザイン、セリフ回し、ストーリーなどその全てがライトノベル風に仕上げられています。
そのためシナリオはソーシャルゲームとは思えないほど本格的かつボリュームがあるのですが、モロにラノベ調の展開は好き嫌いが分かれそうです。
ソーシャルゲーム自体も好き嫌いがハッキリしているジャンルですから、人を選ぶゲームである事は確かですね。
なお、サウンドコンポーザーは最近多方面で活躍されている「ヒャダイン」さんで、スタッフからしてかなり「今風」と言えます。
ゲーム自体はまんま「グリー型ソーシャルゲーム」、いわゆるポチポチゲーです。
探索地を決定して「進む」のボタンを押すたびに進行度が増えていき、代わりにアクションポイントが減っていきます。
進行する度にお金と経験値を得られ、たまにカードやお宝も貰えて、経験値が一定量たまるとレベルアップします。
アクションポイントがなくなったら回復するまでしばらく待たなければなりません。
良くも悪くもボタンをポチポチ押していくだけの内容で、お手軽でどこでも気楽に出来ますが、ゲームを良くする人にとっては物足りないシステムでしょう。
ある程度進行度が貯まると、そのエリアの「ボス」が現れ戦闘になります。
戦闘もシンプルで、手札(デッキ)の HP の合計が総耐久力となり、攻撃の度にカードが3枚自動で引かれ、その攻撃力の分だけ相手の HP が減っていきます。 これを交互に繰り返します。
カードには特殊な「スキル」も付加されていますが、特殊な効果のスキルはあまりなく、しかも発動がランダムなので戦略にはそれほど大きく影響しません。
スキルの有利不利や相性のようなものもないので、あくまでカードの付加価値に過ぎませんね。
レベルアップすると探索時に消費するアクションポイントや、デッキの総コストを増やすバトルコストをアップできます。
デッキは自分で編成する事も出来ますが、この「バトルコスト」の範囲内で「自動的に」組まれるため、デッキ構成を気にしなくてもゲームを進行させることが可能です。
つまりシステムはとことん「ソーシャルゲーム初心者向け」になっていると言えます。
それでなくてもソーシャルゲームはシステムが簡易的ですから、その初心者向けと言えるため、誰でも遊べる反面、ゲーマーだとますます物足りないでしょう。
スクエニの製作と言う事で、ある程度のゲーム性を期待すると思いますが、そういうゲームではないと思って下さい。 最初に述べたように、あくまでグリー型・モバゲー型の基本スタイルのソーシャルゲームです。
ただ、グリーのゲームほど頻繁に「課金演出」がある訳ではありません。
起動時にグリーっぽい課金広告が出て来たりしますが、ゲーム中に課金を意識させるシーンは(ソーシャルゲームとしては)少なめです。
10連ガチャなどもありますが、これは「ゲーム内のポイント」で引くものであり、課金ガチャをタダで引かせてくれるチケットもストーリーの進行に合わせて度々貰えます。
スクエニは「無料でも十分進める内容」としており、実際に無課金でも通常のゲーム進行は特に問題ないように思えます。
※探索中の画面。 右上の「進む」のボタンを押すだけの簡単なお仕事です。
スクエニだからと言って特に変化がある訳ではなく、「怪盗ロワイヤル系」のまんまですね。
たまに他プレイヤーに遭遇し、フレンド申請などを行えます。
ランダムエンカウントはなく、探索中の戦闘は基本的にボス戦のみです。
※戦闘シーン。 引かれたカードが光って敵に飛んでいきます。
グラフィックの質、軽快な BGM、演出の綺麗さなどはさすがスクエニで、旧来のガラケーのソーシャルより遥かに高レベルです。
ただし戦闘自体は自動で進行し、プレイヤーが途中で介入することはありません。
見た目と違い、システムは簡易的です。
他のソーシャルゲームとは違うこのゲームの大きな特徴は、ゲームの進行(と言うかプレイヤーのレベルアップ)に合わせて「本編のストーリー」が進行していくこと。
単に進んでいくだけのソーシャルゲームとは違い、プロのラノベ作家によるシナリオが展開されていきます。
ストーリーシーンの登場キャラクターや細かく描かれた背景も豊富で、このシナリオが存在するだけで、かなり「普通のゲーム」に近づいている感じがしますね。
プレイヤーは「剣術派」「技巧派」「魔法派」に分かれており、それぞれに異なるシナリオが用意されています。
もちろんシナリオ中にはボス戦・通常戦なども発生します。
ソーシャル要素については、「妖精」と呼ばれる強力なボスが出現し、フレンドと協力して戦える仕様があります。
妖精は探索中にランダムで遭遇し、そこで倒せなかったりスルーしても、その出現がフレンド全員に告知され、協力して HP を減らしていくことが出来ます。
これは「ドリランド」を始め、他のソーシャルゲームでも見られるものですね。
また「因子のカケラ」と呼ばれるパズルピースのようなものをプレイヤー同士で奪い合う、「お宝争奪」の要素があります。
カケラを集めて完成させると強力なカードを得られますが、完成前のカケラを他のプレイヤーに奪われる事もあり、これは「○○ロワイヤル」でおなじみのシステムです。
ソーシャル要素については、必要なものはそろっていると言えますが、目新しいものはない、とも言えますね。
※戦闘により徐々に貯まっていく「SUPER ゲージ」というものがあり、これが貯まると必殺技が発動、その際にはスクエニのお約束の「ムービーシーン」が流れます。
ソーシャルゲームでこうした派手な演出があるものは少なく、この辺はやはりスクエニの技術力というか、大手のゲームメーカーが作ったゲームだなと言うのを感じる事ができます。
ちなみに SUPER ゲージの貯蓄量は戦闘後も引き継ぐので、適当なバトルで貯めて手強いボスで発動、ということも可能です。
しかし今の時点では、色々と難点と言える部分も目に付きます。
まずなんと言っても「デッキ編成画面」が使いにくい。
このゲームは BC (総コスト)の分だけ自動的にデッキにカードが入れられるシステムなのですが、このため自分でデッキを組むのがやり辛い。
「最初から勝手にデッキが組まれている」という時点で初見のユーザーにはわかりにくさがあるのに、デッキにカードを入れる行為を「ロック」と呼称するなど用語も解り辛く、しかもこの辺りの説明が何もない。
さらにロックでデッキのカードを変えると、それに合わせて自動で入れられているカードの編成も変わるので、システムを理解していないプレイヤーにとっては意味不明な理由でデッキのカードがどんどん変わっていく訳で、ますます解り辛い。
※デッキ編成画面はアップデートで一新されました。 現在は解りやすいインターフェイスとシステムになっていて、カードが出る順番を自分でカスタマイズすることも出来ます。
また戦闘中に同じ手札が繰り返し使われるシステムであるため、カードの枚数を少なめにして高威力カードの回転率を高めた方が良いのですが、そのために「BC が余ってると勝手にカードがデッキに入る」というのが邪魔。
HP はカードが多い方が高くなるので、単に攻撃力の高いカードだけで勝つことは出来ず、その点のバランス取りのシステムは面白いと思うのですが、その辺を考えてデッキ構成をしたいプレイヤーにとっては非常に使い辛いインターフェイスになっています。
※現在はアップデートでカードが勝手にデッキに入ることもなくなりました。
そして、これは難点という訳ではないのですが・・・ この「徹底したラノベ風のデザイン&ストーリー」は好き嫌いがあるように思えます。
ストーリー自体は面白いのですが、次々と美少女が登場し、性格に問題があるヒロインが主人公を引っかき回すラノベおなじみの展開は、人によっては違和感を感じそう。
表現などに「厨二病」的な演出も多く、それが悪いという訳ではないのですが、好みは分かれそうです。
まあ「普通の演出」にしたのでは面白くないので、私的にはこういう尖った特徴を持つゲームの方が好きなのですが、嫌いな人は徹底的に叩くと思われ、それは iTunes レビューなどでもすでに見られますね。
さらに、これはゲーム内容とは直接関係ありませんが・・・ すでに各所で話題になっている通り、「招待 ID」を iTunes レビューに書くことを推奨するメッセージが含まれています。
本来レビューを書く場所である iTunes のレビュー欄に、招待 ID などを書き込む行為は昨今問題になっていましたが、それを誘導しているのですから、もうこの流れは止められない感じ。
こういうアプリは他にも多いし、私的には勘違いレビュー、おバカレビュー、高評価誘導、工作、サクラなどが氾濫する iTunes レビューに今さらモラルを求めるのも無駄だと思っているのですが、でも「スクエニがそれを誘導しちゃダメだろう」というのが本音です・・・
※現在はこの招待 ID に関するメッセージは表示されなくなっています。
※このデッキ編成画面はアップデート前の古いものです。 ご了承下さい。
評判の悪かった編成画面は、現在は改善されています。
実際の攻撃は3枚ずつカードを引いて行われるため、ATK の合計値はゲーム的にはあまり意味がありません。
HP は少なくなりますが、少数精鋭のデッキにして、常に高 ATK のカードが出るのを狙う手もあります。
※毎度おなじみ(?)、ラノベ的高飛車ヒロインが主人公を困らせる展開。
ただ「魔法派」「技巧派」は主人公が女の子(及び性別不詳?)なのでちょっと違う展開です。 ラノベ的なのは変わりませんが。
全体としては「アーサー王物語」がベースなので、舞台は群雄割拠のブリテン(イギリス)で、登場人物の名前もアーサー王物語にちなんでいます。
話が面白くなってくるのは2章・3章からなので、1章の時点で見限らないで欲しいけど・・・ ダメな人はダメかも?
※「恋慕秘薬」と書いて「サイケデリックポーション」と読む。 それってどこのエル・プサイ・コングルゥ?
こういう表現は「シュタインズゲート」で連発されていましたが、シュタインズゲートがそれを「ネタ」として扱っていたのに対し、こちらは本気で厨二病です。
もちろんダメと言ってる訳じゃなくて、これはこれで面白いのですが、違和感ある人も多そう。 まあ、そのうち慣れます。
本体は無料。 ソーシャルゲームですから課金型のゲームですが、スクエニの新作ですし、とりあえず試してみるのがオススメですね。
色々な意味で人を選ぶゲームですが、私的にはガラケーのブラウザをベースにした旧世代的なソーシャルゲームをやるぐらいなら、こちらの方が良いと思います。
ただあくまでソーシャルゲームに過ぎないので、ゲーマーが楽しめるかどうかは微妙で、「スクエニだから」みたいな期待感は持たない方が良いでしょう。
むしろ「絵が綺麗なグリーのゲーム」というイメージでやった方が、コレジャナイ感を受けずに済むと思います。
私自身はソーシャルゲームにも演出やサウンド、相応の戦略性やゲーム性は必要だと思っていて、ゲームメーカーが本気を出してそれを作ったら、既存のソーシャルゲームユーザーは徐々にそちらに流れていくだろうと思っていました。
ただ、そもそもソーシャルゲームの主要ユーザーは高レベルのシステム・グラフィック・サウンドなどを求めていないという意見もあります。
このゲームはグラフィックやサウンドは高レベルですがシステムはむしろ初期タイプなので、これが巷でどう受け取られるのか・・・ その点でも注目作といえますね。
・拡散性ミリオンアーサー(運営終了)
そのアプリだけならまだ良いのですが、他の関係ないアプリまで利用する輩がいますから。